日経平均の11月の数値は以下の通り:
始値 31,311
高値 33,853 (20日)... 前月高値の32,533からは上昇
安値 31,301 ( 1日)... 前月安値の30,487からは上昇
終値 33,486 ... 前月終値比 +8.5%!
7月〜11月の日足は以下の通り。
7月以降は概ね31,600〜33,800近辺のレンジ内での動き。
10月に入ってレンジを下抜けたが、11月に入って反転上昇し
Wボトムを形成した。
上昇の大きな要因は以下の2点;
① 10/31〜11/1のFOMCの結果、 9月のFOMCに続き
2回連続で金利は据え置かれた。
次回12月のFOMCでも金利は据え置かれるとの予想が
FOMC直後に71%から78%に上昇、その後も上昇し
11/30現在では96%が据え置きを予想。
また、年明け後、1月か3月のFOMCで利下げが開始される
との予想が約半数を占める程に増えてきた。
② 米10年国債利回りが 10/20に16年振りに5%台に到達、
以後は4.8〜5.0%で推移していたが、10月末から下落に転じ、
11月末には4.3%を切った。
→ 10〜11月の推移は下図の通り;
上記以外ではパレスチナ問題(10/7のハマスによるイスラエル奇襲、
イスラエルがガザへ反撃、11/24から戦闘一時休止)や
中国景気(不動産大手の経営不振を受けた景気悪化懸念)
なども相場に影響を与えたが、上記①②のように大きな
流れを作る程ではなかった様に感じる。
上記のように11月に入って上昇した日経平均であったが、
7月以来の長期抵抗線(33,800円近辺)まで上がると
利確の売り圧に押されて頭を叩かれ、結局このラインを
上抜けできないまま11月を終えた。
日経平均の月足チャートは以下の通り:
7〜10月の4ヶ月間連続で下げていたが11月に反転上昇し、
長期の緩やかな上昇トレンド(緑線)のレンジの中での
上下を継続しているように見えます。
(例外的に下抜けしているのはコロナ禍の2020/3〜5です)
さて、今後の動きはどうなるか?
次のFOMCは12月12〜13日です。