新型コロナ禍、病院に通う。 | F1っぅ放送作家 高桐 唯詩のブログ

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70年代から業界で働き、F1総集編26年。ル・マン、パリ~ダカ、ツール・ド・フランスなど冒険好き。現場経験多数。基本は詩人だがレース関係が長いので、クルマ関係者だと思われている。
ちょっとおしゃれで、インテリジェントな、時々泣ける話を目指します。

5月の24日になった。今日は1992年にこの世を去ったレーシングドライバー小河等さんの命日だ。

 

新型コロナウイルスは、未だに世界を覆い尽くしている。

かの中国はもうすでに過去のものにしてしまっているようだ。

さて私自身、時々忘れているが私は闘病中の身である。

2018年に、大きな手術を受け、大学病院の ICU( 集中治療室)から HCU(ハードな治療室)を経て一般病棟へと移り長く入院した。

 

 

 

また2019年には放射線治療と抗がん剤治療を受けるため再入院。大病院での入院生活をたっぷりとやった男である。

現在は、多少残ったがんがあり、最先端のオプジーボ治療を受けるため、自宅のある葉山から品川区旗の台まで2週に1回通院する身である。

 

さて今日のテーマは、新型コロナウイルスに振り回らされている世の中、及び病院の体制みたいなお話をしたい。

 

私が手術を受けた2018年、私をケアしてくれる看護師さんたちは、入院したベッドの前で抗がん剤の点滴をする時に、防護服をつけマスクの上にフェイスシールドを付け手袋をして、終わると私の腕に刺さっていた注射針から、抗がん剤から、すべてのものをビニール袋に入れて廃棄処分していた。

 

それは2回目の(2019年の)放射線治療入院の時も同じで、抗がん剤を打つ前に、完全防備の姿になり、看護師2人による薬剤のダブルチェックがあって初めて貴重な薬剤を点滴する。そういう手はずというかシステムが構築されていた。

 

そして現在2020年、私は、抗がん剤ではない、自分の免疫力を高めてガンを克服するための薬剤「オプジーボ」投与のため、昭和大学病院に通い、非常に高価な薬剤を注入してもらっている。この薬剤は2月28日から保険適用になったので、私のような貧乏作家でも受けられる薬価設定だ。

 

      (これは普通の薬剤に抗がん剤が入っているのかな?)

 

点滴をする「腫瘍センター」には、50ほどのブースがあって、私のほか、通院して抗がん剤などを受ける人たちが、小一時間点滴投与を受けている。ここの看護師さん達は、もちろん防護エプロン及びフェイスシールドは当たり前であり、私にとってはもう足掛け3年こうした看護師さんたちのスタイルを見ている。

 

おそらくテレビをのニュースなどで、そういう姿を見て「病院ってすごいなあ」と思っていらっしゃる方にとっては「 防護エプロンやフェイスシールド」は異様な世界かもしれない。が、一度病気になって病院のインサイドを経験すると、これが極めてあたりまえのスタイルであり、異様でもなんでもなく感じられるから不思議だ。

 

私が通っている昭和大学病院は、医療崩壊は起きてはいないようだ。例えば入院病棟の看護師も、こうした点滴センターの人たちもそれぞれ、普通に 勤務をしている。

 

一度、センターの 看護師に聞いたことがある。「土日も休めるの?最近コロナで、そちらにまわされているんじゃないの?」という問いに、

「私はコロナの方に回るということはありません。ただ、自宅に子供がいてそちらのストレスが大変」と笑っていた。

 

今、この大学病院は、入り口でまずアルコール消毒をして、サーモグラフィーのカメラを抜けて、入らねばならない。救急患者もたくさん受け入れているからトリアージのためのテントも用意してあり、いきなりここに(新型コロナ患者が)救急車で入ってくるというパターンはないというか、防護線はしっかりとしている。

まあ一言で言うと、この病院は、あんばいよく、さまざまなことが平常に回っているといえよう。

 

私は病院関係者ではないから何とも言えないが、フェイスシールド、マスク、防護服、手袋などに関して、、この病院が不足をきたして困っているという風には見えない。これはやはり病院長やら経営陣、ほかバックヤードの人々の努力によって正常に動いていると考えた方がいいようだ。これは大切なことだ。

 

今日の結論は一言で言うと 病院は病院の経営チーム次第。また病院全体の意識の問題のような気がする。

 

患者として言えることは日本は高度な医療を、経済的に困らずにできるという点で、本当に素晴らしい国だと私は思う。

 

ただコロナのために公共交通の窓が開けられ、寒いのは閉口で、がんを持つ人間は温めなくてはならないから、昨日のJRの寒い電車はとても辛かった。

世の中、新型コロナだけが病気じゃないのだよ。

 

さて、20年ほど前のこと。ニューヨークの病院に、セラピーの件で、いろいろ取材をしたのだが日本との大きな違いを一言だけ言っておこう。

日本の病院は総合受付に優しい女性受付がいる。

ニューヨークの病院にはそういう受け付けはない。男性ガードマンが2名くらい、腰に拳銃をつけ、「お前は何しに来た?」というような感じで座っている。

ニューヨークと日本の病院の大きな違いはそういうところにある。

 

なんだか今日は駄文になってしまった。許していただきたい。

 

じゃあまたね。

 

バイバイ。