サッカー以外の所でも話題が豊富で、情報の整理がなかなか進まなかったのですが、残された課題はこの「追加点を取るのか、ゼロで守り切るのか」ということではないかと思います。

 

これってやっぱり相当複雑なテーマでなかなかクリアカットに応えは出ないんじゃないかと思うのですが、追加点を奪いに行くという方向で闘っていたなら、後半失速したということになるし、ゼロで守り切るという観点で見れば、プラン通りということになるからです。

 

実際、このゲームの論点は、終盤の82分の交代ということになると思います。

この点に関してオニさんは、試合後のインタビューで『・・・敵陣でもっとサッカーをやるというところ、自分たちがボールを握るというところが重要になると思っています。それと同時に2点目を取れないと勝てないというわけではなくて、やっぱり1-0でも勝利というものはありますので、そこの両方、今日で行くとかなり最終ラインが疲れていて押し上げが苦しかったと思いますので、その時に守るなら守るでしっかりと守り切れれば、それもまたチームとして力になっていく、違う形の強さというところになっていったと思います。』と応えています。

 

そうすると、私の疑問はじゃあリョータには何を期待したのか?というところです。

私は、インタビューで言うところの前半、敵陣でもっとサッカーをやる、自分達がボールを握るというところだと理解していたのですが、後ろの人数も増やすことでメッセージとしては「しっかり守る、守り切る」というところに重点がおかれて伝わったのではないかと考えます。

 

この点について、ライターのいしかわごうさんは、交代の順序が違っていると指摘されています。つまり、先ず大南を入れて守りを固めて1‐0で逃げ切ると方針を固めた上で、ただ守っていても押し込まれるだけなので、ボールを握って相手陣内でプレーする時間を増やす為に、テンとリョータを入れるべきであったという指摘です。

 

時間帯から考えて、あの状況では「1‐0」で勝つという選択肢を選ぶことは当然なのですが、その実現策としては引いて守るだけではなく、相手陣内でプレーする、攻撃の時間を増やすことで守備の時間を減らすということのイメージが共有出来てなかったのではないかと考えます。

結果、リョータとジェジエウの対応が遅れて目が開き、シュートを撃たれて失点してしまいます(ジェジエウに当たって方向が変わってしまった)。

 

なので、後はこのところの目をどう揃えていくか、それが最期残された課題かなと理解しています。

オニさんが示した方針を実現する選択肢が色々ある中で、中でプレーする選手達が同じ選択肢を選ぶような状態にならないと、今回の様にバランスを崩すことになり、耐えきれないというのが今言えることではないでしょうか?

 

いずれにしても、神戸戦からかなりのところまで成長してきていると思いますので、後はやり続けるしかないかなと思います。

 

 

では、また。