今年の夏は天候が不順過ぎてなかなか山登りに行けない…暑さもハンパないし…(熱)
そんなこんなで山から遠ざかっていたのだが、そろそろ山が恋しくなってきた…
ということで…
〜八方ヶ岳(やほうがたけ)〜
熊本県菊池市北方、山鹿市菊鹿町にまたがる火山で矢筈岳ともいう。山頂は平頂だが山腹は浸食が激しく急崖が多い。カニノハサミ岩やチョーナ岩など特徴ある岩峰もある。
山名は八方から眺めても一様な形であることからつけられたという。
山頂からの展望は360度で、阿蘇五岳や雲仙方面も遠望できる。登山口は菊池市上虎口(かみこく)、菊鹿町山ノ神、矢谷渓谷などにある。
何度もお世話になっているこの山は、北側にある矢谷渓谷がメジャーな登山口なのだが、今回は南側にある班蛇口(はんじゃく)登山口から登ってみることにした。
距離が短いのでサクッと登れて、時間もかからないので今どきの天候にはちょうどいいのである。
ただ、登山口までのアクセスが悪いため今回はバイクで移動…ツーリングも出来て一石二鳥の計画だ(楽)
登山口までのアクセスは、菊池市に入ったら国道387号から県道133号(鯛生菊池線)へと進み、竜門ダム方向へ左折して班蛇口大橋を渡り、渡り終えたすぐ右折してダム周りの道を進む。
途中の林道を登り、広域林道に出たら右折、100mほど進んだ分岐から左の細い林道に入る。クネクネしたその林道の先に班蛇口登山口が現れる。
いろいろ書いたが、Googleさんの地図にはちゃんと班蛇口登山口が表示されているのでソチラを参照していただきたい。
ただ、道はけっこう荒れているのでそれなりの覚悟は必要である。
しかし今回の私はバイクなので余裕で登山口に到着した。
登山口は誰もおらず貸切状態…まぁアクセスも悪いし、天気も悪いし…そんなもんだろね…(寂)
とりあえず気を取り直して準備を進める。
今回は距離も時間も短く終わる登山なので荷物も軽量、午前中には下山している予定。
さて準備が整ったら…
ひさしぶりの登山、ひさしぶりの八方ヶ岳へ出発〜っ
まずはコンクリの林道をゆるやかに登っていく。
それにしても私と八方ヶ岳の相性は悪いみたいで、今回も曇り空…予報では晴れる予定なんだけどなぁ…
と考えつつ50mほど進むと登山口が現れる。
ここからいよいよ登山道となるわけだが、道の状態はどうかな…?
お? 道は整備が行き届いていて非常に良い状態である(驚)
薮との格闘も辞さない覚悟でゲイターなんか付けちゃっているが、このままなら必要ないかもね(安)
そんな遊歩道みたいな道を歩き進むと木道の階段が現れた。けっこう急だな(汗)
木道階段を過ぎても道は良好、天候も予報通り回復してきてナイスな感じだぞっ
…蜘蛛の巣がちょっとウザいけど…(困)
しっかり整備されている道をズンズン進む。
木漏れ日も差し込んできて緑が眩しいねぇ(美)
途中にもしっかりと安全対策が施されていて安心な登山道。
しばらくするとまた木道階段が出現、どうもこの辺りから急登のようだ。岩も見え出したしね…
急登と言ってもそんなキツい傾斜ではない…が、昨日の雨のせいで路面は滑りやすくなっている。コケたりしたら痛そうなので安全第一でゆっくり気をつけて登っていこう(戒)
急な箇所にはキチンとロープが施されており登りも下りも安心である。
頼り過ぎはよくないが、補助的に安全確保のためしっかり利用させていただく(謝)
傾斜はゆるやかになったり急になったりを繰り返す。
ゆるやかなところでは呼吸を整えるなどして上手に登っていこう。
ちょっと長い急登に入った…けっこうキツいな…(汗)
ひさびさの山登りなのでペース配分が難しいが…とにかく慌てず騒がずゆっくりゆっくり登っていく。
道がゆるやかになってきた…もう少しかな…(疲)
しかしこの「もう少し」ってのがなかなか終わらないのが山登りである…油断していると体力を使い果たして大変なメに遭うので注意しよう…
