自分の尻尾を追いかけてバターになるアメリカさん | Tempo rubato

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アニメーター・演出家 平松禎史のブログ

中野剛志氏の著作。
西尾幹二氏が紹介するGHQ焚書図書。
こういうの読んだりお話を聞いてると、変な意味でアメリカっておもしろいなと思う。
でもめんどくさいヤツだな、と。

そもそもアメリカは広い国土を持ち、人も資源も十分で、外へ拡大する必要のない人工国家。
それなのに、ハワイ~グアムと西進して20世紀前半にはぐるっと欧州すら平定して民主主義の新星となる。

アメリカ式グローバリズムと民主主義は第一次世界大戦から第二次世界大戦へ驀進。
絶好調のまま東アジアへ至り、唯一アメリカに対抗しうる異質な日本を倒したら中ソの共産主義がジャジャジャジャーンで必死に抑えこむ。
冷戦の残り火くすぶる中東まで手を伸ばしてしまう。

蒔いたタネが実ったら飼い主の手を噛む猛獣が生まれた。
日本での成功体験を再現しようとして失敗。
以後、多大な国力をつぎ込んだ見返りもなく疲れ果て、覇権国から下りざるを得なくなって今ココ。

なんでわざわざ?の連続。
西尾氏と中野氏が共通して述べるのは、アメリカは他地域に自分たちを脅かしそうな覇権が生まれるのを許せず、特に、理解できない異質な文明を極端に恐れて放って置けない習性があるってこと。
それを20世紀前半から何度も繰り返している。


日本の「民主化」はアメリカの成功じゃなく、八百万式に何でも取り込む日本ならではの伝統によるもの。
日本には日本式の民主主義が古くからあったわけで、明治大正を経て珍しくもなかっただろうと思う。

負けたからには受け入れる。これを潔しとする日本人ならではの文化が「戦後体制」を守るに至っているわけで、その意味では護憲派こそ日本的感性といえるのでは?なんて思うこともある。


最近では、アメリカは中東の一神教で専制君主的な秩序を一方的な価値観で壊してしまったために泥沼状態が今も続いて手に負えない状態で。

ロシアとチャイナがこんにちは。

ああ…哀れ、勘違いなアメリカ。

どうしてなんだろう。
自分の尻尾が怖くてクルクル追いかけてるだけなのかもしれないなぁ。
遠心力で外へ外へと。

なんか、そういう岩清水君みたいな追い詰められた正義感ってホントにめんどくさいから関わりたくないなぁ~~

とはいえ、なるべく仲良くしないとね…。


仕事で物書きしてる息抜きに書いたものなんで冗談半部です。
あんまりマジメに読まないでね(^_^;)