アルバム「君が人生の時…」収録。
「凄く好きな曲のひとつ」という事で、
後に「初夏の頃」でセルフカバーする事になる。
こちらのアレンジも捨てがたいが、
やはりオリジナルの切ないイントロが心に残る。
「これは(奏法は)アコースティック・ギターのツー・フィンガーなんですが、
キーがGなんですね。Gは僕にとって高すぎるんですが、
それをFとかEとかに下げてしまうと、開放弦の響きが無くなるんですよ。
それでステージではやりにくかった」(省吾談)
アレンジが変わった事で、それらの問題はクリアされたのか、
「2009年、春の音楽会 「春来たりなば夏遠からじ・・・」
100% FAN FUN FAN」でも披露された。
「19の時に家を出てから4年目の秋、
彼氏もいなく、毎日同じ事の繰り返しの日々。
寂しい時もあるが、行きずりの恋はもう沢山」
これが僕が抱いていたこの曲のイメージだが、
省吾の「自己解説」によれば、
「男の子と女の子が同棲していて、ふたりとも働いていて、
女の子の方が朝早い電車で出かける」
そういうイメージらしい。
もちろん曲を聴く時は解説など無意味なので、
本人の感性でいいのだけど、
あえてそれを踏まえれば、
「一緒に暮らしているけど、もう心は離れてしまっている」
という事なんだろう。
「ほんとの愛見つける その日まで
夜更けの街で 君は一人…」
アルバム「初夏の頃」で新たに書き加えられたこの部分が、
それを物語ってる気がする。