崩壊した我が家の水槽。
金曜は他の家具の片づけやらで、濁ってしまった水槽は触りませんでした。
全滅してしまったし、とても水槽を片づける元気もありませんでしたから。
でも翌日の朝。
濁りが若干引いた水槽に目を向けると・・・
死んでしまったはずのニモ夫妻が、瀕死のイソギンチャクの中で弱々しく生きていたのです。
すぐにバケツにすくい上げて、新鮮な海水を足してあげました。
そして迷わず車に乗せ、大渋滞の中をクリニックへ。
クリニックの水槽は無事だったので、そこへニモ夫妻を引っ越させました。
・・・元気に新しい仲間と一緒に泳いでいます・・・
もうダメだと思い込んでました。
全滅したと決め込んでいました。
高層階でやる趣味じゃないと、水槽をたたむ決意をしていました。
でも、ニモ夫妻は、荒れ果てた環境のなかで必死に生きていたのです。
あきらめずに助けを待っていたのです。
地震の被災地の方々の辛さは、我々の想像を絶するものでしょう。
果てしない瓦礫の山に茫然とされている人もおられるかもしれません。
でも、どうか望みを捨てないで下さい。
あきらめないで下さい。
希望を持ちましょう。
クリニックを訪れた際には水槽を見てやってください。
他のニモよりも大きめで色の濃い、いつも仲良く寄り添って泳いでいる2匹のニモがいます。
僕に「生きる希望」を教えてくれたニモ夫妻です。
これからはクリニックの水槽が新しい棲みかです。
・・・この数日間、とても気が滅入ってしまい、ブログの更新も辞めようかと思っていました。
でも、少なくとも僕らは元気に希望を持って前へ進まねば。
そう思いなおしました。
日常を取り戻すためにも、明日からはこれまで通り張り切って診療しますし、楽しい(と勝手に自分で思いこんでいる)ブログも再開します。
僕と同様、落ち込んでしまっている方も多いかと思いますが、少しずつ元の生活を取り戻していきましょう。
明日からまた診療を再開します。