はまだしよ~ご事典 その201 木枯らしの季節 | ANOTHER SCRAPS ~浜田省吾さんの事 家族の事 思いつくままのブログ~

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ヤフーブログが終了という事でこちらに引っ越してきました。
浜田省吾さんの話題がメインですが、
好きな事を勝手に書き連ねているブログです。
こちらでもよろしくお願いいたします。

4thシングル。アルバム未収録。
再発盤のCDシングルには収録されているが、
B面の「独りぼっちのハイウェイ」は未CD化のまま。

「必ず迎えに来るよ きっと」で始まる、ちょっと歌謡曲TASTEの初期の名曲。
シングル盤では唯一アルバム未収録なので、(イメージの詩は別格として)
聞いたことのない方もおられるだろうか。

都会に出て行った主人公と恋人とのすれ違い、そして別れを描いた作品。
そう書くと、1975年の名曲「木綿のハンカチーフ」
(松本隆 作詞・筒美京平 作曲)を思い出す方も多いと思う。
松本隆といえば「はっぴいえんど」の出身で、
「ラブ・トレイン」の作詞もしている関係で、省吾との接点もある。
「木綿のハンカチーフ」が女性の立場で唄ったのに対し、
「木枯らしの季節」は男性の立場で唄った作品。
「ANSWER SONG」という言い方はちょっと乱暴かもしれないが、
オマージュ的な部分はあるのかな、と思う。

(編曲の)星勝さんは、当時すでに井上陽水の「氷の世界」などをやっていた
超一流のアレンジャー。
プロデューサーの鈴木幹治さんと星さんは
モップス時代のドラマーとギタリストという關係で、
だから僕のような無名の新人のアレンジをやってくれたんだと思う。
星さんのアレンジは、色合いが濃く深い。シックな感じですね。
それからこれを高橋(信彦)に聴かせて、
「マネージメントをやってくれないか」と頼んだ。
このシングルを聴いて、
「ひょとしたら成功するんじゃないか」と思って引き受けたというのは、
後に聞いたんだけど。
(省吾談)

「浜田が持ってきたのが『木枯しの季節』というポップな曲で、
『おっ』と思ったんですよ。
『壁にむかって』とか、僕はああいうタイプはあんまり好きじゃないから(笑)」
(高橋社長談)

高橋社長が当時、
「壁にむかって」をあまりお気に召さなかったのは意外な気もするが、
この曲が「愛奴」の解散で一時的に袂を分かつ事になった二人に、
また同じ道を歩く機会を与えたと考えると感慨深い。

初期のライブでは、情感たっぷりに唄っていたこの曲。
今の省吾の声で聞いてみたいと思うのは、僕だけかな?