秋である…
紅葉狩りの季節、さっそく狩りに行くとしようっ
ということで…
〜黒岳(くじゅう山)〜
大分県にあるくじゅう山群の東端に位置する標高1,587mの山。くじゅう山群で唯一、原生林に覆われているのが特徴で、その名の通り木々が茂る様子が黒く見えることから名付けられた。前岳、高塚山、天狗岩などの峰の総称であり、最高地点は高塚山。
今回の紅葉狩りはくじゅう連山の北に聳える黒岳へ。
5年前に同じく紅葉時期に登ったのだが、少しだけ時期が遅かったことを顧みて、今回は紅葉始めを狙って登る計画をした。
ルートは北側の白水鉱泉から前岳を経由して登るハードなコース。
以前、大変な目に遭いながら登った経験から、綿密な計画が必要なルートで「ちょっと登ってみよか〜」的な登山は命取りな難コース。
高塚山を下って風穴から戻るルートも、前回と同じ半時計回りだと迷子になる可能性があるため、今回は男池に戻る時計回りコースとした。
またこの時期は陽が短いため、早い時間に登り出して陽があるウチに下山する必要もある。
暗くなると危険だからね…(戒)
朝、まだ暗い中を車を走らせて白泉荘前の駐車位置に7時前に到着、さっそく準備に取り掛かる。
最近はめっきり寒くなってきたので防寒の準備をしてきたが、本日はそれほど寒くないな…
天候は晴れの予報だが、今のところ曇っておりドンヨリしている…回復してくれよ…(願)
さて準備ができたら…
黒岳紅葉狩りに出発〜っ
そういえば前岳までは昨年の夏に登った記事があるので詳しくはソチラを参照していただくとして、今回は軽めの説明で済ますことにする。
まずはキャンプ場を通過する。
お?朝日が昇ってきた…キレイだねぇ(癒)
見上げる木々は紅葉がいくぶん進んでいる気もするが、まだまだ緑な森である。
登山道に入るがまだまだ歩きやすい道が続く。
踏み跡が弱いので道が分かりにくく、また苔むした岩場では滑りやすいので慎重に進んでいこう。
キツい急登を登り終えると白水分れに到着。
サラッと書いたが、けっこうキツい登りだった(疲)
何度もこの白水分れまで疲労困憊で登ってきたワケだが、その都度、それは夏の暑さのせいだとか、加齢による体力不足のせいだとか申し上げてきた…が…
実際キツいのだっ
季節も年齢も関係なく、いつ登ろうが誰が登ろうがこのルートはキツいのだっ
…と、自分を慰めながらも一旦休憩する…(煙)
さて先に進もう。
ここからも無情なことに急登は続く…(疲)
ということでバテないようにゆっくり登ることにする。
標高が1,000m近くになってくると木々も色づきが目立ってきた。
これは山頂付近の紅葉は期待できそう(喜)
はやる気持ちを抑えつつ、ゆっくり一歩ずつ登っていく…しかし道はこれまでにも増して傾斜がキツくなってきた…(汗)
それにしても本日は絶好の登山日和となった。
もっと寒いかと思っていたがそれほどでもなく、天候も今は曇ってはいるが回復しそうだし…
キツいキツいと嘆いてばかりおらず、もっと山を楽しみながら登っていこうっ
鳥の囀りや紅葉しかけた木々を眺めながらゆったりと歩いていくと気持ちも清々しくなってくる…(爽)
心なしか道も緩やかに感じる…
そうなのだ…
気の持ち様で何事も楽しくやれるのだっ(前)
とは言っても…さすがは黒岳、岩場ゾーンに入ると険しさが増してくる…恐るべし…(汗)
開けた展望所で景色を楽しみ…
夏にはありがたいクーラー谷を通過して…
尾根を登りきると…
前岳に到着〜っ
雲が多くて遠くまでは見通せないが、近くの木々は紅葉が進んでいる。高塚山辺りは期待できそうだ。
空の雲も晴れそうな雰囲気である。
休憩を終えたら先に進もう。
この先、高塚山手前までの道のりはこれまで以上に険しい岩場の連続…だった記憶がある。
気合いを入れ直してしまっていこ〜っ
岩が剥き出しの道をアップダウンしながら進んでいく。
道と言っても目印があるだけの岩場歩きだ。
それにただのアップダウンではない…命の危険を感じるところも多数あってスリル満点のアスレチックエリアである…(怖)
そんな中、見覚えのある「上台ウツシ」に到着した。
前回はフラフラ状態で到着して余裕がなかったので気づかなかったが、ここは苔むした岩場が広がった趣のある素敵な空間である(癒)
ここから目の前の岩場を登っていくワケだが…目印が見えず困惑してしまう…(焦)
正解は真っ直ぐ登っていけば良いのだが、もう少し目印が欲しいと願うばかりである…(望)
この先もアスレチックな登山道が続く。
加えて目印がほとんど見えない…(焦)
あいにく私は野生のカンというものを持ち合わせていないので地図やコンパスを頼りに慎重に慎重に進んでいく。
ピークを超えて下った先に待ち構えるのは本日のメインイベントである高塚山手前までの急登だ…(壁)
厳しい戦いになりそうだが…
ファイト一発っ 気合い入れていくぜぃ(根)
うおぉ〜っ
はぁはぁ…
ちょっとタイムっ
たまらん…ホント…壁を登ってるみたいだ…(愚)
目印のテープもホント見えないしさぁ…(痴)
エネルギーをチャージしてこの後も弱音をブツブツ吐きながら、目印テープを探して右往左往しつつ登り続ける…
お?
