福島芝2000mで開催される七夕賞はサマー2000シリーズの第1戦。

以前は福島の最終週に開催されていたレースですが、2013年から開幕2週目に変更されており、それ以降七夕賞の傾向が一変。

馬場が荒れやすいローカル競馬場の福島で、開幕2週目と最終週とでは傾向が違うのも当然のことですが、中でも大きな変化は2013年以降、斤量57.0kg以上を背負う馬がちょくちょく好走していること。

以前は重斤量馬は割り引きと考えていた時期もありますが、今ではむしろ狙い目になることは覚えておく必要があるだろうと思います。


《斤量57.0kg以上の好走例(2013年以降)》

23年

セイウンハーデス(57.0kg)2番人気


22年

②ヒートオンビート(57.0kg)1番人気


21年

①トーラスジェミニ(57.0kg)2番人気


20年

クレッシェンドラヴ(57.0kg)3番人気


19年

①ミッキースワロー(57.5kg)3番人気


18年

斤量57.0kg以上馬の好走例なし


17年

①ゼーヴィント(57.0kg)1番人気

②マイネルフロスト(57.0kg)5番人気


16年

①アルバートドック(57.0kg)3番人気

②ダコール(58.0kg)5番人気


15年

①グランデッツァ(57.0kg)2番人気


14年

③マイネルラクリマ(58.0kg)1番人気


13年

①マイネルラクリマ(57.0kg)1番人気

②トレイルブレイザー(58.0kg)7番人気


※丸数字は七夕賞の着順を示します。


最終週の荒れた馬場の場合は斤量差による影響が出やすく、重い斤量を背負う実績馬(=上位人気馬)が飛ぶことでしばしば高配当を演出してきましたが、開催時期が変更された2013年以降は、逆に斤量57.0kg以上でかつある程度上位人気に支持された馬がそのまま好走するパターンが多い。

ちなみに今年のJRAホームページに過去10年間の勝ち馬の斤量が掲載されていていますが、10頭中7頭が斤量57.0kg以上の馬。



*2024年JRAホームページより引用。



更に昨年のJRAホームページには前走より斤量増の馬が好成績を残していることが紹介されていましたので、「前走より斤量増+斤量57.0kg以上の馬」が狙い目になりそうですね。


ちなみに今年の出走登録馬の中で、以下の2頭がこのパターンに該当しています。


アラタ 58.0kg(前走57.0kg)
キングズパレス 57.0kg(前走56.0kg)


過去データから考えるとこの中から好走馬が出る可能性もありそうで、私自身大いに注目しています。


以上、七夕賞におけるハンデについての見解でした。

それではまたお会いしましょう。