82:一ノ峯〜ニノ峯、そして俵山(出の口登山口) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

朝晩の冷え込みも厳しくなりつつある今日この頃…

またまた今週末は天気がすこぶる良いらしい…

山に行かなきゃっ

 

とは言え、すでに紅葉の時期は過ぎている。天気が良い日、それは景色を楽しみに…山々を見渡せる眺望の良い山…それも縦走できる山々がそれぞれ眺望の良い山…

…とくれば、これはもうホームグラウンドの「俵山」しか思いつかないっ

 

~俵山~

私の家から一時間程度で行けるステキな山。

 

縦走するなら久しぶりに一ノ峯から登ってみよう。

ただ、往復となると距離が長くなるし、帰りが面白くないし…

この前俵山に登った時に利用した「出の口登山口」側からのアクセスなら周回できるかな…。

Googleさんの空撮写真を見せてもらうと、一の峯の北側に道らしきものを発見っ

ここから登れそうだ!

 

ということで今回はここから登ってみようと前日の夜に計画を立てて、次の日は朝の5時半に自宅を出発。

途中で買い物を済ませて現地に7時頃に到着する。

準備を済ませて、いざ登ろうっ…とその道を進んでみたら…柵がしてある…(焦)

柵の脇にも鉄線で進入禁止の様相…(汗)

そんな厳戒態勢な地域に柵を乗り越えて行くわけにもいかず、ここは断念せざるを得ない…(残)

 

そこでルートを変更…

出の口登山口の近くから登れるという情報をあるブログで見た記憶がある…

そのルートで一ノ峯ニノ峯の稜線に出れるはずだ…かなり先の鉄塔にだけど…。

とりあえず出の口登山口(前回駐車したところ)まで車で移動した。

たぶん、この右のコンクリ道を登っていくルートって書いてあった記憶が…と、かなり曖昧な計画だが、とりあえず…

 

と、とにかく出発~!

 

まずは、車の向いてるコンクリ道を登っていく。しばらく進むとコンクリ道が分岐した。

ブログ記事の記憶ではこの分岐を左に進むはず…と、思った刹那っ

…見上げると防火帯がニノ峯に続いている…

この防火帯を進めばニノ峯の先に出るんじゃないかっ(望)

ということで防火帯を進むことにする。

防火帯は…ある意味「公共的」なモノと思うので、登山で使っても怒られない…よね…(汗)

 

防火帯は最近草刈りされたらしく、草の丈も低くて登るに助かる。道じゃないけど歩きにくいこともないしね…。

しかし、その防火帯は、進むごとに勾配は急になってきた。

振り返ると、私の車が豆ツブに見えるほど登ってきてる。こんな勾配だと標高を稼ぐのも早いな…(感)

 

勾配はどんどん斜度を増し、最後は壁みたいになった…

まさに天空に駆け上る壁「オールージュ」だな…草刈りした人も大変だったろう…。

 

そのオールージュを登りきるとなだらかな道(防火帯)になった。

少し進むと…道だっ♪道があった(嬉)

防火帯の中のなだらかな道を進み続け、次のピークを越える頃になると日が差してくると同時に一ノ峯ニノ峯の稜線登山道に出合ったっ

お〜♪ 正解だったね〜よかったよかった(安)

 

さて安心したところで、ここからまずはニノ峯に行ってみよう。

太陽に照らされて美しいニノ峯の登山道をテクテク登っていくと…

ほどなくニノ峯山頂に到着~w

 

朝が早いもんで東側の山々は太陽の光に負けてあまりキレイには見えないが、本日の最終目的地の俵山、そしてこの間登った冠ヶ岳なんかが確認できる。もちろん360度のパノラマなので街も見える。

 

さて、次は一ノ峯に行ってみよう。

ニノ峯から一の峯までは距離はたいしたことはないし、この間にはたくさんの花が咲いていてとても癒しロードとなっている。

これまた太陽に照らされて、なおかつマツムシソウがたくさん咲いてるちょっと急な坂道を登りきると…

一の峯山頂に到着~w

 

ここもまた眺望は最高だ。一ノ峯の山頂には大きな岩がないので完全な360度のパノラマを楽しめる。

太陽に輝く冠ヶ岳から稜線から見える阿蘇山をバックに俵山っ

九州山地の山々のみなさん、おはようございますっ

熊本空港を見下ろして良い気分♪

 

