123:黒岳2 〜九重の紅葉を見たいっ〜(男池登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

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今週末は全国的に秋晴れだそうな…

加えて九重の紅葉がすこぶる見頃だという…

ということで…

 

〜黒岳〜

大分県西部、九重連峰の東端に位置し、庄内町、直入町、久住町にまたがる山塊。つまり高塚山(1587m)、天狗(1550m)、荒神森(こうじんもり)(1530m)、前岳(1334m)などを集めた総称が黒岳で、盟主は高塚山である。

落葉期の異様なまでの黒さが、そのまま山名の由来になっている。

 

コロナの関係で今年は人の多い九重は避けていたのだが、やっぱり九重の紅葉は見ておきたい。

しかしやっぱり人混みはどうも…。

ならば人の少ないところで尚且つ時間を早めにすればいいんじゃないかっ

ということで、行き先は前にガスまみれで景色を楽しめなかった黒岳(高塚山と天狗岩)に決定した。

 

登山口はいつもの男池からとする。

そう…絶対登りたくないと言っていた風穴からの急登を登っていくコースである。

まぁ…時間に余裕を持ってゆっくり登れば大丈夫だろう…(楽)

 

熊本市内から男池までは2時間半ほどかかるため、朝4時に起床して出発。

ミルクロードとやまなみ道を通って男池へ向かう。

ちなみに九重の表玄関である牧ノ戸峠は、朝早くから大勢の登山客で大盛況。

すでに駐車場は満車状態で、あぶれた車が路駐で何処ソコに…(惑)

その先の長者原も負けず劣らずの繁盛ぶり。

やっぱり九重は人が多いなぁ…(驚)

 

そうこうするうちに夜が明けて男池に到着。

男池駐車場は手前こそ満車状態だったが、先の大駐車場はまだガラガラで助かった。

外に出てみると…うおっ…寒いっ(極)

外気温は? …4度っ!

今回から冬用に衣替えしててよかったな(安)

天候は…

これまた先週の五家宮岳と同じであいにくの曇り空…(残)

でも風が強いのでそのうち雲も流されて良い天気になるだろう…と希望を持ちつつ準備を整えたら…

 

九重の紅葉狩りに出発〜っ

人混み対策もバッチリっ …強盗ではないぞ…(汗)

まずはいつものように男池公園に進入する。緑に囲まれた心地よい遊歩道を気持ち良く歩いていく。

ここら辺りの木々はまだまだ緑色。紅葉するのはもう少し先のようだ。

朝の7時前だというのにすでにたくさんの人が登っている。

まぁほとんどの人たちは大戸越から平治岳か大船山へ登るのだろうが、何人かは私と同じ黒岳を目指す人もいると思う。

少々の混雑が予想されるが、そこはマスク代わりのネックウォーマーが活躍するだろう…。

しかし皆さんほとんどの人がそのような処置をされていない…(疑)

山だから大丈夫だと思ってるのか私が考えすぎなのか分からないが、やっぱりこのご時世、独りならまだしも人と近くで接する時くらいはマスクするのがマナーだと思うのだが…(汗)

 

平坦な道を歩いていると何故かしら歩行速度が速くなる…

待て待て…早く紅葉を見たい気持ちは分かるが…焦るな…慌てるな…(戒)

いつもの調子でゆっくりと進んでいかないとバテてしまうぞっ(焦)

少しずつ登りが始まった登山道は、豪雨災害の爪痕だろうか、若干の道崩れで道が分かりづらくなっている。でもそこは白いロープが道案内してくれているので、それに誘われて安心して進む。

 

いつのまにか「かくし水」に到着した…。

あら?手前にあったゲートはいずこ…(疑)

かくし水も隠れることなく堂々と姿を見せている。

ここら辺りも被害があったんだねぇ…(悲)

ソババッケに到着する。

ここも大量の泥が流れ込んだ跡が生々しい。

ソババッケで休憩…と考えていたが、ここは多くの人が休憩するポイントなので、密を避けるためにもう少し先に進もう。

大戸越との分岐を風穴方向へ進み、登りが始まる手前で道を外して小休止、朝ごはんとする。

その間、何組かの登山客が通り過ぎる。やっぱりこっち行く人もそれなりにいるようだ…(納)

 

さて、ここから風穴まで道は3年ぶりに通る道だ。

たしか岩の多い道だったのは憶えているが、周りの景色とかはまったく記憶にない…(汗)

ここら辺りから少しずつ木々も紅葉してきた。九重の紅葉は赤くて美しい。

歩く登山道は赤い枯葉の絨毯に苔のフカフカ毛布。秋の山は見た目が賑やかでいいね(癒)

