2020年は新型コロナウイルスのパンデミックで世界中の大混乱が始まった年ですが、この年は世間の自粛要請に迎合したわけではないとは思うものの、なぜか社台系生産馬が完全に勢いを失っていた年でしたね。

2020年は三冠レース、牝馬三冠レースの全てで社台系生産馬が勝つことができなかったばかりか、オークスにおいては1頭も3着以内に入線できなかったまさに異例の年。

そして翌2021年は三冠レースこそ社台系生産馬の独占状態に戻るとはいえ、オークスはやはり社台系生産馬が勝てなかった年。

この例外とも言える2年間を除けば、以下の通り社台系生産馬の独壇場のような傾向が続いていますので、やはり今年のオークスも社台を中心に考えるべきだろうと思います。


23年

リバティアイランド(生産:ノーザンF)

②ハーパー(生産:ノーザンF)


22年

①スターズオンアース(生産:社台F)

②スタニングローズ(生産:ノーザンF)

③ナミュール(生産:ノーザンF)


21年

②アカイトリノムスメ(生産:ノーザンF)


20年

*社台系生産馬の好走なし


19年

①ラヴズオンリーユー(生産:ノーザンF)

②カレンブーケドール(生産:社台F)

③クロノジェネシス(生産:ノーザンF)


18年

①アーモンドアイ(生産:ノーザンF)

②リリーノーブル(生産:ノーザンF)

③ラッキーライラック(生産:ノーザンF)


17年

①ソウルスターリング(生産:社台F)

③アドマイヤミヤビ(生産:ノーザンF)


16年

①シンハライト(生産:ノーザンF)

②チェッキーノ(生産:ノーザンF)

③ビッシュ(生産:ノーザンF)


15年

①ミッキークイーン(生産:ノーザンF)

②ルージュバック(生産:ノーザンF)

③クルミナル(生産:ノーザンF)


14年

①ヌーヴォレコルト(生産:社台F)

②ハープスター(生産:ノーザンF)

③バウンスシャッセ(生産:ノーザンF)


※丸数字は着順を示します。


上記の通り、2014〜2023年の10年間で、好走馬30頭中23頭が社台系生産馬。

更に冒頭に記載した2020年、2021年を除けば毎年複数頭の社台系生産馬が好走。

しかもノーザンF生産馬が19頭も馬券に絡んでいますので、オークスはノーザンF生産馬を中心に予想を組み立てることが一つのセオリーのように感じますね。

ちなみに今年の出走馬の中から、ノーザンF生産馬をピックアップすると、以下の7頭が該当していました。


《ノーザンF生産馬》

アドマイヤベル
ヴィントシュティレ
クイーンズウォーク
サフィラ
ステレンボッシュ
チェルヴィニア
ミアネーロ


今年は桜花賞の2着馬のアスコリピチェーノ(ノーザンF生産馬)がNHKマイルCに出走したため、上記7頭の中で桜花賞好走馬がステレンボッシュしかいない点は気になるものの、この中からオークスの勝ち馬が出る可能性も十分にありそうな気がして、私自身大いに注目しています。


以上、オークスにおける社台系生産馬についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。