小澤征爾氏ご逝去の報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

既に、6日の日に亡くなっていたことをこれで知りました。

大晦日に第九を聞くというのは日本だけの習わしの様ですが、私は結婚してからは元旦に聞きます。

駐在とかコロナとかでそれまでの生活パターンが崩れてしまいましたが、それまでは元旦明けて直ぐに天満天(鹿島田)~大師~稲毛神社とおけら参り・初詣に行って明け方前に寝た後、遅く起きた元旦の朝、まだ家族が起きていないうちから第九を聞くのが、私のお正月の始まりでした。

その時に聞くのが、”オザワの第九”でした。京都に居る時はカラヤンの第九でしたが、このDVDを入手してからはずっとこれです。

 

収録されているのは、2002年9月のサイトウ・キネン・フェスティバル松本で行われたコンサートを収録した感動の第九です。何故そう呼ばれているかについては、「至高の十大指揮者」の彼の項目に詳しく書かれています。

この本には、彼が海外で名声を上げて世界の小澤と呼ばれるようになるまでや、彼が活躍の場を海外に求めざるを得なかった当時の状況についても、書かれていますので興味のある方はお読み下さい。

 

私の好きな指揮者は3人います。カラヤン、バーンスタイン、そして小澤征爾。

カラヤンは最初に知った指揮者で何回も聞いていたから、バーンスタインはマーラーの演奏から、そして小澤征爾は第九でそれぞれ好きになったのですが、不思議なことに小澤征爾を中心にこれらの偉大な指揮者たちが繋がっていたことに驚きました。← これも「至高の十大指揮者」を読んで知りました。

 

小澤征爾がカラヤンの弟子であることは有名なのですが、バーンスタインは、私がマーラーを聞くようになって、その中でもバーンスタインのマーラーが一番良いいと感じとところから好きになっていきました。そのバーンスタインと小澤征爾もニューヨークフィルの音楽助監督という立場で信仰が深かったとのことで、ここにも小澤征爾との繋がりがあったんです。

更に、マーラーについては、私は子供の頃にサントリーローヤルのCMで『「やがて私の時代が来る」と予言した』というの聞いて大地の歌というのを知ったくらいで、全然、興味なかったのですが、結婚してからTVドラマ「それが答えだ」で「巨人」とマラ五のアダージョが挿入曲として頻繁に使われていたことで、改めていいなぁと思って聞くようになったのですが、この「それが答えだ」のドラマのプロットは誰もどこにも書いていませんが、私は小澤征爾とN響と確執、いわゆるN響事件だと、この本を読んで思うようになりました。

 

食道がんを患われてからは、TV等でお姿を拝見する度に、やせ細られていかれるので、体力は相当落ちているんだろうなと思いながらも、いつか生で演奏を聞いてみたいと思っていたのですが・・・・

亡くなられたのに歓びの歌というのは、相応しくないですが、今夜は久し振りにこのDVDを見ながら、在りし日の小澤征爾の第九を味わってみたいと思います。

 

 

では、また。