日経平均、2023年6月の動き | 投資家リプリーの気まぐれブログ

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日経平均の6月の数値は以下の通り:

 

始値 30,886

高値 33,772 ( 19日)... 前月高値の31,560からは上昇

安値 30,853 (   1日)... 前月安値の28,931からは上昇

終値 33,189  …前月終値比 +7.5%

 

5月〜6月の日足は以下の通り。

 

4月に「オマハの賢人」ウォーレン バフェットが

日本株に追加投資を検討しているとの報道が出て以来の

日本株への資金流入が5月も継続し、日経平均は上昇。

 

5月下旬には米国債務上限問題の期限(当初は6/1、後に6/5に

先延ばし)が近づくなどの不安要素もあり足踏みもしたが、

5/31に債務上限停止法案が下院で可決された事を受け

翌6/1から上昇再開。

 

この頃から6月FOMCでの利上げ見送り観測が高まり、

日経平均は上昇スピードを上げ、バブル後の戻り高値を連日更新。

 

6/7-8には短期的な過熱感への警戒や日銀 植田総裁の

衆院財務金融委員会での発言;

「(ETFの処分は)物価安定目標の実現が近づいたら

具体論について検討する。処分価格は時価ベース」

などを嫌気して、日経平均は一時的に反落。

 

だが、4月からの外国人投資家の資金流入が

今後も続くだろうとの期待感は根強く、

日経平均は6/9に反発して上昇継続。

 

6/13には 33年振りに 33,000円台を回復、

6/14には節目とも言える 33,500円に到達。

 

 

6/14以降は以下の事象が起こり、日経平均は足踏みし

概ね33,200〜33,700円辺りで推移;

 

①6/15未明のFOMC結果公表とパウエル会見;

「6月は利上げ見送り」→ 織り込み済み

「7月以降に利上げ再開する可能性大」→ 売り材料

 (後述のドットチャート参照)

 

②野党による内閣不信任案を巡る動き(法案は6/16に否決)

・6/14 岸田首相「不信任案出されたら解散する」→ 買い材料

・6/16 岸田首相「やっぱり解散しない」→ 売り材料

 

③6/16 日銀が金融緩和策継続を決定 → 買い材料

 

ところが、6/23に日経平均は急落、33,000円を割り込んだ。

この主因は、GPIFのリバランス(後述)や海外ファンドによる 

利確売りへの警戒感と見られる。

 

しかし、下がったところでは押し目買いが入って戻し、

月末は 33,189円で引けた。

 

 

日経平均の月足チャートは以下の通り: 

長期の緩やかな上昇トレンド(緑線)のレンジ内で

動いているように見えるが、6月にはその

上限に到達したようにも見える。

 

 

さて、今後の動きはどうなるか?

 

次のFOMCは7月25〜26日です。

 

 

注1) FOMCのドットチャートとは;

 

FOMCメンバー各々による政策金利レートの

予想水準をドット(点)にして散布図にしたもの。

 

6月のは下図の通り; (一目盛が0.25%)

 FOMC参加メンバーの内、年内は利上げ無しと考えてるのは2人のみ。

 4人は0.25%の利上げが年内に必要と予想し、

 9人が0.5%、3人は更に大幅な利上げが必要と予想。

 一回の利上げで 0.25%上がるとすれば、

 年内2回の利上げを予想するメンバーが

 多かった事になる。

 

 

注2) GPIFのリバランス;

 

GPIFとは「年金積立金管理運用独立行政法人」の事で、

要は皆さんの年金を預かって運用している組織。

運用資金は 191億円(2022末時点)で世界最大規模。

俗に「クジラ」と呼ばれている。

 

GPIFは資産を以下の比率で運用している。

・日本株; 25%

・外国株; 25%

・国内債券; 25%

・外国債券; 25%

 

どれかが ±6〜7%変わると増えたのを売って

減ったのを買う、という調整を行なっている。

これを「リバランス」という。

 

最近は日本株が値を上げているのでGPIFの資産の中での

比率が上昇していると推察され、リバランスにより

売られるのではないかと警戒されているもの。

 

 

以上です。

 

 

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