日経平均の12月の数値は以下の通り:
始値 28,273
高値 28,423 ( 1日)... 前月高値の28,502からは下落
安値 25,953 (29日)... 前月安値の27,032からは下落
終値 26,094 ... 前月終値比 ▲6.7%
10〜12月の日足は以下の通り。
10月初から上昇していた日経平均は11月末頃に反転下落、
12月上旬には回復しそうに見えたが、中旬から急降下した。
この間に相場を動かした主な材料は以下の2点;
① 米国の政策金利の先行き;
→ 10月以降は毎回のFOMCでの利上げ幅がどの程度か?
がより注目され、12/13-14のFOMCで利上げ幅が
従来の0.75%から0.5%に縮小されるかもとの思惑が
買い材料となっていたが、12月のFOMCで実際に
0.5%に縮小された以後は市場の関心は
「最終的に何%まで利上げされるか?」
「いつまで利上げが続き、いつから利下げに転ずるか?」
に移った模様で、FOMC結果を受けて利上げの長期化懸念が強まり、
12/15以降の株価急落を招いた。
② 中国でのコロナの状況と中国経済への影響;
→ 当初はコロナ対策の規制が景気悪化を招くと
懸念されていた(規制緩和が買い材料となった)が、
いざ規制が緩和されると感染が急拡大してしまい、
今は感染拡大が景気悪化を招くと懸念され、
売り材料になってしまっている。
上記の2点に加え、ロシアとウクライナの紛争長期化などが
世界経済先行き不安を強め、株式市場の重石となっている。
日経平均の日足をもう少し長い期間で見ると以下の通り;
3月末からのレンジ内にまだ留まっているが、
レンジ下端目前まで近づいてきている。
今後もレンジ内に留まって反転上昇するか?
或いはレンジを下抜けしてしまうか?
年末年始の休み明けは結構重要な局面かもしれない。
なお、日銀のETF買いは、7月〜11月は無かったが、
12月に入り遂に1度、12月2日に約7億円分買われた。
日経平均の月足チャートは以下の通り:
今年は株式市場としてはなかなか厳しい年でしたが、
来年はどうなるでしょうか?
良いお年をお迎え下さい。