三連休のど真ん中、日曜日が晴れるそうな…
山に行かなきゃっ(焦)
ただ、長期出張を控えたカラダであるためにあまりキツい山はどうかと…
ということで、宮崎県は五ヶ瀬町にある「祇園山」と「揺岳」に登ることにしたのだが、結論から言うと…
登山口までの道路が途中から通行止めで行けなくなったので、急遽ではあるが同じ国道503号から登る計画をしていた「諸塚山」に変更することにした。
~諸塚山~
諸塚山は、古くから神山として旧高千穂郷の信仰の対象となっていた山で、諸塚村の名前はここからきている。諸塚村北部、高千穂町との境にあり、国道503号線の飯干峠から車で10分ほど上った六峰街道沿いに登山口がある。
山頂に十数基の円墳があると言われ、それが「諸塚(多くの塚=墳墓)」と言う山名の由来で、諸塚村のシンボルと言える。別名大伯山とも、山尾根に七つの峰があるため七ツ山とも言われている。山上の諸塚神社の祭神は二十八柱と大変多く、しかも天孫降臨以前の天神七代の祖神十三柱も含まれ、このような高天原時代の神を全部祭ったお宮はほかに例がない。
筑豊・英彦山、霧島・高千穂峰と並び、古くからの修験道の道場のひとつで、霊山と崇められていた。江戸時代の豊後・賀来飛霞の著「高千穂採薬記」でも信仰深い山であると記されている。
朝、5時半に起床、そのまま準備して自宅を出発する。
熊本市内から山都町に入り、国道218号を東に進み、五ヶ瀬町に至る。
前に使った五ヶ瀬ハイランドスキー場に行く国道265号には入らずに、今回はその先の国道503号を南下する。
当初目的としていた祇園山はこのふたつの国道に挟まれたところにそびえ立っているが、googleさんに聞いてみたら503号を使って大石という集落からのルートを紹介された。自分でも調べてみたが、確かにこちらのルートの方が車でも通行しやすそうだし、距離も実は近かったりする。
国道503号を南下していると「荒踊の里」という看板がある。その先に「祇園山登山口」を右に示す標識があるのでその道に右折して進むのだが、私は「荒踊」という単語がどうも気になった…荒れ狂う踊りなのか?…帰ったら調べてみよう…(調べてみた:リンク)
坂本小学校の横を通る恐ろしく細いこの道路の先で「全面通行止め」を喰らってしまい…
う~ん…どうしよう…(汗)
と、国道まで戻って考えた結果、この国道503号をもっと進んだところにある諸塚山に行くことにしたわけだ。
この国道503号、実は10数年前に通ったことのある道なのだ。
「酷道」と呼ばれるほどの細くてデコボコの道であり、二度と通るつもりはなかったのだが、理由が登山となると話は別だ。
クネクネとした細い道を安全運転で登っていく。たまに対向車とか来るので注意して進もう。
「西郷隆盛退軍之路碑」のある峠から200mほど先に下ったところから左に入る道がある。これを進むと諸塚山登山口まで車でいけるのだが、実は諸塚山へは登山口から1.7kmほどしかなく、高低差もあまりないので、ヘタすりゃ山頂まで1時間もかからずで登頂してしまう。ハッキリ言ってちょっと短すぎるのだ。
ということで今回は距離と時間を稼ぐためにこの国道との交差点から歩き始めたいと思う。
この交差点の左側にちょうどいい駐車場があったのでここに停めさせていただく。
晴れるという天気予報に誘われて呑気にやって来たのだが、まったくもって曇っている…(怒)
まぁここまで来たんだからとにかく登ることにしよう。
準備を整えて、体操と一服を済ませて…
いざっ 諸塚山へっ
まずもって舗装道路を進んでいく。
緑に囲まれて雰囲気のいい道だ。ただ、普通車が普通に登っていける普通のアスファルトの車道を、登山の格好で歩いている私ってどうなんだろう…(汗)
道端に咲く小さくてキレイな花々を堪能しながら登っていくのだが、当然ながら歩きやすいために、あっという間に「赤土岸山」の登山道入口に到着した。
この山は諸塚山の西に位置する山で、この登山道入口から徒歩15分で着くそうだ。
ということで寄り道していこう。
ここからは登山道で、朝露で道が濡れてると思うのでゲイターを装着してから進入する。
この登山道、背の高いスズダケに囲まれた道から始まるのでちょっと歩きづらいが、なんとか掻き分けながら進んでいく。ただし道はわかりやすいので安心して進める。
スズダケゾーンが終わると、じわっと続く登り道となる。比較的キツい登りとなるところもあるが、四つん這いになるほどでもないのでご安心を。
最後の坂を登りきると赤土岸山山頂に到着する。
ススキに覆われた山頂からは、今回の目的地の諸塚山とその周りの山々、それと遠くに宮崎県央部の山々が見える。
一番高く見えるのは尾鈴山っていう山かな~
さて、休憩を済ませて下山する。
下りは滑らないように気をつけて下っていこう…と、そんな心配を他所にすぐに車道に着いた。
ちなみにこの赤土岸山登山道入口のすぐ先に駐車スペースがあるので、車でお越しの際はこちらへどうぞ。
さて、引き続き車道を登っていく。