 

アップダウン…どちらかというとアップが多めの道を進む。前回通った時は道が分かりづらかったと記憶があるが、今回は目印テープがたくさんあって分かりやすい。ズンズン進んで行こう。

登りが終わるとしばらく普通の登山道。周りの紅葉した木々や山の景色を眺めながらゆっくりと秋の山を散策しながら歩く。

 

しばらくはそんな歩きやすい道だが、その先はソババッケ〜風穴間で一番の難所である岩場歩きとなる。

地形的には平坦な谷間歩きなのだがゴツゴツした岩場であり、その岩は湿って濡れていて、いかにも「滑りますよ」的な雰囲気を醸し出している(汗)

足元注意でゆっくりと進んでいこう。

ここら辺りも、前回通った時は目印を探しながら右往左往した記憶があるが、今回は目立つところに表示されており、難なく通過することができる。

ただ岩の上を歩くため、滑ったり踏み外したりすると大怪我の恐れもあるので、慌てず急がずゆっくりと…(戒)

 

そんな岩場歩きが終わると風穴に到着する。

いつもの看板も健在…(怪)

ここからいよいよ本日のメインイベント、黒岳の急登の登場だ。

そんな急登を前に臆した訳ではないが、やっぱり休憩して心とカラダの準備をして挑もう…(煙)

さて…あきらめがついたところで…

いざっ 黒岳へっ 行くぞっっ おーっ(拳)

 

…と気合い入れてみたが、いざ登り始めてみると…あれ?それほどでもないな…。

いやっ確かに急斜面には変わりないのだが、思ったより楽というか登りやすいというか…(汗)

あまりに「急登っ」という先入観が強すぎて気持ちを煽り過ぎたのか…今のところさほど苦労することなく登っている…。

ただ、間違いなく急登であり、石がゴロゴロしているところでは安易に踏み出すと石が転がり勢いよく落ちていくので、もし下に他の登山者がいた場合、大変なことになる危険な斜面でもある。

ゆっくりと石を転がさないように慎重に登っていこう。

 

ちなみに前記事「五家宮岳2」でも紹介した私的な急登の疲れない登り方「足元を見て超ゆっくり」は今回も実践しているが、あとひとつ付け加えさせてもらうと…

「足(膝)をしっかりと伸ばしきる」

という事だ。

急な斜面を前傾で登っていると、膝を伸ばしきる前に次の足を踏み出してしまいがちになる。

そうすると太腿に力が常に入った状態が続くので負担が大きい。

膝を伸ばすと一旦力が抜けるために強弱がついて筋肉疲労が蓄積されにくい…という私なりの理論と、以前にも書いた「階段の登り方」にも共通する理論(膝を曲げたままだと空気イス状態)である…あくまで私個人の解釈だけど…(汗)

 

そんな急登もいつのまにか終わって、平坦な道になる。

しかし油断してはいけない。この先も次の急登がお待ちかねである…ここでしっかり呼吸を整えておこう…(吸)

次の急登を登り始めた頃、太陽の光が差してきて空もだんだんと晴れてきた。

周りの景色もいい感じっ(嬉)

そんな気持ちのいい状況では登る速度も好調になり、ほどなく急登が終わって天狗分れに到着。

意外と早く登ってこれたな…(満)

というところで、まずはここから天狗岩へ。

 

岩場の道をくぐり抜け、目の前に現れた岩山を登っていくと…

久しぶりの天狗岩頂上に到着〜っ

 

うおぉぉ〜っ!!

なんだこの絶景わぁ〜(驚)

真っ赤っかだ〜っ(感)

目の前の大船山から高塚山まで真っ赤な紅葉で覆われていて素晴らしい景色である。

東側に見下ろす直入の街並もバッチリ見えていい景色。

高塚山から北側に広がる広大な黒岳全体も真っ赤な紅葉で雄大な眺めだ。

天狗岩ってこんなに素晴らしい眺望だったんだなぁ〜(驚)

今回は良い天気に恵まれてよかった…(泣)

 

頂上付近は何人かの登山客が景色を楽しんでいらっしゃる。

九重中央部に比べれば少ない人数なんだろうが、私的には多すぎる数であるな…(混)

風が強い頂上は少々危なっかしいが、そんな中でも岩の上を縦横無尽にはしゃぎ回っている私を見て、他の登山客は少々ヒキ気味…(苦)

天狗岩の上に誰もいなかったのでヒョイヒョイと上に立って自撮りした時などは「死ぬ気かっ」と言わんばかりの眼差し…(汗)

