アルバム未収録。CDシングルのみだが、限定アナログ盤もリリース。
(ちなみに最後の8センチシングル)
カップリング曲は、「生まれたところを遠く離れて」の新録。
くしくも吉田拓郎の「デビューシングル」と、
浜田省吾の「デビューアルバム」タイトル曲という絶妙の組み合わせ。
この曲が俺にとっての「吉田拓郎」なのね。
たくさんいい曲を書いてヒットしてるけど、
どれか一つといったら、俺の中ではこの曲しか無いと言い切ってもいい。
昔からいつかカバーしたいと思っていたんです。
(省吾談)
きっかけは阪神・淡路大震災支援コンサート。
吉田拓郎、泉谷しげる、小田和正、坂崎幸之助らからなるスーパーバンドをバックに
「イメージの詩」を歌う機会を得た。
50歳を迎えた吉田に対して何かプレゼントしたいと考えていた省吾が、
楽曲のカバーリリースをそのリハーサルで伝えたという。
「浜田プロデュースなら」と快諾してくれた吉田拓郎は、
リズムギターでもレコーディングに参加してくれている。
幸運な事に彼のツアーバンドとして来日していた、
ドラムのラス・カンケル、ベースのリーランド・スクラー、
ピアノのクレイグ・ダーギー、ギターのワディ・ワクテルと言うほぼ
「ザ・セクション」のメンバーも一緒に。
「君が人生の時…」の次のアルバムは、「ザ・セクション」とやりたいと、
熱望していた省吾だったが、
「ジャクソン・ブラウン」のツアーが重なってしまって実現しなかった。
その時に叶わなかった「夢」が、
17年の歳月を経て違う形ながら叶った事になる。
楽しげなレコーディング風景は、「ミュージック・ビデオ」でも確認出来るが、
権利の関係からか、
映像作品Visual Collection 「Flash & Shadow」には未収録である。
「ON THE ROAD 2001」の初期にはセトリにも入ってたようで、
古村敏比古著、「スチャラカ新日本紀行」では、
「浜田さんはすごい。あの超長い「イメージの詩」をちゃんと憶えて、
アンチョコなしで唄っている。あんまりすごくて、
僕は1回だけ出てくるキメのコードを間違えてしまいました」と書いている。
「Bank Band」のアルバム「沿志奏逢」のシークレット・トラックには、
この「イメージの詩」か、
省吾の「僕と彼女と週末に」のどちらかが収録されている。
桜井は省吾がカバーしたこのバージョンの曲を聴き、
楽曲の存在を知ったという話である。