ひたすらこの道を進んでいると公園らしき広場が現れた。
飯干峠自然公園という名前らしい。初めは登山口かと思ったが、どうも違うみたいだ。
一段上がったところにあるのは「諸塚山遥拝殿」。由来とかが書いてあるが…読めない…(汗)
ここの公園から見える西側の風景はなかなかのもんだ。車でここまで来れるのでわざわざ山登りしなくてもいいのかも知れないね…(汗)
さて、諸塚山の登山口はまだ先なので引き続き車道を進んでいく。
ここからは落石している箇所もあるが、まだまだ余裕で車で来れる範疇だ。
ひたすら進んでいくと、やっと諸塚山西登山口に到着した。
広い駐車場と鳥居がある。ここにたくさんの軽トラックが駐車されていた。
何かのイベントでもやっているのかと思ったが、人がまったくいないし、その積荷から推測して登山道の整備をしている人たちだろう。
ありがとうございます。失礼します。
さて、諸塚山へは鳥居から登り始める。
まずは丸太の階段を登っていく。整備された道でとても歩きやすいぞ(楽)
ひとつめのピークを過ぎるとしばらくは下りとなる。次の登りきったところに休憩所があり、この諸塚山にかける宮崎県の意気込みがわかる。
ここから先はアップダウンの繰り返しで、まるで酒呑童子山みたいだ。
と、すごい長さと勾配の丸太階段が現れたっ(汗)
階段だと歩幅が取りづらいが、なんとか急な階段を登りきる。するとその先は稜線道となる。
少々のアップダウンはあるが、この頃になると天気も良くなって日差しが入り込んで気持ちのいい稜線道だ。
いくつかの休憩ポイントを通過して、リョウブの木を眺めながら進んでいくと、とても分かりやすい最後の登りが…
その丸太階段を登りきると…
諸塚山山頂に到着~w
山頂は木々に囲まれていてとても残念な山頂だ。
ただ、木々の間から垣間見える遠くの山々が美しい。
諸塚山の山頂はよく整備されていて、ベンチもあって休憩所としては完璧である。景色を楽しめるように周りの木々を伐採してくれるともっと登山客は増えると思うのだが…宮崎県の方、どうでしょうか…。
予定よりかなり早く着きすぎたので昼食にはまだ早い。
ということでおにぎりで腹ごしらえして、緑に囲まれた山頂を堪能する。まだ紅葉には早過ぎるが、緑の山々が心を癒してくれる(嬉)
さて、そろそろ下山しよう。
帰りは往路を戻る。
山頂から登山口までほとんど木に覆われた登山道なので眺望はないが、下山時に気づいた眺望が(嬉)
登山口近くに眺望のいい箇所が多いのだが、その一角に祖母山方向が良く見える場所がある。
そこからは祖母山から筒が岳までの稜線と、その手前の障子岳から黒岳までの稜線が見える。
ちなみに左側には木々に隠れて見えにくいが、阿蘇山系も確認できる。
山頂で楽しめなかった眺望を帰りにここで楽しもう。
さて、鳥居まで戻って登山道が終わるとその後は車道を戻るだけだ。
天気もすこぶる快調で楽しい帰り道である。
車道の途中から見える南側の山々の景色は最高で、わざわざ車道を歩いてきた甲斐があったもんだ。
ちょうど飯干峠自然公園にさしかかったくらいに昼時になった。
ということで、ここで昼食としよう。
本日のメニューは…
助六寿司とデザートに豆大福♪
でゎいただきますw
目の前に見える今回登れなかった祇園山と揺岳を悔しく眺めながらデザートまで美味しくいただいて、少し山々の眺めを満喫する。
奥に見えるのは向坂山と小川岳の稜線の山々だ。向坂山にはスキー場も確認できる。
さぁ、お腹も心も満たされたし、帰ることにしよう。
引き続き車道をサッサと下っていく。
そして30分足らずで駐車位置の国道との交差点に辿り着き…
本日の山旅終了~w
お疲れ様でした♪
今回登った諸塚山と赤土岸山は、その気になればすぐ近くまで車で行くことができるために登山としては物足りない山である。
ただ、ちょっとした運動とかには最適かもしれない。
また、諸塚山の先には諸塚神社本宮へも行けるので、興味のある方はそちらも楽しむことができる。
特に諸塚山は登山道が整備されていて遊歩道と言っても過言ではない。そのため軽装でも余裕で登れると思う。
軽い気持ちで山を楽しみたいなら最適の山ではないだろうか。ただし登山口までがちょっと山奥だけど…。
~今回のルート(クリックで拡大)~
<今回の植物たち>
<epilogue>
今回は、当初計画していた祇園山へ登れなかったために諸塚山に登ったわけだが、実は通行止め地点から引き返していた頃に雨がパラついてきた。その時に「今回の山登りは中止にしようか」と気弱になっていたのだが、諦めずに違う山にチャレンジした。結果的に天気は良くなっていい山旅となった。
何事も諦めずに頑張れば報われるんだ…と実感した山旅であった…。
そんな下山後の清々しい気持ちではあったが、今は私を待ってくれてる人がいるかも知れないので、こんな圏外な山奥からサッサと脱出しなくてはならない…ということで急いで失礼するっ
おわり






















