28:不動岩 〜蒲生山〜(金毘羅神社から) | 山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

山登りの日記っ!〜熊本から九州の山々へ〜

九州(主に熊本)の山登りやってますw
よかったら読んでやってください(o^^o)

今冬一番の寒気団が来ているそうだ。

その影響か、ここ熊本でも寒さが身にしみる。

とはいえ、やっぱり天気がいいと山に行きたくなる。

だが、こうも寒いと二の足を踏んでしまう寒さ嫌いの私だ。こんな時は、密かに温めておいた超お手軽な山に行ってみよう。

「不動岩」だ。

 

~不動岩~

山鹿市北東、標高389mのなだらかな丘陵に3つの巨大な岩がそびえています。それが不動岩です。この名の由来は、平安時代、山伏たちが山中にこもり、不動明王を神様としてまつり、修行したことに由来しています。明治40年(1907)には滑石製の経筒が発掘されました。岩が空へ向かって立つさまは、迫力満点で見ごたえも十分です。前不動・中不動・後不動とそれぞれ呼ばれ、一番大きな前不動からは山鹿市街や米野山を眺めることができます。また、周囲には九州遊歩道が整備され、展望所まで四季折々の風景を眺めながら散策を楽しむことができます。

 

ここは前にも行ったことがある…というよりここに登ってしまったがため山登りに目覚めたのである。

この時は中不動と言われる展望台までしか行かなかった(というより行けなかった)のだが、その時に後ろに聳え立つ後不動に向かって

「今度は登ってやるぜっ」

と啖呵を切ったことを思い出す…これはいつか行かなきゃな…。

 

それに加え、今回はとにかく「試し登り」をどこかでやりたかった。理由はこれだ。

新しい靴とザックを買っちゃった♪

靴の方はSALOMON X ULTRA MID 2 GTX。これは登山用というよりはトレッキングに適した靴だが、九州の日帰り登山の私には十分すぎる靴である。

ある日、量販店で何気なく履いてみたらジャストフィット!今履いているコロムビアの靴の時よりもフィット感があった。

それで居ても立っても居られなくなりネット通販で5000円ばかり安くで購入したのだ。

ザックの方といえば、これまたある日、量販店で何気なくザックを見ていたら一目惚れ。ちょっと私には小さい気もしたが、そのデザインと新しい靴と同じSALOMONだったこともあり「これは運命だっ」と勝手に思い込み、ネットでポイントも含めて8000円ほど安くで購入。

これも背負ってみるとウエスト部分がキッチリとフィットした(気がする)。

これは新年早々、いい買い物をしましたゎ~w

ということで、とにかくこれらを使ってみたかったわけだ。

ただ、あまり本格的な山登りだと足が痛くなったり、ザックの背負い心地が悪かったりすると嫌なので、距離の短いお手軽な山で「試したい」と模索していたら不動岩を思い出した次第である。

 

今冬一番の寒さだ。朝はちょっと遅めの起床で、自宅を出発したのが8時過ぎ。

不動岩のある山鹿市に向かって北上する。

途中、遠くに見える山々はうっすらと雪化粧。本格的な山に行かなくて正解だったね。

しかし山鹿に入ると平地にもちらほら雪がある。こっちは昨日降ったみたいだな。

 

前回は不動岩のすぐそばまで車で行ったのだが、今回はもっと麓の金毘羅神社から登る。とはいえ、あまり山奥まで車を持って行きたくないのでその手前にある凡導寺(旧山鹿郡三十三観音霊場 第二十二番札所)に車を駐車させていただく。

準備を開始…しかし寒いなぁ…と思ってたら雪が降ってきた。

空を見てみるとどんよりしている。天気予報じゃ曇りのち晴れだったのだが、本当に昼から晴れるのだろうか…。

とにかく本格的な山を選択しなくてよかったゎ…

 

とりあえず準備が整ったので準備体操と最後の一服を終えて…

 

いざっ出発~w

 

ちらほらと雪の舞う中、まずは金毘羅神社を目指して舗装道路を進む。

5分ほど進むと金毘羅神社の参道に入る。鳥居をくぐると石段に。苔が生えており、湿っているので滑りそうなので慎重に歩こう。

石段が終わると山道になる。勾配はほとんどない。

しばらくすると金毘羅神社に到着。石段を登ると金毘羅神社でその先が不動岩に向かう道らしい。

ここ金毘羅神社にはいろいろな神様がいらっしゃるので休憩がてら見て回ろう。

一番上に鎮座するのが金毘羅様だ。今日の安全を祈願してお参りする。

 

さて、安全も保障されたところで不動岩に向かおう。

山道ではあるが、「不動神社」までの参道になっている勾配もそれほどでもないし、途中、階段もあって歩きやすい。

あっと言う間に不動神社に到着。10分足らずってとこか。

ここにある不動神社は前に来た時の社と建て直してあり、すごくキレイになっている。

不動岩は「前不動」「中不動」「後不動」とあるがこの神社は前不動の根元にある。そこから見上げる前不動は倒れてきそうな勢いでインパクトがある。

そこから少し南側にちょっとした駐車場と展望所があり、ここまで車でこれるのだ。

ちょうどその間くらいに不動岩に登る遊歩道がある。この道を登っていく。

階段になっているので登りやすい。前に来た時は「なんて急な登りなんだっ」と思ったのだが、今回登ってみると然程でもない。レベルが上がっているのだろうと少し感慨深い。

前回はとても遠くに感じた分岐にもすぐに着いた。

ここから左に行くと「中不動」の展望所、右に行くと「後不動」に通じる道で、前回は途中で断念した。

まずは中不動に登ってみる。

 

