はじめに

どうも、ねこさん先生です!

最近はなんとか毎週更新できています。。えらいぞ、自分!

ここ数ヶ月間読書にモチベがあまりなく困っていたのですが、この2週間くらいで次々と読みたい本に出会えてテンションがあがっています!

今読んでいる『ムラブリ』もとても面白くて、これについても近いうちに書いていきたいと思います。お楽しみに!

 

さて今回は、「長所と短所」についてです。いかにもidentityって感じの内容ですね!

中学生の道徳の授業で扱った「長所と短所」に関して生徒が書いたことをもとに、今回の投稿をしたいと思います。ではさっそく、見ていきましょう!

 

  長所と短所

この道徳の授業の主旨は、「短所は見方によって長所にもなるよね」ということです(そしてその逆も然り)。

多くの生徒がそれを感じ取り、「自信を持てるようになった」「ポジティブになった」といった振り返りを書いていました。

 

この主旨をどう表現するかは人それぞれで、「短所は長所に変えられる」「短所の数だけ長所がある」「短所は捉え方次第で長所になる」「表裏一体」などと描写していました。どれもその通りだなあと感じていたのですが、一つ気になったものがあったのでそれを紹介します。

 

それは、「短所を言い換えると長所になる」という表現でした。

 

意味としては上に書いたものとさして変わらないのですが、妙に僕の心に響きました。

おそらくこの生徒の「言い換え」という言葉に僕は考えさせられたのだと思います。

この文脈で「捉え方」と「言い換え」はいっていることは同じだけれども、「言い換え」という表現には「語り」が想定されるところが異なっています。

 

「どう言い換えるかで短所も長所に変わる」

 

こういうことで、このブログのテーマでもある「英語学習・教育とidentity」にリンクしてきます。

英語学習・教育を通じて言葉を学ぶことで、identityを構築・表現・創出できる」と、このブログでは書いてきました。そしてそれは、英語学習によって新たなる「語り」を手に入れることができることによるものでした。

今回の「短所を言い換えると長所」というものも、言い方を変えると「短所を他の語り口で語ると長所になる」となります。

このように、「新しい「語り」を手に入れることで新しい自分に出会える」というところが、私の生徒が書いた「言い換え」という表現と英語学習・教育とのつながりです。

 

  短所を言い換えると・・・

なんだか難しくなってしまいましたかね。笑

 

僕が言いたいことをシンプルにすると、

  • 物事どう捉えて、どう「語る」かが大事
  • 「語り」が変わればidentityも変わる
ということです。
 
ただ物事の捉え方を変えても、誰も気付いてはくれません。しかし、あなたの「語り」が変われば周りの人はあなたが変わったと感じるでしょう。それはつまり、あなたのidentityが変化していることになりますidentityは社会的なものだから、そうですよね?)。

だから長所も短所もどう語るかによって変わるし、それは長所と短所というあなたのidentityの一部が変わるということを意味しています。

 

この語りの要素を含んでいるのが「言い換え」という言葉であり、だから僕はこの言葉に妙に惹かれたのだと思います。

 

 

  おわりに

人間は「語る主体」です。口数が多い少ないなど違いこそあれど、語らない人間はいません(特別な事情を除いて)。

この「語り」のバリエーションを増やせるのが語学です。語学は母語以外でのvoiceを手に入れるということでもあるからです。そういった意味では、AIが急速に発展しているこの世の中でも語学の価値はあると僕は思います(単なる「訳」ができるかどうかというレベルの語学は価値が下がると思いますが)。

 

語学に励み、新たなる「語り」を手に入れる過程でidentityも変容していくでしょう。だからこそ語学は面白いなあと改めて思います。

 

生徒の道徳の振り返りから、結局英語学習・教育とidentityを考えてしまうねこさん先生なのでした。