先日、早稲田大学にて開催された日本スポーツマネジメント学会に参加してきた。
テーマは「Jリーグとブンデスリーガにおけるマネジメントの比較研究」~なぜブンデスリーガは成功したのか~というお題目。
当日はケルン体育大学より2名の教授が来られて、1名の方は主にブンデスリーガのスポンサーシップにおける考え方やそれを広告主に価値を示すために開発したシステムの紹介などがあった。
もう1名の先生はドイツサッカー協会とブンデスリーガの関係性や、男子のドイツ代表についての立ち位置や変遷などについてお話されていた。
Jリーグ側は中西事務局長がJリーグをグローバルな視点で捉えたときの現状と今後のTV放送を含めたアジア進出のことについて話された。
自分としてはホントは世界一の集客を誇るブンデスリーガの集客の部分の話を聞けたら!
と期待していた部分もあったわけだが、そこについては、ブンデスリーについてはすでに課題としていないので問題意識はあまりないらしく、ほとんど話としてはでてこなかった。
最初のスポンサーシップの話については「exposure露出」と「attension認知」と「記憶memory」の段階に分けたときに「露出」がなされていても「認知」にどのくらい結びついているかが重要で、その露出をTV放映されている時間でどのくらいあるのかを計測するシステムがあることが紹介され
また、同様にそのTVを見ている人にスカウターみたいなメガネをかけてもらい、TVを見ているときにどのくらいスポンサー看板を認知しているか、といったことを測るシステムの紹介があった。
実際Jリーグのクラブにおいて上記のような露出計測を行ってスポンサーセールスを行っているクラブはないと思われる。
自分はこの部分については日本においてはあった方がよいけど、あえて課題優先順位をつけるのであれば、他にもっと日本には大きな課題があるように思った。
(別の課題が解決されないと全く進められないものでもないのでコスト解決ができれば当然やった方がよいわけだが。)
また、ドイツがスポンサーシップについて上記のような部分に投資ができるのはお金を生むための要素として集客課題という部分がほとんどないという部分もあるからのように思う。
さて、今回のシンポジウムの中で一番感じた部分は
話にもでてきたが、ブンデスリーガについて国民の98%が認知しており、国民の93%が「興味がある」というところ、、、である。
特に、この「国民の93%が興味がある」という部分がJリーグと大幅に異なる部分であるように思った。
日本国民の93%がJリーグに興味があるか、、、
どう考えてもないだろう。
恐らく50%もないと思う。
事務局長の話にもあったが、Jリーグで行ったアンケートで一般の方にアンケートを取ったところ、「Jリーグのサッカーのレベルは上がっているか」という質問に対して、サポーター、ライトファン、一般などと分けたときに一般の方は「上がっていると思わない」と回答したとのことであった。
Jリーグのサッカーのレベルは間違いなく上がっている。
ただ、一般の人にはこれが伝わっていないのである。
恐らく、一部の選手が海外に移籍しているニュースなどのメディアの影響で下がっているように
錯覚している人も多いのかもしれないが。。。
なぜか。。。
それは一般の方に対するアプローチが少ないまたは、できていないからである。
まずこのJリーグの情報が一般の人に伝わらない限りは
「Jリーグに興味がある」という人は増えない。
このアプローチをどうやっていくかということである。
ここの課題解決が「Jリーグに興味があるか」といった部分の数値に反映され、
また、少なからず集客にもつながっていく部分であるように思う。
そして、これをクラブに落としたときにどうか。
地元のメディア露出がどうかも当然だが
やはり、クラブが地域に出ていくこと、そして
クラブを地域に活用してもらうことだと思う。
歴史、時間が生んだ差を埋めるための戦略は
仕掛けなければ生まれない。
事務局長も話をしていたが、日本の企業のマーケットがアジアにシフトしている以上
Jリーグ全体のスポンサーシップを考えたときにJリーグの広告効果が日本にとどまっていたのでは
価値が落ちてしまうし、サッカーのマーケットをJリーグがアシアで作っていく、すなわち、アジアのサッカーの
競技レベルを日本が率先して引き上げていかないと、ヨーロッパ規模のサッカーのマーケットと対等にはやっていけないといった部分もあり、TV放映を含めたアジア進出を実施すると話していた。
これについては全くの同感である。
ずーっと、地元で仕事をしているといつのまにかグローバルな視点がなくなりがちだが
今回の話を聞けて、グローバル、リーグ、クラブという3つの視点で物事を整理していったときの
今、自分がやっている仕事、やろうとしていることが正しいのかどうか
ということを考えるよい機会でした。
やっぱり、たまには他国にも出たい!なかなか時間もお金もないけど。
そして、ケルン体育大学の先生はずーっと英語でしゃべってて
プレゼンシートも英語だったので
久々に半日くらい英語漬けで、疲れたけど
勉強になったな。
世界一目指してがんばろう。