3月決算、高配当株リスト | 投資家リプリーの気まぐれブログ

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いよいよ 3月末、配当取りの大チャンスです。

 

東証に上場されている企業(PRO除く)は 3/23時点で 3,796社。

その内、3月決算の会社は 2,274社で約 6割。

(数値には多少漏れがあるかもですが、大体こんなもの)

 

その内、期末の配当を予定しているのが 1,983社。

これらの殆どが配当の権利確定日を3/31に設定しています。

→ 3/31に株主名簿に記載されていれば今年度末の配当をもらえます。

 その為には、2営業日前の3/29までに買いの約定をしている

 必要があります。

 つまり、約定ベースでの権利確定日は3/29になります。

 

権利確定日に株を持っていれば、たとえ翌日に株を売り、株主であったのが

たった一日だけであっても配当がもらえるのです。

これは美味しいですね。

 

但し、実際はそんなに甘くありません。

こんな事は誰もが判っており、多くの人が権利確定日前に買い

その後に売るので、確定日前は株価が上がり確定日後には

株価が下がるというケースが多いです。

理論的には確定日前後で配当相当分の株価が落ちると見られており、

これを「配当落ち」と言います。

 

更に、この配当落ちに加えていつも通りの市場の波に揉まれて

株価は上下します。配当をもらっても株価がそれ以上に下がり

結果的に損をしてしまう、というケースも散見されます。

 

従い、短期売買が目的であれば、権利確定日の前後でも

普段の売買と状況はあまり変わらず、配当を意識する

必要はあまりないのかな、と個人的には思います。

 

しかし、長期的に持つのであれば、折角ならば配当をもらえる

チャンスを逃さずに確定日前に買うのはありかな?と思います。

逆に、配当落ちで株価が下がったタイミングを捉えて安く買う

という発想もあるかと思います。

 

買うタイミングをどうするかは個人の考え方次第かと思いますが、

長期的に持つのであれば銘柄はじっくり選びたいもの。

そこで重要なのが「この高配当が今後も続くのかどうか?」

 

本日は、各企業の今年度の配当見通しと3/24終値の株価から

予想配当利回りを算出し、それに高配当が続きそうかどうか

簡単な考察を加えて高配当株のリストを作ってみました。

 

良かったら銘柄選びの参考情報の内の一つとして見て下さい。

 

(1)高配当とは?

 ここでは、3月決算企業で予想配当利回り 5%以上の銘柄を

 リストアップしました。

 全部で 93社ありましたが、内8社は営業利益見通しを

 公表していなかったので省き、残り 85社をリストにしました。

 

(2)高配当が続くかどうか?

 以下の2つの数値をチェックしました;

 

  (a) 今年度の通期予想営業利益率; 10%以上かどうか?

    配当するのにまず必要なのは、利益です。

    そこで、この企業が儲かっているのかどうかを見たく、

    営業利益率をチェックしました。

 

    配当の原資は当期利益なので営業利益ではなく

    当期利益を見るべきだ、という考えもあるでしょうが、

    ここで見たいのは「将来も高配当を維持できるか?」

    であり、この場合は一過性の特別利益などを含む

    当期利益よりも、営業利益の方がその企業のビジネスが

    本質的に儲かっているのかどうか示していると思うので

    営業利益を見る事にしました。

 

  (b) 純資産配当率; 5%未満かどうか?

    万一、特殊な事情で利益が少なかった場合、

    純資産に十分な余裕があれば高配当を維持し易くなります。

    そこで、配当を払ったら純資産の何%を喰ってしまうか?

    を見てみました。

    これが十分に小さければ余裕があるはず。

    (今年度の配当予想額を2022/3末の純資産で割って算出)

 

 

  この結果、上述の 85社は以下の通り分類されました;

  

 

各々のリストを下記します;

 

 

① 予想営業利益率が 10%以上で純資産配当率が 5%未満の企業;

 → ビジネスでしっかり稼いでおり、純資産も十分余裕がある。

 → 高配当を継続できる可能性が高い。

 

 

② 予想営業利益率が 10%以上で純資産配当率が 5%以上の企業;

 → ビジネスでしっかり稼いでいるが、純資産の余裕は

   ①の企業程にはない。

 → 現状の様に設けている間は高配当を継続できる可能性が高いが

   ビジネス環境が変わって儲からない時があると配当を減らす

   可能性が①の企業よりは高い。

 

 

③ 予想営業利益率が 10%未満で純資産配当率が 5%未満の企業;

 → ビジネスでの稼ぎが①②の企業程にはないが、

   純資産には十分に余裕がある。

 → 短期的には高配当を継続できる可能性が高いが、

   ビジネスの利益率が低いままだと長期的には配当を

   減らすような事態になる可能性が①の企業より高い。

 

 

④ 予想営業利益率が 10%未満で純資産配当率が 5%以上の企業;

 → ビジネスでの稼ぎが①②の企業程にはなく、

  純資産も③の企業程には余裕はない。

 → 高配当を維持できなくなる可能性が、①②③よりも高い。

 → だが、中には配当利回りが非常に高い企業もあり。

 

 

上記だけを見ると①が最も魅力的ですが、実際に株を買うとなると

上記に無い事項もチェックすべきで、その内容によっては②③④と

魅力が逆転する可能性もあります。

 

また、上記には、筆者のインプットミスや計算ミスなどがあるかもです。

実際に投資される場合はご自分でチェックの上、自己責任で

行うよう、お願いします。

 

以上です。

 

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