土曜日には桜花賞トライアルのチューリップ賞が、日曜日には皐月賞トライアルの弥生賞ディープ記念が開催されますが、いよいよ春のクラシックの足音が聞こえてきた感じがしますね。
2019年に亡くなった名馬、ディープインパクトの名前をレース名として残すために、弥生賞ディープ記念といった少し馴染みのない名前に変更されたとはいえ、中身はこれまでの弥生賞とほとんど同じ。
今週はこのレースの傾向を確認して行きたいと思います。
(1) 勝ち馬の傾向-1
◆2009年から2023年までの15年間で、2019年と2021年、2023年を除き、勝ち馬は全て以下の3点をクリアしていた。
b. 芝レースの連対率60%以上
c. 芝1800m以上の勝利実績あり
上記について少し補足すると、2004年以降(過去20年間)の弥生賞において、3着内60頭中45頭はJRAの芝レースで2勝以上の実績があった馬。
弥生賞はクラシックのトライアルレースですので、新馬戦や未勝利戦を勝っただけの1勝馬が馬券に絡んだのは、過去20年間で15頭のみ。
(但し2019年のように1・2・3着の全てが1勝馬の年もありますが…)
また、2005年以降(過去19年間)の3着内57頭中46頭は、JRAの芝レースで60%以上の連対率を残していた馬。
やはりクラシックを目指す馬は、高い連対実績が求められるのは当然のことですね。
そして芝1800m以上のレースで勝利実績を持つ馬が16連勝中。
芝1800m以上の勝利実績が無くて弥生賞を勝った馬は、2007年のアドマイヤオーラまで遡りますので、やはり1800m未満の勝利実績しか持たない馬は割り引きが必要ですね。
以上のことを考え合わせると、上記a・b・cの全てをクリアしている馬が有力と考えても間違いないだろうと思います。
今年の出走登録馬を確認したところ、以下4頭が上記の3点に該当していました。
シンエンペラー
ダノンエアズロック
トロヴァトーレ
ファビュラススター
過去データから考えるとこの中から勝ち馬が出る可能性も高そうで、私自身注目しています。
(2) 勝ち馬の傾向-2
このデータは今年のJRAホームページに紹介されているものを少しアレンジしたものですが、過去10年間の勝ち馬10頭中8頭は、以下3点の共通点があったとのこと。
a. 当日の単勝人気が4番人気以内
b. 前走の単勝人気も4番人気以内
c. 通算勝率が50.0%以上
今年は以下4頭がb・cの2つに該当しており、当日4番人気以内でクリアとなりますので、要注意の4頭だろうと思います。
シンエンペラー
*前走2番人気・通算勝率:66.7%
ダノンエアズロック
*前走2番人気・通算勝率:100%
トロヴァトーレ
*前走1番人気・通算勝率:100%
ファビュラススター
*前走3番人気・通算勝率:100%
以上、弥生賞における好走データ(その1)についての見解でした。
それではまたお会いしましょう。