明日は天気がすこぶる良いそうな…。
まぁ…いつものように山に行くわけだが、「どこの山へ?」と考えた場合、あまり安易に決めてしまうとせっかくの快晴を無駄にするような眺望のない山を選んでしまう…。
そこでウェブでも山頂の景色がいいと評判の山にしよう。
ということで今回の山は芦北にある「笠山」に決定。
~笠山~
笠山(別名『牧山』標高560m)は、昔、細川藩の馬牧場があったという歴史ある山。
熊本百名山にも選ばれており、頂上からは、雲仙、天草、鹿児島県の長島まで一望することができる。
早朝、部活の子どもを熊本駅まで送り、その脚で国道3号を南下する。
八代市街を過ぎ、さらに南下。日奈久を過ぎて芦北町に入る手前の「赤松トンネル」のすぐ手前から県道272号に左折する。
ここからしばらく狭い道となるので注意して進もう。
1kmほどゆっくりめに進めば道幅が広くなって片側1車線のいい道路になる。
ほどなく横居木という地区に入るが、そこに笠山の入口はある。
ただし、笠山の入り口は狭く、また道幅もかなり狭い。
とりあえず車で行ってみたが、途中に車を止めるようなスペースもないので県道まで引き返した。
県道からの入り口近くに駐車できるところもないので、悪いとは思いつつも、ちょっと先の路肩に停めさせて頂く。
今回はほとんどの準備をしてきていたのですぐに出発できるぞっ
…でも準備運動と一服は忘れずに…
でゎ!笠山にしゅっぱ~つ!!
まずは県道から看板に従って細い道に入る。
「笠山」看板の示す方向に進めばOKだ。
生活道路(農業用道路?)をひたすら歩き続ける。
道幅は車が一台やっと通れるくらい。
車で来れないこともないが、一応県道の入り口付近に「車両乗り入れ禁止」の看板があったので、大腕振っての車両乗り入れは控えておこう…。
しばらく進むと人工林に入る。この先も道はコンクリ道で、車もぜんぜん通れるくらいの状態だ。
道がいいのでお気楽に周りの草花や空の青さに癒されながら登っていく。
分岐に到着、ここも看板通りに左の道へ進む。
ぜんぜん車で来れるじゃんっ!
と、ツッコミたくなる林道をズンズン進み続ける。
しばらく進むと空が開けた。と、その先に建物を発見。
工事現場の仮設事務所かな?
と思いながら近づくと…
「馬頭観音」を祀るお社であった。
なんだ…ここまで車で来れるようにしてあるわけだったのか…(汗)
駐車場とまではいかないが、車が数台なら停めれそうな広場もある。
…まぁ、ここまで歩くのも悪くなかったし…そんなキツくもなかったし…
登山だし…(笑)
さて、この馬頭観音を過ぎた先からいよいよ山道となる。
とはいえ、道はいいのでこれまでと変わらず歩きやすい。道には倒木が数カ所あるので車での侵入は無理ではあるけど…。
しばらく進むと、とうとう「登山道」が現れた。
見上げると…けっこうな勾配だな…(汗)
登り始めから急勾配っ
こりゃキツそうだぞ…(汗)
とはいえ、階段なんかも施されており、登りやすくはあるな。
おぉ
ここにもかめさんっ あと5分ですね♪
雨ヲラビ岩らしき大岩が登場っ …と、登り口はもう少し先のようだ。
山頂との分岐を岩の方向へ進むと…
雨ヲラビ岩に到着~♪
おおおおおおおおおお~~~~!!!
なんだぁ~!この絶景わっ!!
雨乞いのため叫ぶ(をらぶ)岩なのだが、その絶景に叫んでしまいそうだ。
天草諸島を目の前に、雲仙岳と八代の山々が近くに見える。
北の方向に、遠くは金峰山や鞍岳、その遠くに尖って見えるのは湧蓋山か。
東方向には九州山地が連なり、かなり遠くの山も見えている…が、どれがどの山かは分からず…(汗)
この日は本当に空気が澄んでいて、佐賀県の山まで確認できた。
こんな景色のいいこの山がマイナーとは…もったいないったらありゃしない…。
おっと忘れてたっ 山頂に行ってみなきゃな…。
岩場を下って分岐を山頂方向に進む。
ほどなく山頂に到着する。
笠山の山頂は眺望のほとんどない森の中だが、なんと一等三角点があるっ!
