山口百恵さんへの提供曲。アルバム「LA BLUE」収録。
当時所属していたホリプロのプロデューサーの川瀬泰雄さんが、
僕のメロディ・メーカーとしての才能を、すごく買ってくれてたんです。
山口百恵さんには何曲か提供しました。
彼女のプロデューサーでもあった川瀬さんに、
「横須賀ストーリー」のリズム・セクションを聴かされて、
「この曲はヒットするよ~。浜田この曲どう思う?」って言われて、
「なかなかいいじゃないですか」って言った半年後くらいに、
その曲が大ヒットして。
印象深いのは、彼女が三浦友和さんについて、
「彼っておかしいんですよ。ジーンズにもアイロンかけて折り目付けないとはかないんですよね」などと言ってクスクス笑っていた事。
しばらくして彼らが結婚すると聞いて、
「当時から好ましく思っていたんだなあ」と思いました。
「DANCIN' IN THE RAIN」は横須賀恵というペンネームで彼女が歌詞を書いています。
僕のメロディを気に入ってくれて、「自分で詞を書きたい」と思った事がとても嬉しかったですね。
(省吾さん談)
百恵さんに曲を提供した事は、
省吾さん自身のステータスになってると思われる。
彼女への提供曲はほかのそれと比べても明らかにグレードが高い。(個人的考えです)
「DANCIN' IN THE RAIN」はもちろん、
「愛のTwilight Time」(火薬のように)や「Portbelloの銀時計」など名曲が多い。
そして百恵さんの作詞は、
いわゆるアイドル歌手が書いたとは思えないレベルで素晴らしい。
個人的には「横須賀恵」「浜田省吾」という組み合わせは、
「三浦百恵」「沢田研二」コンビの名作「ラ・セゾン」(歌 アン・ルイス)に並ぶ、奇跡のコラボだと思っている。