ピエール瀧、今回の徳井義実と、
出演者のトラブルに巻き込まれてる大河ドラマ「いだてん」が、
ついに最終章に入りました。
始まる前は正直「東京オリンピック」のヨイシヨ番組かと勝手に思っていて、それでも敬愛する「宮藤官九郎」さんの脚本なので見始めた次第なのです。
ところがフタを開けてみたらば、全く違いました。
完全に「2020年東京」へのアンチテーゼですよね。
オリンピックの歴史を振り返り、
震災・戦争・軍国主義化なども見事に描ききり、
特に最近は「神回」と言われる傑作エピソードが続いています。
名も無き予選で敗退するような選手ですら、
生涯自慢できるような大会にしたい。
黒人 白人黄色人種 ぐちゃぐちゃに混ざり合ってさ、
純粋にスポーツだけで勝負するんだ。
終わったら選手村でたたえ合うんだよ。
国民のオリンピックと仰いましたな。大いに結構。大賛成!
だったら渋滞何とかしてくれよ。
国民の生活もっと豊かにしてくれよ。
国民の一人一人がさ、
俺のオリンピックだって思えるように。盛り上げてくれよ、先生方!!」
毎回このような名セリフがてんこ盛り。
マラソン札幌開催問題を予言していたようなエピソードもあります。
実際「歴史」の授業って「近代」は主略されてしまう事が多いのは、
やはり一番デリケートな部分だからでしょう?
戦国時代とか、江戸時代の事より、、
本当に学ばなければいけないのは明治以降のはず。
このドラマではそういう部分も書けていて、
勉強になる事も多いです。
日本の近代史をキチンと描けているんですよ。
そして初回から少しづつ流れてきた小さな流れが、
今まさにうねりを上げて大海に流れ込もうとしています。
伏線を見事に回収していく構成の巧さ。
クドカン最高傑作になりそうな予感。
こういう作品こど「大河ドラマ」の名に相応しいんじゃないかな。
まだ予定はないみたいだけど、
DVD出たら必ず買います。