うん♪ とても良い気分なのでここで朝食としよう。

菓子パンを頬張りながら、ふと足元を見てみると…岩に隙間ができてる…これは2016年の熊本地震の爪痕である。ここもそうとう揺れたんだろうな…。

 

さて、当初の計画と現在までの距離を比較してみると、なんか少し得したみたいだ。時間はちなみに計算上の一ノ峯到着時間と同じで予定通りだ。計画変更で少し焦っていた気持ちもいくぶん落ち着いてきた。ということで、ここからは計画通りの行程を進むことにするっ(嬉)

 

って…あまり気負わずに…先に進もう(汗)

次の目標はここから東方向に見えている鉄塔だ。

稜線道でなだらかな道のりということは以前登った時に経験済みなのでお気楽に進んでいこう。

もうニノ峯山頂には用がないので、登りは避けて平坦な脇道を通り、時短を図って先ほどの防火帯の交点まで戻る。

 

ここから先は3年前に通った道なので懐かしいぞ(慨)

暑さをしのいだ一本松の木も健在しているし(懐)足取りも軽い。

防火帯から鉄塔までは遠くに感じるが、道がなだらかな登りで整備されているのであっという間にたどり着く。

 

鉄塔を過ぎると、しばらく森の中を歩くことになる。

日が差していないので少し寒いくらいだが、ここまでにかいた汗がひいて良いかもしれない…けど風邪ひかないように…(謎)

 

秋を過ぎて、森の木々は冬の装いだ。登山道には落ち葉が敷き詰められており、贅沢な金色の絨毯を歩いていく…

…などと、詩人みたいなことを考えながらも、気がつくと外輪山道との交点に到着した。

 

ここの分岐から俵山方向へ。

しばらくはスズダケに囲まれた道を進むが、ひとつめのピークを過ぎると空が開けてドド〜ンと阿蘇山と祖母山っ(美)

道はとても歩きやすいが、起伏の大きなアップダウンとなるので足にくる…(疲)

 

そんな上下運動を繰り返すこと幾許…この稜線道で一番の急登が現れたっ

実は正直、この急登を往復で使いたくなかったので今回は周回コースを計画したと言っても過言ではない…いわゆる危なっかしい急登なのである。

でもまぁ…九重の三俣山のあの下りに比べりゃどうってことないっ

さぁ!きやがれぃ!

…あれ?…いつの間にロープの施しが…(汗)

う〜ん…この急登は安全確保ができない…命のやり取りにも似た…あの緊張感が醍醐味なのに…(残)

…でもやっぱり滑ったらイヤだし、有り難くロープの恩恵を授かることにする…ケガしたら嫌だし…。

急登下りが終わると、まだまだアップダウンの続く稜線道を進んでいく。

途中から見える阿蘇山、ほんの2週間前に見た阿蘇山とはまた違った趣でいい感じだね♪

 

そんなこんなで護王峠に到着した。

さて本日最後のアタックとなるこの麓から見上げる俵山の山容は…けっこうキツそうだね…(汗)

少し先にあるお地蔵さま達に無事を祈って、いざっ!

 

先ほどの急登ほどではないが、けっこうなキツさの斜面を登り続ける。ただ、稜線に出ると風があって心地いい(涼)

考えてみれば、こんな晴天の日にこの登山道を歩いたのは初めてだが、なんとも景色の良いところである。

ただ、景色は良いけど最後の登りは長くて急だ…ゆっくりと…呼吸を整えながら登っていこう…(汗)

 

やっと俵山の東の頂上に登り着いた…ここでちょっとだけ小休止…(疲)

ところで、ここが一番景色が良いと思うのは…私だけだろうか…(癒)

さて、あとはここから稜線を西に進むと…

 

俵山山頂に到着~w

晴天に恵まれたお昼時、さすがに登山者が多いな(驚)

あまりの人の多さに、肝の小さい私は自撮りを断念、いつもの場所に陣取って大休止とする。

 

さて、本日のお昼のメニューはこちら…

担々麺とおにぎり、デザートに豆大福とミルクカフェラテ♪

でゎいただきます~w

 

風景を眺めながら豆大福も美味しくいただき…静かな山の頂上で自然の音を…って、後ろのオバちゃんグループがうるさいな…(汗)