個人的には一番尖った岩の上にも立ちたかったのだが、これ以上危なっかしい事すると怒られるんじゃないかと思い自粛した…(省)

 

その尖った岩の裏側で小休止。

そこからの美しい景色を満喫していたのだが、いかんせん先ほどから吹く風の冷たさに耐えきれなくなってきた…(凍)

ということで下ることにする。

次なる目的地はすぐそこに見える高塚山だ。

 

まずは天狗分れまで戻り、そこから高塚山へ登っていく。

この道も以前この黒岳に白水鉱泉(北側)から登った時に下りで通ったはずなのだが…まったく記憶にない…(汗)

まぁ…その時は疲労困憊で憶えていないのだろうが、そういうことで新鮮な気持ちで登っていけるこの急登をゆっくりと進んでいく。

そしてほどなく高塚山山頂に到着っ

うおぉっ

コチラも負けず劣らずの素晴らしい景色でないかいっ(愕)

東側は大船山と天狗岩との奥に横たわる祖母山系の山並み。

西側には大船山米窪と平治岳との間に三俣山。

いやぁ今日はホントいい景色だ…(泣)

神さまありがとう(謝)

 

高塚山で大休止を…と考えていたが、山頂付近には適当な場所がない。

岩の上とかは休憩出来そうだが、風が強くて吹きっ晒しの山頂付近ではとても休憩出来る状況ではない…(飛)

しかしお腹は待ってくれそうにないので、少し西側に伸びる道(白水方面)に進んだところの低い木々に囲まれた岩で大休止とする。

 

本日のメニューは…

カップ麺(カレー味)と自家製おにぎり、デザートは塩豆大福とミルクカフェラテ。

 

でゎ いただきますっ♪

 

さて、食事が終わると荷物を片付けて出発準備。

周りを木々で囲まれているため、ここでは景色も楽しめない上に風が強くて寒い…そういうことなのでサッサと離脱することにする。

 

しかしせっかくなので高塚山山頂で今一度景色を目に焼き付けておこう…(美)

双眼鏡を使って大船山を見てみると…なんかのゲームみたいに人が山頂に所狭しと屯している…(汗)

もの凄い光景だ…(怖)

 

さて、下山は元来た道を引き返す。

ただこの高塚山からの帰りは、天狗分れまで戻らずにショートカットできる道を戻ることにする。

まぁ…距離的にはそれほど変わらないんだけどね…(汗)

 

本道に合流、そしてここから急登で今度は下りだ。

前回の黒岳登山で経験済みのこの下り、然程の苦労することもなく…また面白いエピソードも発生することなく…無事に風穴まで下り終えた…。

ここから難所の岩場は…陽が出たおかげで岩の上も乾いてくれて歩きやすく、これまた難なく進み終えた。

 

結局、下山は高塚山山頂から休憩も含めて2時間半で男池公園まで戻ってきた。

 

そして公園入口ゲートを通過し、駐車場まで戻って…

今回の紅葉狩りツアーはこれにて終了〜

お疲れさまでした〜

 

 

今回登った黒岳の風穴からの登りは、急登過ぎて登るのは大変だと思っていたのだが、実際に登ってみると意外や意外、それほどのキツさは無かったのが正直な感想だ。

一週間前に五家荘の樅木富士の急登を経験していたのも大きいと思うが、登っている人も多くてメジャーなルートなので道も案外登りやすかった。

もちろん急登であることは間違いない。

あまり安易に考えていると痛い目に遭うので、自分の体力と相談してルートや時間を計画していただきたい。

それにしても黒岳頂上の高塚山と天狗岩からの眺望は最高に良い。

有名すぎる九重の中岳周辺や大船山などと比べると標高も低く、九重の中ではメジャーではない黒岳ではあるが、一度は登ってみても損はない…そんな私的にはステキな山である。

あと、体力に自信がある方は白水鉱泉からのルートもあるのでソチラからもどうぞ。

 

〜今回のルート(クリックで拡大)〜

 

<今回の紅葉と植物たち>

 

〜Epilogue〜

人混みが予想される紅葉時期の九重に行くのは躊躇したが、やはり九重の紅葉は見ておきたい…ということで今回の黒岳登山を決行した。

結果的にはやっぱり行ってよかった…と納得の絶景を堪能させてもらった(満)

しかし、予想していたとはいえ九重の人の多さにはびっくりである。

全国的にも有名な山なので当然と言えば当然だが、あまりにも人が多くて山に登っているというより観光地に来てる…という感じだった。

…やっぱり個人的には人の少ないマイナーな山が好きだなぁ〜としみじみ感じた山旅であった…。

 

 

 

 

おわり