フェブラリーSが開催される東京ダート1600mは、左回り、芝スタート、ダートでは唯一のマイルコース、直線の急坂と、かなり特殊な形態のため、このコースを得意とする馬がしばしば繰り返し好走する傾向にあります。

これは過去のフェブラリーS好走馬がリピーターとして好走するだけではなく、同じコースで開催される武蔵野S、ユニコーンSといったダート重賞好走馬もちょくちょく好走しており、ある意味では非常に分かりやすい。

過去9年間のフェブラリーS好走馬27年頭を確認したところ、27頭中17頭が前記3レース(フェブラリーS・武蔵野S・ユニコーンS)の好走実績を持っている馬でした。


23年

①レモンポップ(22年武蔵野S2着)


22年

カフェファラオ(21年フェブラリーS1着、20年ユニコーンS1着)


21年

① カフェファラオ(20年ユニコーンS1着)

 エアスピネル(20年武蔵野S3着)

ワンダーリーデル(19年武蔵野S1着)


20年

③サンライズノヴァ(18年武蔵野S1着)


19年

②ゴールドドリーム(18年フェブラリーS2着、17年フェブラリーS1着、16年武蔵野S2着、16年ユニコーンS1着)


18年

①ノンコノユメ(16年フェブラリーS2着、15年武蔵野S1着、15年ユニコーンS1着)

②ゴールドドリーム(17年フェブラリーS1着、16年武蔵野S2着、16年ユニコーンS1着)

③インカンテーション(17年武蔵野S1着、15年フェブラリーS2着)


17年

①ゴールドドリーム(16年武蔵野S2着、16年ユニコーンS1着)

②ベストウォーリア(15年フェブラリーS3着)

③カフジテイク(16年武蔵野S3着)


16年

①モーニン(15年武蔵野S3着)

②ノンコノユメ(15年武蔵野S1着、15年ユニコーンS1着)


15年

①コパノリッキー(14年フェブラリーS1着)

③ベストウォーリア(13年ユニコーンS1着)

※丸数字は着順を示します。


過去に東京ダート1600m重賞好走実績のあったリピーター(*1)が17頭も好走している以上、フェブラリーSはリピーター狙いが有効であると考えるべきですね。

*1  過去にフェブラリーS・武蔵野S・ユニコーンSで3着以内に好走した馬をリピーターと定義


今年の出走馬の中で、リピーターに該当しているのは以下の5頭。


セキフウ(22年ユニコーンS2着)
タガノビューティー(23年武蔵野S2着)
ペイシャエス(22年ユニコーンS1着
ペリエール(23年ユニコーンS1着)
レッドルゼル(23年武蔵野S3着、23年フェブラリーS2着)


上記の中でも1年以内に同コース重賞で好走実績のあるタガノビューティー、ペリエール、レッドルゼルの3頭には、特に注意が必要だろうと思います。


以上、フェブラリーSにおけるリピーターについての見解でした。

それではまたお会いしましょう。