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夢見る沖縄県民?

 

 沖縄の玉城知事が2024年度の県政運営方針を発表したそうです。その中で、「沖縄の過重な基地負担の格差を永久化、固定化しようとしている」と批判し、「これまでの県知事選挙や県民投票で県民が一貫して示してきた辺野古新基地建設反対の思いを実現するため、ブレることなく県民の先頭に立っていく」と自身の姿勢を強調したということです。また、安保関連3文書で示された沖縄の自衛隊の軍事力強化について、「抑止力の強化がかえって地域の緊張を高め、不測の事態が生ずる。沖縄が攻撃目標になることは決してあってはならない」との考えを示したそうです。さらに、「整備に係る予算計上方法や整備後の運用などについて県民に強い不安の声があることから、政府に対し、しっかりとした説明を求めたい」と付け加えていたようです。

 玉城知事は、沖縄県民が選挙で選んだ知事です。従って、彼の考えは県民を代表する考えと捉えてもいいということだと思います。玉城さんを選ばなかった人も多かったと思いますが、選んだ人も多く、それが玉城知事を生み出す結果だったのは、確かだと思います。このことから、沖縄県民は、夢見る県民と考えても、大きな間違いはないのではないでしょうか。厳密に言えば、夢見る県民が多いということで、現実を見ている人もある程度は存在していることも確かのようですが。

 なぜ、「夢見る県民」と言うかというと、すこし小馬鹿にしたように聞こえるかもしれませんが、「夢見る日本国民」もかなりいて、沖縄にも「夢見る人」がいるということです。また、夢見る沖縄県民も、夢見る日本国民のひとりということになります。私がなぜ「夢見る」というかと言えば、現実認識が間違っていて、かなり逃避的な考えを持っていると思うからです。それを一番顕著に表していうるのが、「抑止力の強化がかえって地域の緊張を高め」という言葉です。玉城さんは以前から、中国が日本を侵略することは絶対にないと断言し、軍事力の強化は戦争を誘発するとも述べています。つまり、玉城知事は、中国は攻めてこないのだから、軍事力を放棄し、沖縄から基地を無くすべきだと考えているのだと思います。そして、多くの沖縄県民が、この玉城知事の考えに賛同しているのだと思います。果たして、玉城知事の考えは、正しいのでしょうか。

 私は、間違っていると思います。軍事力は、拮抗していることで平衡を保ち、侵略の野心を削ぐと言われています。ウクライナも侵略を受ける前は、ロシアの侵略はないとの考えで、徴兵制を廃止し、軍事力も弱体化していました。その状態のときに、クリミア半島をろくな戦闘もせずにロシアに奪われています。この事実から、プーチンはウクライナ全土の制圧を考え、ウクライナは自衛に目覚め軍事強化し、2度目の侵略は、プーチンの思惑が外れ、膠着状態が続いています。この実例を見れば、軍事力の不均衡が侵略をもたらしたことは明らかです。しかし、このような話をしても、「世界には軍隊を持たない国もある」と反論する人がいます。しかし、そのような国は、侵略の価値のない、地政学的にも価値のない国であり、占領することで得られる利益よりも、不利益の方が大きいため、どんなに楽に占領できてもしないというのが現実です。戦略的な価値で紛争や侵略の可能性が変わるという、当たり前のことを無視して、「世界には軍隊を持たない国もある」ことを持ち出していますが、基本的な条件を無視した発言であり、説得力は皆無ですが、情弱な人は、この言葉「世界には軍隊を持たない国もある」で納得することもあるようです。

中国が軍事力の巨大化を実施していて、日本の軍事力と大きな差が生じています。これ以上の差が広がれば、平衡が崩れ、侵略につながる可能性が大きいため、軍事強化が図られています。全ては、防衛のためであり、侵略の意思を示す(尖閣諸島を狙う)中国の巨大な軍事力を牽制するためのものです。

 ウクライナの現実を無視し、「世界には軍隊を持たない国もある」という夢を信じる人が、玉城さんを選んだのではないでしょうか。そうでなければ、沖縄を中国に編入しようとする、確信犯的な人が沖縄には多いということになります。戦略的に重要な地域は、大きな力が虎視眈々と狙っている場所です。その地域の中立や独立は不可能で、そうなる前に、力で押し潰されます。現実を考えれば、沖縄の独立は不可能であり、独立=中国編入となります。つまり、沖縄県民の選択は、日本か中国か、という選択しかありません。そして、玉城知事の主張通りになれば、時間の経過とともに、沖縄は中国となることになります。これが現実であり、その将来に沖縄県民が気づいているかどうかということだと思います。そして、中国領になれば、沖縄全体が基地化し、沖縄に住む日本人は、ウイグル人、チベット人と同じか、より過酷な仕打ちを受けることは確実です。沖縄に住む人は、沖縄人と主張しても、中国は、すべて日本人として対応するでしょう。そして、中国では、少数民族は消滅しても全く困らないというのが現実です。このまま玉城知事のような人を頭に据えていると、いずれ、沖縄人(と呼ばれる日本人)は、ウイグル人、チベット人と同じ道を辿ることになりそうです。夢見る沖縄県民は、こんな未来を想像することもないのでしょう。そして、目の覚めている沖縄県民は、この夢遊病者たちに引きずられていくことになりそうです。