日経平均、2022年6月の動き | 投資家リプリーの気まぐれブログ

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日経平均の6月の数値は以下の通り:

 

始値 27,295

高値 28,389 (  9日)... 前月高値の27,463からは上昇

安値 25,520 (20日)... 前月安値の25,688からは下落

終値 26,393 ... 前月終値比 ▲3.2%

 

 

3月下旬に200日線(灰色線)に到達したが上抜けしきれずに反落し

下降トレンドに入った日経平均。

5月末に下降トレンドラインを上抜けして上昇、

6月7日に200日線も上抜けし6月9日には3月下旬の戻り高値に到達。

だが、翌10日から急落。

しかし、6月20日に5月の安値に届くと再度反転し上昇。

そこからは概ね26〜27,000円間で上下し、6月を終えた。

 

 

上記下落と上昇の主な要因は以下:

 

3月下旬から下落した要因は;

①出口の見えぬ露ウ紛争、それによる資源/食品価格高騰。

②インフレ抑え込みを意識したFedの金融引き締め方針。

③コロナによる上海ロックダウン、それによる中国景気悪化懸念。

④上記の複合要因による米国含めた全世界の景気後退懸念。

 

これが5月13日以降に上昇トレンド入った要因は;

①それまでの下げの反発。

②FRB高官発言やFOMC議事録などから伝わったFedの姿勢

 「0.50の利上げを複数回実施見込みだが0.75は考えていない」

 「全力でインフレを抑え込む」

 「景気後退は想定していない」

③上海ロックダウン6月緩和見込みとの報道→ 6/1に解除。

 

6月10日から急落した背景は;

①同日夜の米CPI発表前の警戒。

 → CPIは40年振りの大きな上昇幅で、発表翌日以降も株価下落。

④6/14−15のFOMC前の警戒。

 → FOMCでは前言撤回し0.75の利上げ決定。

  FOMC直後は株価は少し戻したが、すぐに下落継続。

 

6月20日には欧州株が反発、これと、それまでの急激な下げに対する

自律反発で翌21日には日経も上昇。

以後は各種経済指標とFed要人発言に反応して上下した。

 

市場の関心は;

(a) 米のインフレがいつ収束するか?

 → インフレが高い間はFedが利上げペースを落とさず、

  これが将来の景気悪化を招く事を懸念。

(b) 米経済は強いか弱いか?

 → これに対する市場の反応が変わってきている模様;

  ①従来;

  経済指標が良い→ 利上げ加速を予測→ 将来の景気悪化を懸念

         → 株価下落。

  経済指標が悪い→ 上記と逆で、株価上昇。

 

  ②ここ数日;

  実際に悪い経済指標が出る→ 景気悪化を懸念→ 株価下落。

 

6月29日にパウエルFed議長が「利上げが景気悪化を招く事は

理解している。だが今はインフレを抑える事が先決」と発言。

これで「多少の悪い経済指標が出てもFedは利上げペースを

落とさない」との見方が強まっており、上記②の傾向が

益々強まる様な雰囲気。

 

今後もインフレ状況やFedの動向が日経に大きな影響を与えると

みられ、要注意です。尚、次のFOMCは7月26〜27日です。

 

尚、6月の日銀のETF買いは2度。

6/13; 701億円

6/17; 701億円

 

 

日経平均の月足チャートは以下の通り: 

まだサポートラインを割り込んではいませんが、近づいてきています。

 

以上です。