そんな中、道が平坦になった。地図上でも分岐まであと少しなので、ここらで休憩しておこう…(服)
平坦な道を進み、ゆるやかな登りが終わると…
班蛇口分岐に到着っ
おぉ 見覚えのある風景だ。
ここからは勝手知ったる登山道、稜線上の道を真っ直ぐ進んでいくだけのはずだ。
ゆるやかにアップダウンを繰り返し…
山の神分岐を過ぎ…
森を抜けると…
八方ヶ岳山頂に到着〜っ
お〜 お天気サイコ〜 見晴らしサイコ〜っ
少々の雲はあるけど相性の悪い私にとっては最高のコンディションである。
いい感じだねぇ♪
遠く北西に広がるのは筑後平野だろう。有明海の向こうには佐賀長崎にまたがる多良岳、その左には雲仙岳も見える。
西側から南側にかけて菊池平野が広がり、南は熊本市辺りまで。九州山地は残念ながら雲の中にある。
東側には阿蘇山などの山々が連なり、手前に見えるのは班蛇口湖だ。
北側は背伸びでもしないと見にくいが国見山三国山とその奥に福岡や大分の山々を眺めることができた。
八方ヶ岳には何度も登っているが、こんな景色が観れたのは初めてじゃないかな…(感)
美しい景色と涼しくそよぐ風に癒される最高の山頂である…やっぱり山はいいねっ
さて…山頂からの景色を楽しんだあとは、腹ごしらえだ。
本日は昼食ではないので軽めのメニュー…
メンチカツのランチパックとあんドーナツ、それとおはぎ♪
割引シールばかり…(汗)
これは決して私がケチなワケではないぞっ
消費期限切れで捨ててしまうくらいなら…食べ物を粗末にしないための…その…SDGsである…(焦)
んじゃ…いただきまぁすw
お腹が満たされた後は素晴らしい景色を眺めながらの一服…(煙)
思ったより涼しいので、けっこうな時間を山頂で過ごしてしまった…まぁ、急ぐ旅でもないのだが…そろそろ下山することにしよう。
帰りは元来た道を戻るだけ。
しかし、道は滑りやすいのでゆっくりと安全を第一に慎重に下るとしよう(戒)
…とは思いつつも2〜3度コケてしまう私であったワケだが…
班蛇口分岐を通過し…
登山口を経て…
なんとか無事に駐車場に到着〜っ
お疲れっしたっ
今回の班蛇口登山口からの八方ヶ岳、いざ登ってみた感想は…
登りやすいっ
…である。
登山口までのアクセスはさておき、登山道の状態や安全対策、距離や傾斜を考えても登りやすい登山コースであった。
運動靴でお手軽に…とまでは言わないが、老若男女問わず楽しめるしっかり整備された安全なルートである。
がっつり登山したい方には物足りないコースではあるが、初心者や時間の短縮をしたい方にはストライクなコースではなかろうか。
八方ヶ岳は他にもたくさんのルートがあり、また麓の矢谷渓谷にはキャンプ場もあってアウトドアに最適な山である。
家族連れやお友達などと楽しめる山なのでたくさんの方々に登っていただきたい。
距離:約2Km 時間:1時間20分ほど(いずれも山頂まで)
〜今回のルート(クリックで拡大)〜
<今回の動植物たち>
〜Epilogue〜
昼間は晴天でも夕方くらいになると大雨…それも何処に降るかわからない…
そんな今年の夏は山登りには難しい天候であった。
加えてこの猛暑続きで熱中症の心配もあった。
前回の大崩山でさえ、7月初旬だというのに脱水症状になりそうだったのだ。
さすがの(?)私でもこれではなかなか山旅の決心がつかないのである。
しかし、午前中に限ればなんとかなりそう…
ということで今回は距離と時間も短く、初めての登山口でもある班蛇口からの八方ヶ岳に決定したのだった…バイクでも行けるしね…
自宅からだとちょうど良い距離をバイクで走れて登山もできる…一粒で二度美味しい山旅であった。
また初めての登山コースでもあったので、このブログ読者の皆さんにも情報提供もできたと満足な心持ちであるが、これからまた自宅までバイクで楽しく帰るのでここらで失礼させていただく…
でゎまた次回っ
おわり