近年の有馬記念の好走馬を確認すると、かなり顕著な傾向が見られます。


それは3歳時に「菊花賞で3着以内に好走した馬か、あるいは菊花賞で2番人気以内に支持されていた馬」が、2021年を除いてほぼ毎年のように好走し続けていること。

以前から有馬記念と菊花賞は強い関連性があると言われていますので、当然今年も無視はできません。

以下に具体的な好走例を挙げてみましょう。


24年

ダノンデサイル(菊花賞1番人気6着)2番人気


23年

タイトルホルダー(菊花賞4番人気1着)6番人気


22年

ボルドグフーシュ(菊花賞7番人気2着)6番人気


21年

該当馬の好走なし


20年

フィエールマン(菊花賞7番人気1着)2番人気


19年

ワールドプレミア(菊花賞3番人気1着)4番人気


18年

①ブラストワンピース(菊花賞1番人気4着)3番人気


17年

①キタサンブラック(菊花賞5番人気1着)1番人気


16年

①サトノダイヤモンド(菊花賞1番人気1着)1番人気
②キタサンブラック(菊花賞5番人気1着)2番人気
③ゴールドアクター(菊花賞7番人気3着)3番人気


15年

ゴールドアクター(菊花賞7番人気3着)8番人気
②サウンズオブアース(菊花賞4番人気2着)5番人気
キタサンブラック(菊花賞5番人気1着)4番人気


※丸数字は有馬記念の着順を示します。


上記の10年間で3着内に入線した30頭中14頭が菊花賞で3着以内に好走していたか、あるいは菊花賞で2番人気以内に支持されていた馬

ちなみに過去10年間で8頭の牝馬が馬券に絡んでいますが、牝馬はまず菊花賞に参戦することはありませんので、有馬記念で好走した牡馬22頭中14頭が菊花賞で3着以内に好走していたか、あるいは菊花賞で2番人気以内に支持されていた馬

有馬記念も菊花賞も右回り・非根幹距離の長距離戦で、共に6回コーナーを回る点も同じ。

非常に類似したコースのGⅠ(菊花賞)で好走実績のある馬が、有馬記念でも好走するのはむしろ当然のことなのかも知れません。

ちなみに今年の出走馬の中では、以下の6頭が菊花賞3着以内、又は菊花賞2番人気以内の好走パターンに該当しています。


エキサイトバイオ(25年菊花賞13番人気3着)
へデントール(24年菊花賞4番人気2着)
アドマイヤテラ(24年菊花賞7番人気3着)
ダノンデサイル(24年菊花賞1番人気6着)
タスティエーラ(23年菊花賞2番人気2着)
ジャスティンパレス(22年菊花賞4番人気3着)


過去データから考えると、この中から1〜2頭馬券に絡む可能性もありそうで、私自身も大いに注目しています。


以上、有馬記念における菊花賞好走馬についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。

過去の有馬記念は、キタサンブラックやゴールドアクターなど、非社台の馬が好走し続けた時期があったとはいえ、近年は社台系生産馬が圧倒していて、特にノーザンF生産馬は要注意と言える存在になっています。


以下に社台系生産馬の好走事例をピックアップしてみましたが、2018年以降(過去7年間)で馬券に絡んだ21頭中19頭が社台系生産馬、内17頭がノーザンF生産馬と、かなり偏った結果になっていることが分かります。


24年

①レガレイラ(生産:ノーザンF)※3歳馬

②シャフリヤール(生産:ノーザンF)

③ダノンデサイル(生産:社台F)※3歳馬


23年

①ドウデュース(生産:ノーザンF)4歳馬

②スターズオンアース(生産:社台F)※4歳馬

③タイトルホルダー【非社台】


22年

①イクイノックス(生産:ノーザンF)※3歳馬

②ボルドグフーシュ(生産:社台F)※3歳馬

③ジェラルディーナ(生産:ノーザンF)4歳馬


21年

①エフフォーリア(生産:ノーザンF)※3歳馬

② ディープボンド【非社台】※4歳馬

③クロノジェネシス(生産:ノーザンF)


