おめでとう国さん。おめでとう山本尚貴選手。ありがとう ジェンソン・バトン! | F1っぅ放送作家 高桐 唯詩のブログ

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70年代から業界で働き、F1総集編26年。ル・マン、パリ~ダカ、ツール・ド・フランスなど冒険好き。現場経験多数。基本は詩人だがレース関係が長いので、クルマ関係者だと思われている。
ちょっとおしゃれで、インテリジェントな、時々泣ける話を目指します。

11月11日ツインリンクもてぎで行われたスーパー GT 最終戦で2018年のスーパー GT チャンピオンが決定した。

 

熾烈なレースの結果、3位に入ったチームクニミツが年間チャンピオンにかがやき祝福の嵐と感動の涙に酔った。

 

(写真は平田勝巨匠にご提供いただきました。ありがとうございます)

 

 特に山本尚貴選手は、スーパーフォーミュラのチャンピオンとスーパー GT のダブルチャンピオンということで最高の頂点に立った。これはすごいこと。本当におめでとうと言いたい。

 

 山本選手は 5歳からカートに乗り、あこがれの選手はセナ。彼の世代では珍しいことに「私が1988年からフジテレビF 1のアバンタイトル&総集編を書いている」ことを知ってくれており、私はとても恐縮している。

 

 また山本選手は私が2012年にCRZでレース入門した時の先生であり、もてぎを2分50秒台でのろのろ走っている私に対して、山本は2分30秒で戻ってくるとんでもなく速い先生だった(オーバーレブしてたけどね 笑。)

 

山本選手がスーパーフォーミュラのチャンピオンになった最初の年は2013年。

 それ以来、石浦宏明選手などTOYOTA勢が台頭し、HONDAは苦戦した。

 

 この四年間を耐え、苦しんだからこそ成し得たSF チャンピオンであり、SUPER GT では誰がチャンピオンになってもおかしくない激戦の中、最終戦で掴んだ大きな果実だった。おめでとう。

 

(平田勝巨匠にご提供いただきました。ありがとうございます。チームクニミツおめでとうございます)

 

 バトンとは第3期F1の折り何度か海外でテレビ取材しており、彼のドライビングスタイル「ステアリングは柔らかく握って、肩に力を入れないで、スムーズに走る」という話をしてくれたことがある。

 一度ジェンソンとゆっくり話をしたかったが、私が内臓疾患でお休みをしたから果たせなかった。個人的にはすごく残念だけれども、日本のGTに来ていきなりチャンピオンを取った実力。持っているツキはすごいものがある。ありがとうと言いたい。

 

(2012年のスポーツ&エコプログラムにて)

 

 さて国さん。高橋国光監督は今年78歳になる。16歳で浅間火山レースに優勝して以来、日本のモータースポーツを牽引してきた大ベテラン=レジェンドが、今も第一線でチームを引っ張っている。この素晴らしさを社会はもっとわかるべきだ。

 

 

 嬉しいことに私は「走れクニミツ~小説高橋国光物語」書かせていただいた。

このストーリーは1999年で終わっている。それから20年の出来事を追加して、大河小説にしたい。できれば映画にもしたい。

高橋国光はそれほど価値がある人物なのだ。

 

 

 レースが終わってすぐ山本尚貴選手は涙を流した。

 高橋国光監督も目に涙を浮かべていた。

 なんと美しい光景か。モータースポーツはもはや、ごく限られた世界の話ではなく、日本の文化とスポーツの中に溶け込んだ崇高な一分野である。

 

 2018年は、トヨタがルマン24時間で優勝。スーパーフォーミュラやスーパー GT でも大きくファンの心を動かしたシーズンだった。

 

 私は自宅で応援するしかなかったが、記憶の底にしっかりと残しておこう。

 

 皆さん。ことし僕、サーキット行かなくてごめんね。

 

 お友達に感謝。

 

 じゃあまたね。

 

 バイバイ。