祐天寺附属幼稚園「能楽教室」 | 観世流能楽師の橋本忠樹でございます。

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観世流能楽師の橋本忠樹が綴る日々のうだうだ日記
写真:吉野天人、撮影:金の星渡辺写真場

今日は、祐天寺附属幼稚園での能楽教室。


未就学児の能楽教室は、昨年の京都・永興小金塚保育園以来2度目。



とてもワクワク楽しみでした。





心配も一つ。



関西弁で大丈夫か!?



色いろと心配でしたが、入場してくる子たちの元気さにちょっと安心。



今日は楽しくなりそうだ。



演目は土蜘蛛。



昨年の永興小金塚保育園の時に、主催してくれた京都グリーンレオクラブの青年たちが

保育園の子供たち向けに作ってくれた紙芝居を今回も使用。



ただ、今回は。。。



声優の三田ゆうこさんが、紙芝居朗読をしてくださいました。



三田さんといえば、ゲゲゲの鬼太郎の猫娘や、忍者ハットリくんのハットリシンゾウなど

数々の有名作品の声をされているベテラン。



今日の紙芝居は凄かった・・・。



僕も圧倒されました。




それだけに物語に入ってしまった子供も多かった。




さて演能。




蜘蛛の巣から蜘蛛の精が出てきたときのビビりよう。



・先生に抱き着いて泣く子。


・泣かないぞ!と頑張ってるけどもう泣き顔の子


・こっち来ないでぇ~~と叫ぶ子


・巣が飛んできて大喜びで乱舞する子



すごい光景でした。



終わった後は、能面つけたり、装束きたり、謡を謡ったり、足拍子のお稽古したりとお能三昧。



みんな最後は素敵な笑顔でした。



終了後は紙芝居の絵を利用して、お部屋に帰ってぬり絵をしてもらいました。



こちらの片づけが終わった後、教室へ行ってぬり絵を見せてもらいました。



一部ですが


観世流能楽師の橋本忠樹でございます。


上手!上手!!



とにかく、みんな喜んでくれたし良かった。



ちょうどお弁当の時間になってて「一緒に食べたらいいのに」と声をかけてくれる子も。



幼稚園を後にするときは僕の姿を教室から見つけた子たちが

遠くから「帰っちゃうの~~。バイバ~イ」と手を振ってくれました。



嬉しかったですね。


さて明日は、外苑前の梅窓院さんの開山忌です。


15時より法要。


15時45分より能楽奉納です。


入場無料。

能からでもご覧いただけるそうです。



さてお天気がどうなりますやら。。。