スター・ウォーズのエピソード1〜3はトランプ旋風の予言だと思う。

まず議会制民主主義の機能不全に陥り、新たな戦争(クローン戦争・アフガン戦争やイラク戦争)を止められなかった点は、銀河共和国もアメリカ合衆国も同じである。また既存のエリート(アメリカのリベラル層・銀河共和国のジェダイ達)が傲慢を抱えていた点も同じである。そしてそんなキレイゴトばかり掲げて何もできない政治に漬け込んで悪の指導者(トランプ大統領・パルパティーン)が誕生した点も同じである。また両者がクーデター(議事堂襲撃事件・ジェダイオーダーの粛清)を起こして権力を掌握しようとした点も同じである。トランプ大統領は自身のSNSの発言によって信者を作って議事堂を襲撃させたが、別にSNS企業を買収して自分の発言を伸ばしたワケでも無いから、パルパティーンのクローン兵によるジェダイ粛清よりも遥かに手間もカネも掛からない。さらにその様子が国民に直接知れ渡るコトから、秘密裏に行われたクローン兵によるジェダイ粛清よりも遥かに国民に与える衝撃は大きくなる。

スター・ウォーズエピソード1〜3が描いた議会制民主主義の機能不全やそれを担う既存のエリートの傲慢、それに振り回される国民やそれに漬け込む悪の指導者といった出来事を他人事だと受け止めて、それへの対策を練れなかったリベラルエリート層の罪は重いだろう。