最後の最後で追いついたので半歩前進と評価している訳ではないんです。

今日のチームが見せてくれたパフォーマンスは前節神戸戦で得たマイナス評価を覆してプラス迄持ってこられたというところである程度は評価されるものだろうと思います。それでも毛㏍が敗戦なら前進とは流石に言えないだろうと思っていたので、シンの同点ゴールは、前進と言える体裁を整えてくれただけで、神戸戦との比較で言えば1.5歩くらいはゆうに前進していると思います。

 

具体的に説明させてもらうと、名古屋戦で挙げた課題と評価は以下の通りでした。

1. 立ち上がり10分から15分までに失点しない。 〇

2. 立ち上がり15分から20分までの間に自分達のペースを掴む。◎

3. 前半の間に先制点を獲る ◎

4. 得点直後の失点を避ける 〇 

5. 後半の立ち上がりに相手にペースを渡さない ✖

6. 相手の時間帯に失点しない △

7. 後半失速しない △

8. 我慢していれば何とかなると相手に思わせない △ 

 

これを、シンのゴールが決まるまでの時間帯で評価すると

1. 立ち上がり10分から15分までに失点しない。 〇 →

  無難というよりは、しっかりとした立ち上がりで危うさを感じませんでした

2. 立ち上がり15分から20分までの間に自分達のペースを掴む。◎ →

3. 前半の間に先制点を獲る ◎ →

4. 得点直後の失点を避ける 〇 →

  これらも17分に先制点を挙げ後はしっかりゲームを進ましたからOKです。 

5. 後半の立ち上がりに相手にペースを渡さない ✖ →

6. 相手の時間帯に失点しない △ →

7. 後半失速しない △→

8. 我慢していれば何とかなると相手に思わせない △  →  

 

ということで、改善4つ、改悪2つ、ステイ 2つということだったので、負けての半歩は前進したなと、ヤスト、ケント、ゴミスを欠いて、前節からまたしても5人入れ替えで臨んでいるアウェイ、しかも鬼門のビッグスワンと相手の勢いに乗っているチーム状況ということを考えれば、それ程、惨憺たる内容ではなく、むしろ次回対戦で必ずリベンジするからという内容と思っていました。

 

特に今回は開始キックオフから15分の間にシュートを5本も打ち前回の3本を大きく上回っていることからも、選手が前節の負けをしっかり捉えていることが伺えました。ボール支配率が上がらないのは、新潟が出しどころがなく後ろで回していることもありましたが、彼らの方がチームとして完成度が高いということで、まだまだフロンターレとしては上げていかなければならないというところあると思います。

 

そんな中で、シンのあの同点弾ですからゲーム全体を通して見れば

8. 我慢していれば何とかなると相手に思わせない △  →  

となるはずですから、文句なしで半歩前進とは言えると思います。シンのゴールの価値は、最後の数十秒で追いついたということではなく、あの時間帯で誰も諦めなかったということだと思います。

CKに参加してそのまま下がったソンリョンは、GKが出てこられないところの軌道を想定して蹴り、テンはシンに繋ごうと折り返して、シンはそこに飛び込むと、シン一人では成し得なかったゴールだけに、フロンターレの選手が口先だけではなく、態度で普段から言っていることを示してくれたわけですから、サポーターとしてはもう言うことなしでしょう。

 

これで、強がりではなく、心から「後半戦が面白くなってきた」と言えます。

 

でも、この勝ち点1を活かすには、次の湘南戦がますます重要になりましたね。

後半戦、折り返しの1戦目でもありますし、もう一度今年の開幕の時のような気分にさせてくれることを期待しています。

 

 

では、また。