はじめに
前回の投稿までは、これまで書いていた記事をもとにまるで「自費出版」でもするかのように「本」を書いてきました。笑
もういよいよ終わりが近づいてきているのですが…
今日は少し他の内容について書いていきたいと思います!
何について書くのかというと、「発達障害と英語学習」についてです。
それでは早速見ていきましょう!(いつものことながら、今日は特に思いつきで書いてしまいました。すみません。。。)
発達障害と英語学習
これまでの投稿を見てくださっている方は、私が発達障害に関心があることはもうおわかりだと思います。
これに加えて、私の専門分野である英語学習・教育を掛け合わせることができないか、もっというと、英語学習・教育を通じて発達障害の人々が豊かな人生を歩めるようにサポートできないか、ということにとても興味があります。
実際、このような分野で研究をされている方はすでにいて、Judit Kormosはその分野の権威といっても過言ではないと思います。
私はKormos (2017) "The Second Language Learning Processes of Students with Specific Learning Difficulties"を読み、いかにして英語学習・教育を改善していくかをとても考えさせられました。
そしてつい先日には、そのKormosのセミナーを聞く機会があり、インクルーシブな教育のために(この言葉はあまり好きではないのですが)、ユニバーサルデザインが授業にも求められるということを改めて感じた次第です。
ところで発達障害といえば、日本ではASD (いわゆる自閉症)やADHD(注意欠陥多動性障害)のイメージだと思いますが、英語学習・教育の文脈で特に気をつけていきたいのが「読み書き障害」です。
月刊の「英語教育」でも連載されていましたが、「読み書き障害」は言語によって現れたり現れなかったりするというのです。
たとえば文字と音がの関係が分かり易い言語(日本語の平仮名やカタカナなど)は、英語に比べてわかりやすいため「読み書き障害」にはならないのですが、英語では「読み書き障害」のようになってしまうということがあるようです。
このことを聞いた時、私は思い当たる節がかなりありました。
自分が指導している中学生で、これに当てはまるであろう生徒が数人いるのです。
日本語の読み書きや他の授業での成績は問題ないのですが、英語は本当に苦手(しかも、教員目線で見ると苦手どころではないレベル)という生徒がいます。
英語の「読み書き障害」の診断を受けることは容易ではない(もはや存在しない?)のですが、英語の指導者はこのことを頭に入れておくだけで、「診断」はできなくても適切な「対応」ができるようになるのではないかと思いました。
おわりに
なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが笑、私が言いたいことは以下の通りです。
- 英語教育界隈でも、発達障害について議論がされてきた
- 文字と音の関係性が透明ではない英語では「読み書き障害」が現れやすい
- 指導者は発達障害の学習者の存在を認識し、ユニバーサルデザインの教材や指導を実践すべき