休みをいただくと…
山に行かなきゃっ
と変な使命感が湧き上がってくる…
しかし世の中は外出自粛が叫ばれ、山とはいえ県外に出るのもかなり勇気が必要…(汗)
それならば…
〜冠ヶ岳〜
標高は1154.4m、南外輪山の中央に台形の山頂を突き出している。その姿が冠をかぶった形に似ていることから山名がつけられた。季節のよい春、秋には山頂の露岩からの展望もよくのんびりできる。防火帯は、背の低い草付きで、どこでも座られる。夏はナツムシソウの群落が広がり、雰囲気のよい山頂である。
冠ヶ岳は熊本の西原村にあり、私のホーム俵山のお隣にある山で何度も登ったことのある身近な山だ。まぁ準ホームってところかな…。
一般的には南側の地蔵峠から登るのがメジャーだが、今回は西原村の出の口登山口から護王峠に至り、外輪山遊歩道を南下して冠ヶ岳山頂、そこから少し戻って一ノ峰方向に進み、前に登った防火帯を下って登山口に戻るというルートを計画した。
行程は10km程度で道もほとんどが緩やかなので、トレッキングとしては軽い方だと思うが、大きな目的のないハイクなのでちょうどいい…
まぁ…強いて目的とするならば「歩き」と「昼食」かな…(笑)
ということで朝6時に起床し出の口登山口へ…。
自宅から近いこともあり、7時過ぎには登山口に到着した。
…と…登山口駐車場は工事のために駐車できないっ(焦)
仕方ないので手前のコンクリ分岐に駐車させていただく。
本日は天候が悪く、さらに風が強いので登山には厳しい状況だ。
昼過ぎには回復するとの予報なので、それを信じてがんばろう…。
ということで準備ができたら…
冠ヶ岳に向かって登山開始〜っ
まずはコンクリ道を進む。
最初の渡渉は気をつけて…
ん?
なんか通る度に水の量が少なくなっている気がするが気のせいだろうか…。
コンクリ道は工事のため道幅が広くなっている。
ただトラックや重機の轍で道が荒れており、ちょっとだけ歩きにくい。
そんなコンクリ道を進み続けると登山道入口にたどり着いた。
工事区間もここまでのようだ。
ここから護王峠に向けて山道に入る。
なだらかな登りで歩きやすい登山道を進むと、ほどなく護王峠に到着する。
ここで一旦休憩、心とカラダの準備をしておこう…。
何気に看板が新しくなっているな…(発)
さてここからが本番、外輪山を南下する稜線道を進む。
ひさしぶりの外輪山歩き。懐かしい風景を楽しみながら進んでいく。
アップダウンを繰り返して進んでいくと、今回一番の難所である急登が現れた。
北側斜面のため湿っている。滑るのでゆっくりと登っていこう。
…下りじゃなくてよかった…と思うくらい滑る滑る…とにかく滑るっ(汗)
ムーンウォークかっ…とツッコミたくなるような急登が終わり、その頂上から冠ヶ岳方面を見てみると…
雲行きがかなり怪しい…(曇)
さて、ちょっぴり急な下りを終えると、ここからはまたアップダウンの道が続く。
軽くアップダウンとか言っているが、場所によってはけっこうキツいところもあるのであしからず…。
そうこうしているうちに一ノ峰へとの分岐に到着した。
意外と早く着いたな…。
ということで、まずはここから冠ヶ岳へと進む。
その始めはスズタケゾーン。
これを抜けると開豁した稜線に出る。これがまた雲の流れが早く風もしこたま強い…(汗)
この山伏の苦行みたいな状況を写真だけではお伝えできないのが残念なのだが、とにかく冷たい風にも負けずひた進む(凍)
そんな中に現れるのが斜面の崩れた登り。
今までのルートとは別に右手に新しいルートが作られている。
…なんか見た目は新しいルートの方が険しくないか?(汗)
でもせっかくなので新しい方を登ってみる。
ロープを伝ってせっせと登るのだが、登り終えての感想…
甲乙つけ難しっ
まぁ…古い方はすでに使われていなさそうなのでコチラを使う方が無難かな…(納)
そこから少し下ったところから森の中に入って急登を登っていく。冠ヶ岳分岐手前に立ちはだかる最後の難所だ。
勾配はそれほどでもないのだが長い登りなので慌てず騒がずゆっくりとバテないように登っていこう。
急登を登り終えると冠ヶ岳への分岐が登場する。
ここから冠ヶ岳へは歩きやすい緩やかなアップダウンの道なので安心して進んでいこう。
思ったよりも長い道を進むと…
冠ヶ岳山頂に到着〜っ
わぉ やっぱりガスで何にも見えねぇ…(汗)
