アルバム「MIND SCREEN」収録。
営業的にも創作上も、「暗中模索」していた頃の作品。
歌詞の中にもそれが見え隠れしている。
「坂道を振り向けば、そこに居たはずの友も、恋人も見えない」
ちょっと、吉田拓郎氏の「イメージの詩」(後にカバーもしている)
の一節を思い出す内容であるが、こういう状況でも、
「でももう今は 引き返せない まるで悪い夢を見てるみたいだけど」
と、前向きに進む。
「挫折して傷つきながらも、夢に向かって進んでいく」
これは当時の省吾の楽曲が、一貫して持っていたテーマだと思う。
「太陽の下へ」の項でも書いたが、
この曲も「ワルツ」(3拍子)の曲である。
ワルツのリズムは、歌詞が乗せ難いからという訳では無いだろうが、
それ以降は創ってないようである。