20年

①クロノジェネシス(生産:ノーザンF)※4歳馬

②サラキア(生産:ノーザンF)

③フィエールマン(生産:ノーザンF)


19年

①リスグラシュー(生産:ノーザンF)

②サートゥルナーリア(生産:ノーザンF)※3歳馬

③ワールドプレミア(生産:ノーザンF)※3歳馬


18年

①ブラストワンピース(生産:ノーザンF)※3歳馬

②レイデオロ(生産:ノーザンF)※4歳馬

③シュヴァルグラン(生産:ノーザンF)


※丸数字は有馬記念の着順を示します。


今年の出走登録馬の中で、以下11頭がノーザンF生産馬に該当していますが、特に7頭の3・4歳馬には要注意が必要だろうと思います。


《ノーザンF生産馬》

アドマイヤテラ
エキサイトバイオ *3歳馬
サンライズアース *4歳馬
シュヴァリエローズ
ジャスティンパレス
スティンガーグラス *4歳馬
タスティエーラ
ビザンチンドリーム *4歳馬
へデントール *4歳馬
ミュージアムマイル *3歳馬
レガレイラ *4歳馬


以上、有馬記念における社台系生産馬についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。

いよいよ今年1年の総決算、競馬の祭典「有馬記念」の開催です。


私自身の中でも特に思い入れがあり、1年の締めくくりとして何とか的中させたい重賞。

従来は毎週3つの記事でレース傾向を確認していますが、有馬記念は例外的に4つ(4日間)の記事で傾向を確認していきたいと思います。


昨年はゼンノロブロイ以来となる20年ぶりの秋古馬三冠を狙ったドウデュースが、直前で出走取消となるアクシデントがありましたが、果たして今年はどんなドラマが演じられるのか?


さて、今回は有馬記念における勝ち馬の年齢を確認しておきたいと思いますが、以下、過去10年間の結果をご覧下さい。


24年

①レガレイラ(3歳馬)*牝馬


23年

①ドウデュース(4歳馬)


22年

①イクイノックス(3歳馬)


21年

①エフフォーリア(3歳馬)


20年

①クロノジェネシス(4歳馬)*牝馬


19年

①リスグラシュー(5歳馬)*牝馬


18年

①ブラストワンピース(3歳馬)


17年

①キタサンブラック(5歳馬)*菊花賞馬


16年

①サトノダイヤモンド(3歳馬)*菊花賞馬


15年

①ゴールドアクター(4歳馬)


※丸数字は有馬記念の着順を示します。


以上のように過去10年間の勝ち馬は、


・3歳馬:5頭
・4歳馬:3頭
・5歳馬:2頭


過去10年間で3・4歳馬が8勝と圧倒的好成績を残しており、中でも半数の5頭が3歳馬。

ちなみに6歳以上の馬は過去17年間遡っても勝利したことがありません。


なお、今年の有馬記念は3歳馬の出走が2頭しかなく、4歳馬が大量に出走登録していますので、4歳馬が馬券圏内を席巻するのか、あるいは3歳馬がそこに食い込むのかが予想のポイントになるかも知れません。


◾️3歳馬

エキサイトバイオ
ミュージアムマイル


◾️4歳馬

アドマイヤテラ
コスモキュランダ
サンライズアース
サンライズジパング
シンエンペラー
スティンガーグラス
ダノンデサイル
ディマイザキッド
ビザンチンドリーム
へデントール
メイショウタバル
レガレイラ


また、以下の5頭は6歳以上馬に該当しており、大幅な割り引きが必要だろうと思います。


◾️6歳以上馬

アラタ
シュヴァリエローズ
ジャスティンパレス
ミステリーウェイ
ライラック


以上、有馬記念における勝ち馬の年齢についての見解でした。

それではまたお会いしましょう。