アルバム「愛の世代の前に」先行シングル盤
(「青春のヴィジョン」「明日なき世代」「東京」と)
「この時期ハードなものをシングルにしてきたので、
少し自分自身から離れて、
若い気持ちで作ろうと思った曲です。(中略)
若い男の子と女の子のラブ・ストーリーで、胸が痛くなるような、
そんな絵が見えるような曲を作ったつもりです。
僕はいつも、絵の見えるような歌が好きなんですね。」
と省吾も語っているように、
「映像的」と良く言われる省吾の曲の中でも、群を抜いている名曲。
イントロからエンディングまで、
まるで一本の映画を観た後のような感覚に襲われる。
リリース時から多くのファンに愛されていて、
今でもライブでは欠かせない曲だが、
熱狂的なファンの中には、
「あの曲はみんなで一緒に歌うような歌ではない」
と今の曲の扱いに不満を漏らす人も多い。
アルバム「EDGE OF THE KNIFE」に収録された以降のライブは、
星さんのアレンジをベースにしたものが演奏されるようになってしまった。
あの広がりのあるバージョンも好きだけど、
僕はやっぱり、オリジナル派。
ライブであのイントロのギターが聴こえたら、、
それだけで泣いてしまうかも。
なお、この時期は省吾はよく小説や映画のタイトルを曲名にしていたが、
この曲もそう。(映画の方はラスト・ショーのタイトル。)
ただし、「陽のあたる場所」とは違い、
映画の内容からインスパイアされたのでは無いようだ