都知事選とエコチェンバー現象 | tadahiのブログ

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都知事選とエコチェンバー現象

 

自己正当性や自己肯定を渇望するため、反対意見に反対し、自己否定されたと考え、ヒステリックな行動に出るという態度は、若い時に陥りがちな、「許容範囲の狭さ」「決めつけ」「同じ意見の中にいることで安心する帰属意識の強さ」「中立・フリーな立場や考え方など偏らずに自立することへの不安」「長い不安に耐えきれず安心を窮乏する」などの心理から生まれてくるものだと思います。ネットではこの傾向が強く、システムとして見ている人の好む内容をピックアップことも相まって、いわゆるエコチェンバー現象が強く現れるのだと思います。

私の場合は、若くないので、誰にも属さなくても、同じような意見がなくても、不安になったりすることはありません。また、話を聞いても、すぐそこで結論を出そうとは思いませんし、話の場で押し切られても、言い負かされたとは考えません。議論は、お互いの意見を尊重して聞き、よく考えてから自分の意見や結論を出し、さらにその結果を持ちよって、もう一度話し合い、熟考を重ねていくことだと思っています。お互いの意見をぶつけ合って、勝敗を決めることは、議論ではなく、スポールであり、思考を深めることには役立たないと思っています。このような考は、何回も騙された結果得られた心境です。若い世代が私と同じような心境になるには、何度も騙される必要があります。1度や2度騙されたくらいでは、懲りません。私も数えきれないほど騙された結果得られた心境です。

石丸氏への私の違和感のきっかけは結構早い段階です。「恥を知れ」などという言葉を議会で発した時点で、違和感を感じていました。40過ぎのおっさんが水戸黄門などの時代劇の決め台詞を、実社会、特に議会で発するなど、まともな神経の人は恥ずかしくてできません。それを赤面もせず、堂々と言い放つ姿に違和感を感じました。さらに付け加えると、叱責された居眠りした議員は、病気が原因だと釈明し、診断書まで提出しています。意思とは無関係に寝てしまう病気もあります。また、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、運転中でも突然寝てしまい、事故を起こすこともあります。寝たからといって、病気が原因で、居眠りではない可能性は十分あります。その診断書を石丸氏はシュレダーにかけたといいます。さらに、後日、この議員は亡くなっています。その日の石丸氏の記者会見では、そのことに一言も触れていなかったということです。これは人としてどうかと思ってしまいます。若い人は、この一連の動きを見ても違和感を感じないで、むしろ応援する気になるのでしょうか。それでは、応援する人も心のない人と思ってしまいます。中には、老人でも違和感として感じない人もいるようですが、普通に過ごしてきた老人であれば感じることのできる違和感であり、若者はその違和感を感銘と感じてしまうのだと思います。悪を倒す正義というイメージを持ってしまうのは、戦隊モノを見続けてからそう時間が経っていないので、仕方のない反応です。社会生活の時間が少なく、大部分が学校生活では、違和感ではなく、感銘として受け止めてしまうのも仕方がないと思います。それだけ若者は純真だということだと思います。そして、老人でも違和感を感じない人は、明らかに老害と言われる人たちです。

しかし、純真な若者でも、忠告に耳を傾けること、注視することで真の姿が見えてきます。また、注目を浴びた石丸氏は、勘違いをしたり、慢心することで、隠しておくべき姿を晒してしまいます。時間と共に、感銘が違和感に変わっていき、熱狂は次第に沈静化し、少しずつ衰退し、コアな人だけが残るという結果になると思います。ちょうど山本太郎氏が出てきた時のように、初めは多くの若者が支持していましたが、現在は、コアな人しか支持していなくなっています。また、政治ではないのですが、一時、冬のソナタという韓国番組がヒットし、多くの中高年がファンになりました。その結果、韓国が注目され、多くの韓国情報をファンが注目することいなりました。冬ソナファンは、この舞台となった韓国をもっとよく知りたいと思ったようです。その結果、今まで知らなかた韓国の実態を知ることになったため、つまり、強烈な反日を日常的に行っている韓国の実態を知ることになり、多くの冬ソナファンは、失望し、冬ソナファンではなくなってしまいました。ファンを失っただけでなく、騙されたと憤る人も出てきて、反韓が広がっていきました。何が言いたいかと言えば、多くの人が支持しているため、マスコミやネットでその人の情報が流れます。また、ファンになることで、もっとその人を知りたくなります。多くの情報が流れることで、その人の知らなかったことも知ることになります。いいことだけを選択的に流していたとしても、情報を制御することはできません。より多くの情報が流れれば、その人の実態が見えてきます。実態を知ることで私が感じた違和感を若者も違和感として感じ始める時が来るかも知れません。

ネットでは、もっと石丸氏の真の姿を流す必要があると思います。その結果、私の目が狂っていて、実はまともな人だったということもあるかもしれません。今後が注目です。