はまだしよ~ご事典 その170 壁にむかって | ANOTHER SCRAPS ~浜田省吾さんの事 家族の事 思いつくままのブログ~

ANOTHER SCRAPS ~浜田省吾さんの事 家族の事 思いつくままのブログ~

ヤフーブログが終了という事でこちらに引っ越してきました。
浜田省吾さんの話題がメインですが、
好きな事を勝手に書き連ねているブログです。
こちらでもよろしくお願いいたします。

デビューシングル「路地裏の少年」B面。
アルバム「生まれたところを遠く離れて」収録。

「海の中道」や「浜スタ」などの、
メモリアル的ライブの1曲目に使われてる事もあり、
OPENING曲としてのイメージが強い。
ライブアルバム「ON THE ROAD」でも1曲目である。
軽快なビートとノリの良さで人気もあったし、
確かに「OPENING」としてもうってつけの曲なんだけど、
歌詞は結構「重い」。
社会や権力等に反抗・抵抗してるというよりは、
やり場のない焦りや怒りを何かにぶつけてるというイメージ。

80年代に入ってからは、「2番」が省略される事が多くなった。
そして、3番の「あんた」が「奴ら」に変わった。
1番に出てくる「あんたはあんたの」の「あんた」とは、
言葉だけでなく、明らかに「対象」が変わっている。
「個人」から、それこそ「体制」や「社会」みたいな対象にシフトしてる。

この曲は拓郎さんのバックでやってた時のツアー(1974年)の
旅先で作った曲ですね。
郡山だったか福島だったか、東北の方で作ったのを覚えています。
イントロのギターのフレーズも。全部自分で作った。
ファーストアルバムはほとんど全部自分でアレンジもしましたね。
スコアを書けなかったから、自分でギターを弾いて、
ミュージシャンに覚えてもらって、スタジオで練習して。
この曲は、今言うと笑っちゃうんですけど、
当時のフリーとかバッド・カンパニー。
ああいう感じの、ギターのノリのいい曲を作りたかったんですね。
そのようになってるかは別にして。(笑)
(省吾談)

まあ色々書き連ねてみたけど、
完全に理解するには難しい曲ではある。
(理解する必要性も無いのかもしれないけど)
今の「人格者」のような省吾ももちろん好きだけど、
この曲が似合ってたちょっと尖ってた頃の省吾が、
妙に懐かしく思ってしまう今日この頃である。

余談だが、
「蹉跌」というのは
「物事が上手くいかない事。挫折・失敗」などの意味だが、
当時の僕は勝手に、「鉛色の空」みたいなイメージに勘違いしていた。
(「青春の蹉跌」という映画もありましたね)