アルバム「愛の世代の前に」収録。
母が僕がコンサートツアーをやっている時に危篤になり、
10日間意識が戻らず生死をさまよった。
僕は深い悲しみと絶望感を感じ、
それと同じように優しい気持ちになった。その気持ちを歌にした。
そして1992年に「愛という名のもとに」というTVドラマの主題歌の依頼があった時に、その台本を読ませて貰って、
すぐにこの歌を思い出した。
「新しい曲を」という依頼だったけれど、
たくさんの人にテレビを通じて伝わるのなら、
自分の最も純粋な部分で書かれた歌を聴いてもらいたい。
そんな気持ちが強くあって、
星勝さんのアレンジによってリメイクされたものを渡した。
そして、あとはみんなが知ってるように、ドラマの主題歌になり、
僕の唯一のヒット・シングルになった。
(省吾さん談)
オリジナルは後に「武道館公演」に向けてシングルカットされる。
アルバム「ON THE ROAD」には未収録だが、
当日のライブでは歌われている。
アルバムとはテイクが違うので、
ドラマ主題歌としてリアレンジされたものを含めると、
厳密にいうと3種類のバージョンが存在する。
敬愛する詩人「吉野弘」さんの「雪の日に」にインスパイアされたと、
省吾さんが後に語っている。
アルバム「CLUB SNOWBOUND」に、その「雪の日に」の全文を掲載したくて、承諾を得る為に手紙を出した所、
丁寧な直筆の返信を貰ってかえって恐縮したそうである。
「ON THE ROAD 2006ー2007」の最終公演「酒田市民会館」のコンサートでは、吉野さんの地元という事もあり「雪の日に」を朗読して、
その後セトリには無かった「悲しみは雪のように」を特別に弾き語りした。