アルバム「DOWN BY THE MAINSTREET」収録。
90年代以降は殆ど歌われなくなってしまった。
「ON THE ROAD” FILMS”」の「Tour Scraps」では、
「ON THE ROAD 85」よみうりランドEASTでの、
若々しい省吾の歌唱がちょっとだけ観れるが、
あれだけではやっぱり物足りない。
省吾のメディアム・バラードの名曲は多いので、
中々セットリストに入る機会が無いのだろう。
これは江澤(宏明)がスコア書いてテーマを作った。
これも楽器の音数は少なくても厚みのある、
R&Bタッチのリズムのあるバラード。
やっぱりコーラスが聞きもので、わりとゴスペルっぽい感じと
ウエスト・コースト風のものを合わせた感じにしたかった。
(省吾談)
アルバム1曲目の「MONEY」が「動」の部分だとして、
(アナログ盤)B面の1曲目のこの曲は、
「静」の部分の危うさを表している気がする。
若くて危なっかしい時期を、
「ナイフのエッジを歩いてるようだ」と例えてはいるが、
省吾の曲は、
年齢にかかわらず危なっかしい関係のものが多い気がする。
「DOWN BY THE MAINSTREET」をリリースした頃のインタビューでは、
省吾はこんな事を語っていた。
「どうして31歳になって、少年をテーマに歌うんだって人がいるけれど、
僕はあれは少年には造れないと思う。
31歳で初めて創りたかったデビュー・アルバムが出来たと思う。」
そう、時間が経ったからこそ冷静に俯瞰で見れる。
特にこの曲はそういう曲だと思う。