加えてっ!なんとっ! 県内にはただひとつという「天測点」なるモノがあるっ!
(バチ当たりにも私が登っているコンクリ柱が天測点)
けっこう珍しいものがある山なんだなぁ~笠山って…(感)
とはいえ、三角点のある山頂は日陰なので寒いし、眺望もないし…(悲)
やっぱりお昼は雨ヲラビ岩で♪
ということで再び雨ヲラビ岩にやってきた。
ここの絶景を楽しみながら昼食とするっ!!
さて、今回のメニューは…
とんこつラーメン(ローソンセレクト)、おにぎり、デザートはひさしぶりにプリン♪
そしていつもの「濃厚ミルクカフェラテ」だ。
でゎw いただきま~す♪
少々攪拌されたプリンを美味しくいただき、カフェラテを片手に大パノラマを堪能する。
こんな素敵な景色を独り占めしてる自分って…幸せすぎるっ(嬉)
遠くに見える山々や、時折飛んでくる鳥たち、海を走る漁船やフェリーなどをボーッと見ながら考える…。
この雄大な大自然を目にすると、浮世の出来事にアレコレ悩んでいる自分のちっぽけさを恥ずかしく思うなぁ~
大自然…この大きな宇宙や地球からすれば、人間の存在なんてちっちゃなモンじゃないかぁ~
…などと、何やら悟ったかのごとくも、心を洗ってくれるこの景色に感謝だね~w
…っと…山頂に佇んでた時間がかなり経っているっ(汗)
まぁ、下山にそんな時間はかからないとは思うが、何が起こるか分からないこのご時世だ。そろそろ下山しなければ…。
とはいえ、この景色はもったいない…もうちょっと山座同定を楽しもう。
太陽も南に高く上がり、北や東に見える風景がとても美しく仕上がっている…(惚)
そんな風景を見ながら地図と同定させたり双眼鏡で遠くを眺めたり…さんざん山頂を楽しんでいたが…
よしっ ホントにそろそろ帰ろうっ
下山は元来た道を帰るだけだ。
林道までの急勾配は滑りやすいので注意して下ろう。
林道までたどり着けばこっちのもの、その先は道がいいのでお気楽に下って行く。
あっという間に麓に着いた。
そんな麓の田畑の中を歩いている途中、現地のお年寄りの方が同じ方向に下っておられた。
びっくりさせないように小さめに「こんにちは~」と声をかけたつもりが、向こうがびっくりしたもんだからこっちもびっくり(笑)
ちょっとした話をさせてもらったが、とても親切で人の良さそうなおばあさんだった。
「どこからいらっしゃいましたか?」「笠山に登られたんですか?」「今日は暑かったでしょう?」という風なことを熊本弁で聞かれたので、答えるついでに「登山される人は多いんですか?」と聞いてみたら…答えてはくれたのだが…いかんせん現地の方言のため、なんて言っているのか解らなかった…(汗)
そんな楽しい出会いも、笑顔でお別れして先を急ぐ。
県道までの細い道を下り続けて、その先の駐車位置まで戻る。
本日も無事に下山~w お疲れさまでした~♪
今回登った笠山は、文章にもあるように近くまで車で行くこともできるのだが、どうせ登るなら県道から歩いた方が楽しい。
道は舗装道路で、登山道と呼べるのは最後の登りくらいであるが、県道から歩いても5kmにも満たないし、道はすこぶる良いので「ハイキング感覚」で山を楽しむことができる。
山頂(雨ヲラビ岩)からの景色は絶景。570mそこそこの山だが、周りの山が低いために遠くの山まで見渡せる。前面に広がる天草諸島は宇土半島からつながって大矢野島、上島と下島と見えて、その南にある長島まで見渡せる大パノラマだ。
私の登った日のように空気が澄んでいればかなり遠くの山々の景色まで楽しむことができる、本当にもっとメジャーになっても良いのではないかと思うくらいの景勝地である。
老若男女問わず、誰でも気軽に楽しめる山として、チョーお奨めの低山である。
~今回のルート(クリックで拡大)~
<今回の動植物たち>
さて、今回も帰りはさっさと高速道路使用で帰ろうと思っていたが、これまた思いのほか早く下山できたので下道でゆっくり帰ろうと思う。でゎこれにて失礼っ
おわり