上念司氏に感じる違和感について 1 | tadahiのブログ

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上念司氏に感じる違和感について 1

 

「会員限定を公開 長谷川幸洋氏・池上彰氏・佐藤優氏も共犯者!ロシアの情報工作に利用される輩たちを上念司が解説!」とするタイトルの動画を考えてみます。

この動画は、上念司氏のウクライナ戦争に対する考え方を披露しているものです。要約すると、ロシアが情報戦のキャンペーンを行っていて、そこで「ウクライナ疲れ」を広め、西側の厭戦気分を広めようとしている。かなり大規模な作戦であり、アメリカやヨーロッパで話を聞いてきたとしても、その「ウクライナ疲れ」という情報は、アメリカやヨーロッパでの声ではなく、出所はロシアのキャンペーンだとしています。ろくに取材もしないで、ロシアのキャンペーンに乗っかって「ウクライナ疲れ」を広めるのは、ロシアを利する行為であり、ロシアの手先と化している、という内容です。その話の中で、長谷川幸洋さんが、アメリカの情報として、ウクライナ疲れがあると言ったが、それは違いですと訂正した、と上念氏は述べています。長谷川さんの名前が出てくるのは、この時だけです。しかし、表題には、長谷川さんが池上彰さんや佐藤優さんと同じ、ロシアンフレンドであるかのような見出しになっています。そこに、意図的な作為を感じてしまいます。

上念氏の話は、ウクライナからの情報だけで、ロシアのキャンペーンの存在を信用し、「ウクライナ疲れ」という意見の全てを抹殺するような言い方です。別の番組では、ウクライナ疲れなど存在しないなどと言っています。アメリカでもヨーロッパでも、ウクライナ疲れなど存在していないのに、ロシアの策略に乗ってありもしない「ウクライナ疲れ」がでっち上げられ、それを知らない人が乗せられている、という論調は、かなり一方的であり、恣意的な感じがします。この主張を信用すると、アメリカやヨーロッパのインテリジェンスの力は、上念氏以下で、世界の報道がロシアの操作に乗せられていても、それを訂正する力もない、ということになります。かなり一方的に決めつけていて、絶対に間違いがないと自信を持って主張しています。一般的に言って、このように、断定的な主張をすればするほど、科学的ではなくなり、より宗教的になっていきます。私は、常念氏の話の進め方に宗教的な雰囲気を感じてしまいました。

ウクライナ支援に力が入りすぎたために、行きすぎた論調になってしまったと考えることもできます。しかし、長谷川氏をロシアンフレンドと同列にしたところに、別の意思を感じてしまします。これからの話は、しっかりとした根拠のある話ではありません。状況から考えられる推測であり、私の妄想だと言われても言い訳できません。ただ、妄想だとしても、上念氏に感じる違和感を整理してみたいと思います。

まず、長谷川幸洋さんは、ロシアンフレンドかという問題です。はっきり言って、言いがかりに近いことであり、彼の言葉からは、ロシアを擁護するような話は来たことがありません。もしあるとしたら、上念氏の指摘した、「アメリカではウクライナ疲れがある」という言葉だけでしょう。そして、この「ウクライナ疲れ」の存在を認めることが、ロシアンフレンドの証、ロシアを擁護しているとする上念氏の論調は、間違っていると思います。長い戦争で厭戦気分がないとは言えないのは、少し考えればわかることです。むしろ、「ウクライナ疲れはない」と言い切る方が少ないと思います。ウクライナ疲れは、客観的にみて存在すると思いますし、それを指摘したからといって、ロシアの味方と糾弾することは、言論の自由への侵害です。「ウクライナ疲れは存在するが、そこに注目することは、結果としてロシアを利することになる」程度の指摘で止めていれば、私も納得します。しかし、完全にロシアの味方だとする決めつけは、行きすぎていて、ことさらロシアの味方と主張し、真っ先に長谷川さんの名前を出している点に、他の思惑を感じてしまします。上念氏は、「負けるような戦争に肩入れしても意味がないと橋下徹さんが言っていたが、ロシアを利するような発言は慎むべきだ」とも述べています。この話から、橋下さんも同じように、ロシアンフレンドの一員として、名前をあげてもいいはずなのに、なぜか長谷川さんは出しても橋下さんは出していません。それも一番初めに出している点が、隠された意図を感じてしまいます。

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