松下村塾と新選組が羨ましい。

なぜなら彼等は国家体制を転覆しようとして(新選組は国家体制を守る為に)テロを色々と行ったにも関わらず、勝ち負け関係無しに郷土の英雄として、そして歴史の英雄として語り継がれているから。

そして同じく国家体制を転覆しようとしてテロを行った連合赤軍とオウム真理教は本当に単なるテロリスト・犯罪集団としか扱われていないからである。

何が後世の歴史的評価を分けたのだろう!?

勝てば官軍だという意見もあるけど、松下村塾や新選組が活躍した幕末は明らかに国家体制が行き詰まっていたのに対し、連合赤軍やオウム真理教が活動した時期はまだ体制が崩壊するレベルで国家が行き詰まっていなかったのもある。それで松下村塾は戦いに勝てたから官軍として扱われたのもあると思う。それでも連合赤軍並の内ゲバを行い、尚且つ歴史的敗者となった新選組が郷土の英雄として、そして歴史的英雄として扱われているのはどうしてかなとも思う。

特に松下村塾や新選組を郷土の英雄として扱うのは、連合赤軍やオウム真理教を郷土の英雄として扱うようなテロリスト・犯罪集団を郷土の英雄として扱うようなモノなので、もしやるならそれを覚悟した上で扱うべきだと思う。

松下村塾や新選組に限らず、大塩平八郎の乱や忠臣蔵も明らかなテロで尚且つ敗けた賊軍側なのにも関わらず歴史的英雄として扱われているのも羨ましい。

羨ましいとか言ったのは、自分だって今の世の中に少なからず不満を抱いているから、テロをやりたいというような衝動も無くはないからである。だけど今の日本は完全な法治国家となっていて、どんなに動機が美しいテロでも単なる犯罪として扱われてしまう。連合赤軍やオウム真理教だって彼らなりの志があったハズだ。でも単なる犯罪として切り捨てられてしまった。選挙に出馬して合法的に世の中を変えようたって、莫大な資金と手間が掛かるし、もし当選した所でこなせるコトは限られている。

もし今後日本がさらに不景気になったり外国に侵略されて政府が何も出来ない時に、何か義挙をやる機会が出ないか楽しみである。