とはいえ、久しぶりの晴天の俵山山頂から見える景色は美しい。一ノ峯ニノ峯から鉄塔と外輪山の稜線…と、ここまでの行程を思い出しつつカフェラテで至福の時間を堪能する。

 

やっぱり山はいいよねぇ~(癒)

 

さて、山頂を楽しんだら下山することにしよう。

ここ俵山から出の口登山口までは下るだけだ。

ススキの中を遠くの街を見下ろしながら下っていく。

そういえば…何回も登ってきたにも関わらず、一度も三角点を見た事ないのもどうかと思うので、途中にあるはずの俵山三角点を探してみよう。

ススキをかき分けながら、幾人かが…たぶん私と同じ心持ちで通ったと思われるススキの倒れた獣道のような道を進んでいくと…

あった~ありました~三角点~w

せっかくなので記念撮影…三角点の石が見えてないけど…(汗)

 

登山道に戻り、ススキの道をしばらく下っていくと森に入る。

ここからはなだらかな道となる。と、途中で見つけた真っ赤に色づいたモミジが青空に映えてキレイ…

この道は、あまり気にせず真っ直ぐ進んでOKなのだが、人工林から自然林へと左に進む箇所と、製氷記念碑のあるところで右手に進む箇所は間違えないように気をつけよう…目印はしっかりしているので大丈夫なんだろうけど、老婆心ながら…

 

森の中を下りきって鉄塔まで出たら左に進む。

整備されたいい遊歩道なのでズンズン歩いていこう。

しばらくすると林道と出合う。

林道を少し進んだところから右に進んで再度登山道へ。

ここからの道もノープロブレムなとても歩きやすい遊歩道なので安心して進もう。

空が開けたら電線の下を進んでいく。

もう一度森の中へ進入し、しばらく先で作業道をまたいで更に進んでいくとコンクリ道に出合う。

あとはこの登山口まで続くコンクリ道をのんびりと下っていく。

 

ゲートの鎖をまたいで、しばらく進むと…今回もやっぱりあります…渡渉(汗)

しかし今回は水の量も少なく、渉る川の幅も短いような気がする。しかし注意しないと溜まった泥に足を取られて川の中に落ちるか、滝の方に滑落するかもしれないので注意してゆっくりと渡ろう。

渡り終わったら、あとはコンクリ道を下り続けて進んでいくと…

駐車位置に到着~w

本日もお疲れ様でした~♪

 

さて今回はちょっと変わったルートという事で、出の口登山口からニノ峯に登り、一の峯に寄り道をしてから外輪山登山道へ進み、俵山を経て出の口登山口に戻る周回コースをとった。

ニノ峯へは防火帯を使うというある意味反則技を使ってしまったが、この防火帯は、勾配がハンパなくキツいし、正しい道でもないので、やや危険を伴うので注意してもらいたい。あくまでも登山道ではないことを念頭に自己責任のもと…でお願いする。

一の峯からニノ峯、そして外輪山からの俵山は、道が良くて迷う心配もないので安心して楽しめる。

また俵山から出の口登山口までの道も、とても歩きやすく整備されているので安心して利用されたい。この日も高校生くらいの二人組が超軽装で登っていたくらいなので、老若男女気軽に登れるはずだ。

総じて…私の使ったルートはともかく、一ノ峯とニノ峯それに俵山と360度のパノラマが楽しめる山は、やっぱり山頂に登ったときに気持ちがいいもんだ。阿蘇外輪山のメジャーな山はほとんどが360度パノラマが楽しめるし、道もいいので機会があれば是非登っていただきたい…そんな山である。

 

~今回のルート(クリックで拡大)~

 

<今回の動植物たち>

 

~Epilogue~

 

今回利用させてもらった出の口登山口からの防火帯登りであるが、この防火帯を登った初老の夫婦の方が、あまりのキツさに宮山側に下りて、そこから別の登山者に車で出の口まで送ってもらったそうだ。

という事でこの防火帯の利用は、かなりの体力を必要とするので、安易な気持ちで計画に入れないよう注意していただきたい…。

そんな急登を登りつつ俵山までハイキング気分で登ってしまった私のカラダも、実はそうとう疲れている…のかも知れないので、早く帰って風呂で癒されようと思う…ということでサッサと失礼する…。

 

 

 

 

おわり