低PBR株に追い風か⁉ | 投資家リプリーの気まぐれブログ

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株式投資に関して気になった事、調べた事などを気まぐれにアップしていきます。

先日、下記の様な記事がニュースになりました。

 

「東証が、PBRが1倍を下回る上場企業に対し

株価水準を引き上げるための具体策の開示を求める」

 

これはどういう事でしょうか?

株式市場にどういう影響を与えるでしょうか?

 

(1) PBRとは何か?

(2) 各企業の対応は?

(3) スクリーニング結果

 

を下にまとめました。

よろしければどうぞ!

 

 

(1) PBRとは何か?

 

PBRとは「株価純資産倍率」の事で、

「一株当たりの純資産に対する株価の比率」の事です。

 

数式で表すと; (株価) / (一株あたりの純資産)

分母と分子両方に発行株式数を掛けると; (時価総額)/(純資産)

 

これを判り易く図示すると;

 

 

左側の四角が貸借対照表を示しています。

青い部分が「資産」で、その会社がどんな持ち物、権利、

などを持っているかを示しています。

 

右側の赤い部分が「負債」で、借金など他者に

返さなければならないものの合計です・

 

この「資産」と「負債」との差額が「資本」で、

別名「純資産」です。

これが「この会社の帳簿上の価値」を示します。

 

これに対して、緑の部分「時価総額」は

「この会社の価値を株式市場は幾らと評価しているか」

を表しています。

 

この黄色い部分と緑の部分との比率が「PBR」です。

これが「1」だと、株式市場が評価する価値と帳簿上の価値とが

一致している事になります。

 

これが「1未満」(緑の方が小さい)だと、株式市場は

この会社が帳簿上の価値ほどには価値が無いと評価している

事になります。

 

東証は今回の要請により「1未満」の会社に対し

 

「株式市場にもっと高く評価してもらえるように

頑張りなさい、どうしたらそうなるか対策を示しなさい」

 

と言っている訳です。

 

 

(2) 各企業の対応は?

 

では、各企業はどう対応するか?

 

一番最初に考えるべき事は、東証の要請通りに

「緑の部分を引き上げる」という事です。

 

つまり、株価を引き上げる為に、色んな手を打つという事で、

うまく行けば株価が上昇します。

これは、投資家にとっては有り難い話ですね。

 

でも、これって簡単にできるのでしょうか?

各企業は普段から会社の魅力を高めて株価を引き上げようと

努力しているはずで、これ以上、何をすればいいのか?

 

そこで、考えられる手段は、

「黄色の部分を引き下げる」です。

 

どうすれば黄色を下げられるのか?

ズバリ、配当です。

 

従い、PBRの低い銘柄の中には、今後は配当を増やしていく企業が

増えてくる可能性が高いと思います。

 

配当を増やすと、黄色の部分を引き下げるという効果のみならず

投資家にとっての魅力を高めて緑の部分を引き上げる

という効果も期待でき、一挙両得です。

 

 

(3) スクリーニング結果;

 

ここからは私の個人的な推察で、個別の企業の状況までは

踏み込まずに数字だけでスクリーニングした結果なので

外れるかもしれない事はご留意お願いします。

 

配当を増やす為には、以下が必要だと思われます;

・配当するだけの利益を稼いでいる  → 営業利益率が高い

・配当を増やすだけの余力がある → 自己資本が厚い

 (配当は自己資本の中の「未処分利益」の中から

 支払われるので、自己資本が厚い企業ほど

 配当を増やしやすいため)

 

そこで、以下の条件で東証に上場している企業を検索した結果、

16社がヒットしました。

 

① PBRが 0.5未満

 → 1.0未満の企業は沢山あり過ぎるので、更に絞り込みました。

② 予想営業利益率が 10%以上 →  稼ぐ力が強い企業

③ 自己資本比率が 50%以上 →  自己資本が厚い企業

④ 予想PERが 10未満

 → 低い程、株価上昇余地が高いと仮定しました。

 

16社のリストは以下の通りです。

営業利益率が高い順に並べています。

これら企業が本当に増配するか、株価が上がるか、全く判りませんが、

とりあえず参考までに情報を共有させて頂きます。

(実際に投資するかどうかは自己責任でお願いします)

 

 

以上です

 

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