日経平均の6月の数値は以下の通り:
始値 30,886
高値 33,772 ( 19日)... 前月高値の31,560からは上昇
安値 30,853 ( 1日)... 前月安値の28,931からは上昇
終値 33,189 …前月終値比 +7.5%
5月〜6月の日足は以下の通り。
4月に「オマハの賢人」ウォーレン バフェットが
日本株に追加投資を検討しているとの報道が出て以来の
日本株への資金流入が5月も継続し、日経平均は上昇。
5月下旬には米国債務上限問題の期限(当初は6/1、後に6/5に
先延ばし)が近づくなどの不安要素もあり足踏みもしたが、
5/31に債務上限停止法案が下院で可決された事を受け
翌6/1から上昇再開。
この頃から6月FOMCでの利上げ見送り観測が高まり、
日経平均は上昇スピードを上げ、バブル後の戻り高値を連日更新。
6/7-8には短期的な過熱感への警戒や日銀 植田総裁の
衆院財務金融委員会での発言;
「(ETFの処分は)物価安定目標の実現が近づいたら
具体論について検討する。処分価格は時価ベース」
などを嫌気して、日経平均は一時的に反落。
だが、4月からの外国人投資家の資金流入が
今後も続くだろうとの期待感は根強く、
日経平均は6/9に反発して上昇継続。
6/13には 33年振りに 33,000円台を回復、
6/14には節目とも言える 33,500円に到達。
6/14以降は以下の事象が起こり、日経平均は足踏みし
概ね33,200〜33,700円辺りで推移;
①6/15未明のFOMC結果公表とパウエル会見;
「6月は利上げ見送り」→ 織り込み済み
「7月以降に利上げ再開する可能性大」→ 売り材料
(後述のドットチャート参照)
②野党による内閣不信任案を巡る動き(法案は6/16に否決)
・6/14 岸田首相「不信任案出されたら解散する」→ 買い材料
・6/16 岸田首相「やっぱり解散しない」→ 売り材料
③6/16 日銀が金融緩和策継続を決定 → 買い材料
ところが、6/23に日経平均は急落、33,000円を割り込んだ。
この主因は、GPIFのリバランス(後述)や海外ファンドによる
利確売りへの警戒感と見られる。
しかし、下がったところでは押し目買いが入って戻し、
月末は 33,189円で引けた。
日経平均の月足チャートは以下の通り:
長期の緩やかな上昇トレンド(緑線)のレンジ内で
動いているように見えるが、6月にはその
上限に到達したようにも見える。
さて、今後の動きはどうなるか?
次のFOMCは7月25〜26日です。
注1) FOMCのドットチャートとは;
FOMCメンバー各々による政策金利レートの
予想水準をドット(点)にして散布図にしたもの。
6月のは下図の通り; (一目盛が0.25%)
FOMC参加メンバーの内、年内は利上げ無しと考えてるのは2人のみ。
4人は0.25%の利上げが年内に必要と予想し、
9人が0.5%、3人は更に大幅な利上げが必要と予想。
一回の利上げで 0.25%上がるとすれば、
年内2回の利上げを予想するメンバーが
多かった事になる。
注2) GPIFのリバランス;
GPIFとは「年金積立金管理運用独立行政法人」の事で、
要は皆さんの年金を預かって運用している組織。
運用資金は 191億円(2022末時点)で世界最大規模。
俗に「クジラ」と呼ばれている。
GPIFは資産を以下の比率で運用している。
・日本株; 25%
・外国株; 25%
・国内債券; 25%
・外国債券; 25%
どれかが ±6〜7%変わると増えたのを売って
減ったのを買う、という調整を行なっている。
これを「リバランス」という。
最近は日本株が値を上げているのでGPIFの資産の中での
比率が上昇していると推察され、リバランスにより
売られるのではないかと警戒されているもの。
以上です。
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