他でもない、「子宮頚癌ワクチン」のことです。
今までは任意接種で、当院でも何人か接種してきました。
高価なワクチンなので、あまり多くはありませんでした。
ところがこのワクチン、4月から中学生と高校生を対象に無料化されることになっています。
子宮頚癌はHPVというウィルスの感染により引き起こされる癌で、このワクチンでHPVを予防することにより子宮頚癌の発症を防げることが期待できます。
性交渉により感染するウィルスなので、性交渉をする前の年齢で予防しておくことに意義があります。
ですので今回は中学生と高校生が無料対象となりました。
ところがいざ始めようとしたら、、、
製造元から連絡。
「ワクチンの供給が全く追い付かず、7月くらいまでは新規予約を取らないでください」
なんだと?
無料化によりワクチンの需要が増えることは子供でも分かること。
それを予測して多めに生産しておくんじゃないのかっ!
メーカーの担当者に詰め寄ると、
「実は大量に買い込んでしまった医院さんがありまして・・・」
なるほど。
節操のない買占めは、スーパーだけでなく医療界にも波及しているわけですね。
良識あるドクターが買占めですか。
同業者として恥かしい限りです・・・
自分だけがよければそれでいいという買占め。
当院は断固反対します!!