米軍の組織の真の強みは、兵数や物量や最新兵器も然る事ながら、個々の兵士の練度や士気の高さ・名将達の名作戦などに全く依存しない徹底的に均質化されシステム化された組織の仕組みにあるのでは無いだろうか!?

海上自衛隊特殊部隊の創設者伊藤祐靖氏は米軍の兵士になるのは実社会で使い物にならないクズばかりだがそれを1人前の兵士として鍛え上げ組織化するマニュアルが優れてると言ってた。
また軍事評論家の大木毅氏曰く、米軍内部ではパットン将軍が低評価で、指揮官は彼のような猪突猛進型では無くマネージャーのようにあるべきだとされてると著書で語っていた。
反対に第2次世界大戦時のドイツ軍はロンメル将軍などに代表されるように、余りに名将達の名作戦に依存し過ぎた印象があるし、旅順要塞・二〇三高地の戦いやインパール作戦に見られる旧日本軍と長征や朝鮮戦争時の人海戦術に見られる中国共産党軍は余りに将兵の精神力に依存し過ぎたように思えるし、冬戦争や継続戦争時のフィンランド軍は余りに個々の兵士の練度に依存し過ぎたように思える。
ただ逆に徹底的に均質化されシステム化され過ぎた組織構造の米軍は面白みに欠けるし、またそれが原因で臨機応変な行動が取れずベトナム戦争やアフガン戦争で格下の相手に負けたとも思える。
いかがだろうか!?