近年のAJCC過去データを確認すると、かなり顕著な傾向が見られます。


それは「前走で上がり3F3位以内の末脚を繰り出していた馬」が、毎年のように好走していること。

ちなみにこのデータも昨年不発に終わっており、今年は注目のデータになりますが、とりあえず以下に具体的な好走例を挙げてみます。


23年

該当馬の好走なし


22年

③ボッケリーニ
前走中日新聞杯4着 上がり3位


21年

①アリストテレス
前走菊花賞2着 上がり最速

ラストドラフト
前走アルゼンチン共和国杯2着 上がり2位


20年

ラストドラフト  
前走中日新聞杯2着  上がり3位


19年

フィエールマン
前走菊花賞1着  上がり最速


18年

ダンビュライト
前走サンタクロースS1着  上がり2位


17年

タンタアレグリア
前走天皇賞春4着  上がり最速

ゼーヴィント
前走福島記念2着  上がり3位


16年

②スーパームーン
前走ディセンバーS2着  上がり2位

③ショウナンバッハ
前走ジャパンC12着  上がり最速


15年

①クリールカイザー
前走ステイヤーズS3着  上がり2位

②ミトラ
前走福島記念1着  上がり3位


14年

②サクラアルディート
前走中山金杯9着  上がり3位

③フェイムゲーム
前走ディセンバーS6着  上がり2位


※丸数字は着順を示します。


上記過去10年間で3着内30頭中14頭が前走上がり3位以内の馬。

もう少し絞れば、3着内30頭中11頭が前走重賞で上がり3位以内の馬。
(上記太字部を参照)

AJCCが開催される中山芝2200mは先行馬有利の印象が強いものの、近年は明らかに末脚勝負の傾向が見られますね。

このデータを見る限り、本命候補はやはり前走上がり3位以内(特に重賞で上がり3位以内)の馬から選ぶのが定石になるような気がします。

ちなみに今年は下記の6頭が前走上がり3位以内に該当しています。


クロミナンス
前走ノベンバーS1着(3勝クラス)上がり最速

サンストックトン
前走ディセンバーS8着(Lクラス)上がり3位

シルブロン
前走ステイヤーズS7着(GⅡ)上がり3位

ホウオウリアリティ
前走アンドロメダS6(Lクラス)上がり2

ボッケリーニ
前走チャレンジC2着(GⅢ)上がり最速

マイネルウィルトス
前走ステイヤーズS3着(GⅡ)上がり2位


上記のうちシルブロン、ボッケリーニ、マイネルウイストルの3頭は前走重賞で上がり3位以内のパターンに該当していますので、特に軽視は禁物だろうと思います。


以上、AJCCにおける前走の上がり実績についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。