わかってたとはいえやっぱり景色がないと残念な山頂ではある…
…が、せっかくの山頂なのでここで大休止にするっ
風はあるけど耐えれないほどではないし、とりあえずここで昼食でもしてるうちに天候が回復するかもしれないし…。
ということで本日の昼食のメニューは…
カップ麺(坦々麺)と高菜おにぎり、デザートは苺大福にカフェラテ。
でゎいただきまぁす♪
食事も終わってデザートを美味しくいただいていると…
おぉっ 雲が上がって少し景色が現れたではないかっ(嬉)
待てば海路の日和あり…だねっ
熊本市内が見えてきたので自宅を必死に探していると、こんな天候だというのに、初老の夫婦の登山客が登って来られた。
地蔵峠から登って来たそうだが、この時期の地蔵峠って確か通行止めじゃなかったかな…(汗)
聞けばここからも見えている一ノ峰ニノ峰にもいつか登ってみたいとの事だったので、いろいろなルートを教えて差し上げたが、体力的に見て私が初めて登った宮山からのルートがオススメだろうと思う…。
さて山頂も充分楽しんだのでそろそろ下山することにしよう。
まずは一ノ峰分岐まで戻る。
ここから一ノ峰方向へ入り、緩やかな下りをひたすら進む。
少し急だが木の根が階段状になっているので滑る心配はない。
しかし調子に乗るとスッテン転んでしまうかもしれないのでゆっくりゆったり落ち着いて進んでいこう。
道が平坦になってきたらもう安心だ。
鼻歌も快調に進んでいくと森を抜けて防火帯に出た。
目の前にある鉄塔の北側を進んでいると、右手に「下ってみてください」的な小道を発見。
なんの表示もないが、電線と同じ方向なので鉄塔電線の点検路のようだ。
ということは麓まで行けそうじゃないか?
時間にも余裕があるし、迷うリスクも少なそうなので行ってみることにする。
ジグザグに下っていく道は、思った通り電線と同じ方向に進んでいく。
この調子なら麓のコンクリ道まで下れそうな雰囲気である。
とはいえ、まだ安心はできない。方向を確かめながら注意して進んでいこう。
次の鉄塔を過ぎたら尾根伝いに道が見えたので、電線とは方向が違うがソチラの方向へ…。
尾根を少し進んだら尾根の左側にテープが見えたので誘われるように沿って下っていく。
ほどなく作業道に出た。
この作業道を下っていけばコンクリ道に出れそうだな…(安)
道は決して歩きやすいわけではないが、迷うようなことはない。
いくつかの分かれ道が現れるが、下る方へ進んでいけば大丈夫だ。
そんな作業道を下り続けるとコンクリ道に出合う。
地図にある立派なコンクリ道だ。この道を進んでいけば駐車位置に辿り着ける。
ゆったりとコンクリ道を進んでいると、途中に鉄塔があり、この鉄塔に登る道があった。
こっちが鉄塔ルートだったのかな…(汗)
まぁ…さっきの道も間違いじゃなかったし、もしかしてこの道を登ってもいけない可能性もあるわけだし…(訳)
と、自分を慰めつつコンクリ道を進み続け、トンでもない急登が見える防火帯ルートの入口を過ぎて、少し急な下りを終えると…
駐車位置に到着〜
これにて今回の山旅は完結〜っ
お疲れさまでした〜
今回登った冠ヶ岳は、地蔵峠からだと気軽にアクセスできて、景色も豊かで好きな山のひとつである。
俵山との縦走は若干遠いが、頑張れば行けない距離ではない。
事実、私も地蔵峠から縦走往復したこともあるし、トレランレースのコースでもある。
今回私の通ったルートなら丁度いいトレッキングコースとなるし、もう少し欲張れば一ノ峰を加えることも可能だ。
俵山のいろんなルートと組み合わせれば無限のコース設定ができる。
春から夏になれば草花も美しい阿蘇外輪山はオススメであるので、是非とも楽しんでいただきたい山である。
〜今回のルート(クリックで拡大)〜
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〜Epilogue〜
今回は天候には恵まれなかったが、目的が単純にトレッキングだったので十分楽しめた山旅であった。
この俵山〜冠ヶ岳は春から夏にかけて美しい花々を観れる良い山である。
本日も、開花を待ちわびる馬酔木がたくさん群落していた。
一斉に馬酔木の花咲く4月には、大矢岳あたりに登ってみようと思う…。
そんな次なる目標を立てつつも、なんだかんだと10kmほど歩いたカラダはなかなかの筋肉疲労…(汗)
早く帰って風呂入ろ…。
おわり