10分足らずで中不動山頂に到着。

久しぶりに登ったが、やっぱり見晴らしはいい。

ただちょっと寒い…

ここからの見晴らしは後不動からの眺望と変わらないだろうから、さっさと降りてしまおう…。

振り返りながら後不動を望む。

「待ってろ!後不動!今日は行くからなっ!」

 

先ほどの分岐に戻り、後不動に向かう。

ここからしばらく進むと通行止めになっていたが、今回はその看板は無くなっていた。道を整備したのかな?

途中に「へげ岩 すぐそこ」の道標があるが、これは前回行ってみた。あまり珍しさはない岩だったので今回はスルー。

前回来た時は靴が普通のバッシュだったので滑りまくって先に進めなかったが、今回はトレッキングシューズで、なおかつ私のスキルも比べ物にならないくらい上がっているので難なく進む。

山登りってやっぱり知識があるのとないのじゃこんなに違うものかとつくづく感心する。

 

岩の根元にベンチ発見。ここで休憩できるらしいが、まったく疲れもしていないし、ベンチが朽ち果てていて座れそうもないのでここもスルー。

道は急勾配な箇所もあるが、全体的になだらかな遊歩道で、階段が多いので登りやすい。

後不動の岩部を回り込むように登って行くと分岐に到着。

ここから蒲生池という麓の池まで降りていける。

最初、今回の不動岩の山登りを計画した時、実はこの蒲生池から登るつもりだった。しかし、蒲生池からの道だと中不動に行くのに遠回りになってしまうので、金毘羅神社側からの登りを選択したわけだ。

この分岐を左に進み、しばらく登ると「蒲生山」山頂に到着する。中不動との分岐から15分足らずってとこだ。

ベンチが用意されたちょっとした広場になっており、少し先に三角点と申し訳なさげに「蒲生山」の表示がある。

ここで休憩するつもりだったが、やっぱりまったく疲れもないので先に進む。

2~3年前までの登山者のブログなどにはここから後不動への道がわからないとあったが、現在はチョーわかりやすく道ができている。

登って来た方向から見て、三角点の先にきれいな道がある。表示はないが、方向的にもこちらで間違いないようだ。

この道を少し下り気味に進む。

しばらく進むとコル部となり、一旦下るがすぐに岩登りとなる。

ピークを過ぎると再度コル部が現れる。ここ付近から道が険しくなって、また左側が絶壁になっているのでちょっと怖い。

右側の木の枝や岩を掴みながらゆっくり安全に進む。

二つ目のピークからやっと後不動が見えた。

ここのコル部も危険が危ないのでゆっくりゆっくり進もう…。

私は高所恐怖症ではないので下を見る余裕はあるが、確かに足を滑らせたら「真っ逆さま」とまではいかないまでもただでは済まない様相だ。

大きな岩の左側を回り込むように進んで岩部を登ると…

 

後不動に到着~w

おお~w これまた絶景~w

この頃になるとどんよりしていた雲も少しやわらぎ、太陽の日差しが差してきて景色も良くなった。

ここから中不動を見て見るとそうとう下に見える。後不動ってけっこう高いところなんだなぁ。

 

眺望はさすがに素晴らしい。

金峰山とニノ岳~三ノ岳、目の前に見えるのは小岱山、手前には山鹿の田園と街並みが見える。

その景色を中不動と前不動も合わせて見れるここ後不動はやっぱり不動岩に来たなら登るべきだろう。

蒲生山山頂から10分ほどで来れるので是非どうぞ。

 

後ろを見てみるとさっき回り込んだ岩に登れそうな感じ。

登ってみる。

後不動から戻りながら岩を左に回り込むとその岩部の横に取り次ぐのでそこからよじ登る。

ちょっと危険なので、あまりオススメではないが、ここに登って立ってみると仙人になった気分だ。

ただ、ホントに岩の上なので高所恐怖症の人はヤメたほうがいいかも…。

 

天候は回復して太陽の光も眩しいのだが、如何せん今冬一番の寒さなので長居できそうにない。

休憩もそこそこに下ることにする。

 

帰り道は元来た道をそのまま帰る。

駐車場まで一気に駆け下り35分ほどで到着。

お疲れさまでした~

 

不動岩は熊本を代表する名所であり、また気軽に登れる景勝地であるので、軽装でも十分だ。

しかし、後不動に行くのであれば若干の覚悟が必要となる。

下る途中で会った夫婦がいたが、どちらも息遣いが荒くて山登りに慣れていない様子だった。そのような人にはちょっとキツいかもしれない。

それに蒲生山山頂からの道は危険な箇所も多々あるので、小さな子供さんや年配の人にはちょっと難しいかもしれない。

ただそれなりの服装で準備もしていれば大丈夫だと思うので機会があれば挑戦してもらいたい。

~今回のルート(クリックで拡大)~

 

最後に植物の写真

これがホントの「寒椿」

 

さて、今日は寒いので暖かいラーメンでも食べて帰ろう…。

 

 

 

おわり