日経平均の5月の数値は以下の通り:
始値 29,058
高値 31,560 ( 29日)... 前月高値の28,879からは上昇
安値 28,931 ( 8日)... 前月安値の27,427からは上昇
終値 30,887 ... 前月終値比 +7.0%
4月〜5月の日足は以下の通り。
4月は「オマハの賢人」ウォーレン バフェットが日本株に
追加投資を検討しているとの報道が上旬に出て以来、
日本株に資金が流入し、日経平均は上昇。
その間、以下の不安要素はあったものの、米企業決算が概ね
良好(前期よりは悪いが、予想よりは良かったという意味)で
米株も堅調に推移し、日本株の足を引っ張る事はなかった。
・3月に米で起きた地銀破綻に端を発する金融不安の余韻。
・FRBの5月とそれ以降のFOMCでの利上げ見通し。
・FRBの利上げを踏まえた景気後退懸念。
5月に入ると 5/2−3のFOMCで 0.25%の利上げが決定。
以後は、利上げは5月で一旦打ち止めとの見方が拡がったが
日を追うごとに6月以降も利上げが続くとの見方が強まってきた。
ここに債務上限問題が加わって米では特に景気敏感株が打たれ
ダウが下落。
一方で長期金利が下がった為に高PER株の多いNasdaqは上昇、
5月後半は長期金利が上昇に転じたがNasdaqは上昇継続、
などと、米市場は指数ごとに異なる動きだった。
ところが、日経平均は4月のバフェットの発言に端を発した
海外資金の流入が継続し、米市場などどこ吹く風?と
ほぼ一本調子に上昇、5/22には 33年振りに31,000円台を
回復した。
以後は急ピッチの上昇に対する警戒や利確売りなどにより
31,000前後で推移、月末は下落し31,000円を割り込んで
5月を終えた。
一方、この間のマザーズの動きは以下の通り;
海外資金流入は日経平均ETFや有名銘柄に集中したとみられ、
海外で知名度の低いマザーズ銘柄は恩恵を受けなかった模様。
日経平均の日足をもう少し長い期間で見ると以下の通り;
昨年3月末からのレンジから今年4月に上抜けし、
5月には更に駆け上った。
日経平均の月足チャートは以下の通り:
今年初めには緩やかな上昇トレンド(緑線)からの下抜けが
危惧されたが、レンジ内で持ち直している。
さて、今後の動きはどうなるか?
次のFOMCは6月13〜14日です。
以上です。
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