おもむろに道(岩場)が少し平坦になった気がする…
どうやら急登が終わったようだぞ(嬉)
岩場を過ぎると歩きやすい登山道になった。
前回はここで大喜びした記憶があるが、今回は余裕があるようで感動は少ない…でもまぁ楽チンに歩けるのはありがたいね(裕)
とはいえ目印が乏しく迷いやすい道には変わらないので慎重に進んでいこう…(戒)
高塚山を一望できる開けたピークまでやってきた。
おぉ〜 紅葉も良い具合に色づいてて、かかっていた雲も上がってしまってて最高の景色だっ
キレイだねぇ(美)
今日は当たり日だ〜っ
高塚山へは、まずこのピークを横切るように東北方向へ進む。
道はあまりよろしくない…通る人が少ないためか目印も古く、また少なくて見落としがちになるので迷子にならないように気をつけて進もう。
とはいえ天気が良いと山歩きは気持ちいい(快)
本日休みを取得してまでここに来たのは、この紅葉した木々の中を青空のもとで歩きたかったからなのだっ
う〜ん…山は最高だねっ
道の方向は南へと変わりゴツゴツした岩場を下り終えると最後は高塚山へと続く登りだ。
あまり急な斜面ではなかったと記憶しているのでゆったりと登っていこう。
…急ではないとは言えど登りには変わりなく、これまでの負荷が足にきててけっこうキツい…(汗)
ゆっくりバテないように気をつけよう…
そんな登りをゆっくりゆっくり進んでいくと…
高塚山頂に到着〜っ
おおぉ いい感じに紅葉してるぅ(嬉)
青空に映える紅葉した大船山は美しい。
東に尖る天狗岩は圧巻だ。紅く色づいた木々と岩とのコントラストがとても美しい。
遠くに雲を纏った祖母山もステキだなぁ〜
いやぁ〜 素晴らしい景色っ
この勢いで天狗岩まで足を伸ばそう。
高塚山を東に下ってしばらく進み、ゴツゴツ岩場を登りきると…
天狗岩に登頂〜っ
ぬぉっ コチラの眺めはさらに素晴らしいっっ
目の前の大船山はもとより高塚山を含む黒岳一帯も紅く色づいてて…これは感動するぞ…震えるほどの感動とはこのコトを言うのだろう…素晴らしい…素晴らし過ぎる…(愕)
ホント今日休みをとってまで来た自分を褒めてあげたい…
さて…感動したらお腹が空いた…(謎)
ということで貸し切り状態の天狗岩で大休止とする。
本日のメニューは…
おにぎり二つとお茶〜
今回は時間があまりないので…(汗)
腹ごしらえを済ませたら…もぅ少しだけ眺望を楽しもう。
大船山や高塚山は目の前に見えてるが、奥の平治山も紅葉を確認できる。
その奥の遠くに見えるのは…釈迦ヶ岳だっ
北側の遠くに見えるのは由布岳と鶴見岳。
由布岳が双耳峰だとはっきり確認できるアングルである。
東の祖母山は系列の峰々も見えててカッコいい…
ん?
大船山の左奥にひょっこり見えてるのは阿蘇山ではないかっ
お〜 ここからも見えるんだねぇ(驚)
360度の大パノラマ…青空も澄みきってとても美しく素晴らしい景色だっ
やっぱり山はいいねぇ〜(癒)
さて…
ずぅ〜っと眺めていたい風景なのだが、時間もないのでそろそろ下山する。
帰りは風穴に下り、そこから男池に戻るルートだ。
このルートは何度も通った道なので、またまたサラッといこう。
一応その時の記事をリンクしとくので参照していただきたい。
まずは岩場を下って天狗分れまで戻る。
ここから急な斜面の下り。滑落しないように慎重に下りていこう…(戒)
ゆっくり下り進んで風穴まで無事に到着。
ここから男池を目指す。歩きやすい道なのでストックを使ってスイスイ進もう。
ソババッケを通過し…
隠れていない「かくし水」を通り過ぎ…
風穴から2時間弱で男池登山口に無事到着〜
これにて今回の紅葉狩りの山登りは終了〜
…と、ここから駐車位置である白泉荘まで戻らなければならぬ。
歩けば1時間以上かかる車道だが…
じゃんっ
ここでチャリの登場だっ
朝の移動中にこっそり仕込んでおいたのである。
これでスススィ〜っと戻る算段。ただ車道とはいえ狭い道なのでゆっくり車に気をつけて戻るとしよう。
シャカシャカと自転車を走らせて…
無事に駐車位置に到着〜っ
ホントお疲れッしたっ
くじゅう連山は言わずと知れた九州の名山である。
今回はこのくじゅう連山でもマイナーな領域に位置する黒岳に紅葉狩りで登ってみた。
紅葉は始まったばかりで今週末から来週あたりがピークで見頃になるだろう。
くじゅう連山にはたくさんの山々とそれらをつなぐルートがあり、紅葉の時期だけでなく年間を通じてたくさんの登山客で賑わう名山である。
登山口も何処にするか迷うほどあるくじゅう連山だが、この時期の真っ赤に染まった紅葉を鑑賞しに登ってみてはいかがだろう。
〜今回のルート(クリックで拡大)〜
<今回の植物たち>
〜Epilogue〜
果たして今の私にこのルートを登ることは出来るだろうか…
そんな不安の中で計画した今回の山行だったが、なんとか予定した通りに登頂・下山することができた。
また天候にも恵まれ、狙っていた紅葉もしっかりと堪能できて、大満足な山旅であった。
綿密な計画のもと、その通りに事が進むと達成感もひとしおであるし、また山に登ろうという励みにもなる。
次は何処に登ろうか…と、あれこれ思案しながも、少しずつ暗くなっている秋の夕暮れ…安全運転でゆっくり帰宅することにする…(慎)
でゎ また次回っ
おわり
































