2017年からGⅠに昇格した大阪杯。

GⅡ時代の2016年以前を振り返ってみても、毎年GⅠ級の馬が多数参戦しましたが、GⅠに昇格してからは更に多くの有力馬が参戦。

2017年、2018年のように堅い決着の年が多い反面、2022年のように一転して3連単53万馬券といった高配当の年もあり、やや掴みどころのない傾向が見え隠れしていますね。

とりあえず今日と明日の2日間で、いくつかの傾向を確認して行きましょう。


(1) 過去9年間でキャリア16戦以下の5歳馬が6-3-2-19(3着内率:36.7%)と好成績

明日の記事でもご紹介しますが、大阪杯は4〜5歳馬が毎年馬券に絡んでいます。

中でも近年目につくのはキャリアの浅いフレッシュな5歳馬(キャリア16戦以下)が毎年のように好走していること。

2018年は不発に終わっていますが、翌2019年は2頭の該当馬が好走。

そして2021年は不発に終わっていますが、2022年、2023年は共に2頭の該当馬が好走。

このような傾向を見る限り、今年も要注意になりそうですね。


23年

①ジャックドール(5歳、キャリア12戦)2番人気

ダノンザキッド(5歳、キャリア13戦)10番人気


22年

ポタジェ(5歳、キャリア12戦)8番人気

②レイパパレ(5歳、キャリア10戦)3番人気


21年

該当馬の好走なし


20年

①ラッキーライラック(5歳、キャリア13戦)2番人気


19年

①アルアイン(5歳、キャリア14戦)9番人気

キセキ(5歳、キャリア14戦)2番人気


18年

該当馬の好走なし


17年

①キタサンブラック(5歳、キャリア14戦)1番人気


16年

③ショウナンパンドラ(5歳、キャリア16戦)4番人気


15年

①ラキシス(5歳、キャリア12戦)4番人気

②キズナ(5歳、キャリア10戦)1番人気


※丸数字は着順を示します。


上記の通りちょくちょく穴馬が馬券に絡んでいますので、今年もフレッシュな5歳馬には注意が必要だろうと思います。

ちなみに今年は以下の8頭が該当しています。


エピファニー(5歳、キャリア14戦)
キラーアビリティ(5歳、キャリア13戦)
ジオグリフ(5歳、キャリア10戦)
スタニングローズ(5歳、キャリア13戦)
プラダリア(5歳、キャリア15戦)
リカンカブール(5歳、キャリア10戦)
ルージュエヴァイユ(5歳、キャリア12戦)
ローシャムパーク(5歳、キャリア10戦)


今年も上記の中から何頭かが馬券に絡む可能性は高いと考えています。


(2) 連対馬のステップレースは4つ

過去6年間の大阪杯において、好成績を挙げているのは有馬記念、中山記念、金鯱賞、京都記念の4レースからの臨戦馬。


《大阪杯前走別成績》※過去10年

有馬記念   :2-2-0-6(3着内率 40.0%)
中山記念   :2-1-2-16(3着内率 23.8%)
金鯱賞      :3-2-1-21(3着内率 22.2%)
京都記念   :0-3-1-16(3着内率 20.0%)
*上記小計:7-8-4-59(3着内率 24.4%)


この10年間で連対馬20頭中15頭が該当していますので今年も要注意になりそうですね。

ちなみに上記4レースから臨戦してきた馬は以下の12頭。

とりあえず連対馬の候補としてピックアップしておきたいと思います。


《前走有馬記念出走馬》

⑥タスティエーラ
⑨ハーパー

*勝ち馬のドウデュース、2着馬のスターズオンアース、4着馬のジャスティンパレス、5着馬のシャフリヤールはドバイ参戦


《前走中山記念出走馬》

③ジオグリフ
④ソールオリエンス

*勝ち馬のマテンロウスカイはドバイ参戦


《前走金鯱賞出走馬》

④ハヤヤッコ

*勝ち馬のプログノーシスは香港クイーンエリザベス2世C参戦


《前走京都記念出走馬》

①プラダリア
②ベラジオオペラ
③バビット
⑧ルージュエヴァイユ


しかし今年の大阪杯は、本来ならこのレースに参加していたはずの多数の馬が、高額賞金レースのドバイに遠征していることもあって、思いがけない馬が好走する可能性もありそうな気もしますね。

(多数の有力馬が高額賞金のサウジCに出走して、大荒れとなったフェブラリーSと同じパターン)

この辺りのところは、十分に考慮して予想につなげたいと思います。

以上、大阪杯の好走データ(その1)についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。